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岸辺駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
岸辺駅
南口(2015年8月)
きしべ
Kishibe
JR-A42 千里丘 (1.7 km)
(2.4 km) 吹田 JR-A44*
地図
所在地 大阪府吹田市岸部南一丁目16-1
北緯34度46分36.53秒 東経135度32分29.84秒 / 北緯34.7768139度 東経135.5416222度 / 34.7768139; 135.5416222座標: 北緯34度46分36.53秒 東経135度32分29.84秒 / 北緯34.7768139度 東経135.5416222度 / 34.7768139; 135.5416222
駅番号 JR-A43
所属事業者 西日本旅客鉄道(JR西日本)
所属路線 東海道本線JR京都線
キロ程 546.4 km(東京起点)
京都から32.8 km
電報略号 キヘ
駅構造 地上駅橋上駅[1]
ホーム 2面4線[1](乗降は2面2線のみ)
乗車人員
-統計年度-
19,989人/日(降車客含まず)
-2023年-
開業年月日 1947年昭和22年)4月11日[2]
備考 直営駅
みどりの券売機プラス設置駅
* この間に吹田貨物ターミナル駅有(当駅から0.9 km先)。
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岸辺駅(きしべえき)は、大阪府吹田市岸部南一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)東海道本線

駅番号はJR-A43。「JR京都線」の愛称区間に含まれている。

駅の北側には広大な吹田操車場跡地が存在していた[1]が、それを引き継いだ吹田信号場や、さらなる後身として吹田操車場跡地に新設された吹田貨物ターミナル駅とは同一構内として扱われていない。

歴史

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駅名は「岸辺」であるが地名は「岸部」である。これは当時の日本国有鉄道(国鉄)が駅名に簡便で間違いにくい表記を採用したためである。なお、岸部という地名は1889年(明治22年)の町村制施行で岸部村が発足したときに「吉志部」を簡略化したものであり、吉志部神社などに古い表記が残る。

年表

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駅構造

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複々線区間内にあり、上り・下りの各内側線・外側線間に1面ずつ、計2面4線(乗降は2面2線のみ)の島式ホームを有する。分岐器絶対信号機を持たないため、停留所に分類される。4線とも停車可能であるが、普通電車のみが停車する当駅では基本的に内側の2・3番ホームのみが乗降に使われるため、外側線のホームには安全柵が設置されている。

2012年3月16日までは、改札口とホームが階段と地下通路で連絡している地上駅方式であったが、同年3月17日より、ホームの上に駅舎がある橋上駅方式となった。地上駅時代はエスカレーターやエレベーターは設置されていなかったが、橋上駅舎化で解消された。また、橋上駅舎化でみどりの券売機[8]および多目的トイレも設置された。

改札機はICOCAおよびその相互利用可能ICカードに対応。LED式発車案内は2002年7月29日のJR京都・神戸線運行管理システムの導入に合わせて2・3番のりばのみに設置されていたが、2008年2月20日より改札口にも3段表示できるものが設置された。

直営駅ではあるが駅長は配置されておらず、高槻駅(管理駅)と吹田駅(地区駅)が当駅を管理している。

のりば

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のりば 路線 方向 線路 行先
1 AJR京都線 下り 外側線 (通過列車のみのため閉鎖)
2 A JR京都線 下り 内側線 大阪三ノ宮方面[9]
3 上り 高槻京都方面[9]
4 AJR京都線 上り 外側線 (通過列車のみのため閉鎖)
  • 路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記

橋上駅舎化工事

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吹田操車場跡地に吹田貨物ターミナル駅が建設されるのに先立って、2012年3月17日に橋上駅舎に改築され、使用が開始された。同時にホームを千里丘方へ約40メートル(2両分)延長した上で、エレベーター、エスカレーター、階段が新設された。また、線路や貨物駅をまたぐペデストリアンデッキを設けることで、線路の北側と駅のアクセスが改善された。なお、この計画は吹田市が吹田貨物ターミナル駅を受け入れる条件の1つとなっていた。工事は2015年3月14日に完成した。

この準備工事として、駅構内にあったキヨスクとハート・イン岸辺店を閉店としたうえで、2009年7月26日より改札の位置を西側へずらした。また、この工事によって駅本屋の右半分が削られ、2009年10月17日より窓口と改札口の位置が変更された。2009年11月21日より駅前ロータリーの構造が変更となり、2010年1月17日からは橋上構造物準備工事のために大阪側へと両方向ともホームがずらされ、下り線は1両分、上り線は2両分の仮設ホームが完成した。

利用状況

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2023年(令和5年)度の1日平均乗車人員19,989人で、JR西日本では兵庫駅に次いで第48位である。JR京都線で普通列車しか止まらない駅では、吹田駅に次いで第2位。駅北側の再開発により2010年代後半より増加傾向にあり、2022年には隣の千里丘駅を上回った。

各年度の1日平均乗車人員は以下の通りである。

年度別1日平均乗車人員[統計 1][統計 2]
年度 1日平均
乗車人員
増加率 順位 定期利用状況 出典
1日平均 定期率 JR 大阪府
1988年(昭和63年) 12,089 8,218 68.0% [大阪府 1]
1989年(平成元年) 12,672 4.8% 8,551 67.5% [大阪府 1]
1990年(平成02年) 13,559 7.0% 9,095 67.1% [大阪府 2]
1991年(平成03年) 14,586 7.6% 9,879 67.7% [大阪府 3]
1992年(平成04年) 15,170 4.0% 10,539 69.5% [大阪府 4]
1993年(平成05年) 15,592 2.8% 10,875 69.7% [大阪府 5]
1994年(平成06年) 15,710 0.8% 10,924 69.5% [大阪府 6]
1995年(平成07年) 16,617 5.8% 11,504 69.2% [大阪府 7]
1996年(平成08年) 16,946 2.0% 11,813 69.7% [大阪府 8]
1997年(平成09年) 16,666 -1.7% 11,678 70.1% [大阪府 9]
1998年(平成10年) 16,433 -1.4% 11,539 70.2% [大阪府 10]
1999年(平成11年) 16,112 -2.0% 11,269 69.9% [大阪府 11]
2000年(平成12年) 15,439 -4.2% 10,949 70.9% [大阪府 12]
2001年(平成13年) 15,259 -1.2% 10,560 69.2% [大阪府 13]
2002年(平成14年) 14,868 -2.6% 10,283 69.2% [大阪府 14]
2003年(平成15年) 14,754 -0.8% 10,215 69.2% [大阪府 15]
2004年(平成16年) 14,600 -1.0% 10,201 70.0% [大阪府 16]
2005年(平成17年) 14,439 -1.1% 10,066 69.7% [大阪府 17]
2006年(平成18年) 14,567 0.9% 9,959 68.4% [大阪府 18]
2007年(平成19年) 14,556 -0.1% 9,852 67.7% [大阪府 19]
2008年(平成20年) 14,712 1.1% 10,101 68.7% [大阪府 20]
2009年(平成21年) 14,563 -1.0% 10,141 69.6% [大阪府 21]
2010年(平成22年) 14,478 -0.6% 10,190 70.4% [大阪府 22]
2011年(平成23年) 14,563 0.6% 10,251 70.4% [大阪府 23]
2012年(平成24年) 14,883 2.2% 10,373 69.7% [大阪府 24]
2013年(平成25年) 15,402 3.5% 10,784 70.0% [大阪府 25]
2014年(平成26年) 15,274 -0.8% 10,681 69.9% [大阪府 26]
2015年(平成27年) 15,464 1.2% 10,711 69.3% [大阪府 27]
2016年(平成28年) 15,560 0.6% 10,887 70.0% [大阪府 28]
2017年(平成29年) 15,986 2.7% 11,158 70.0% [大阪府 29]
2018年(平成30年) 17,049 6.6% 11,848 69.5% [大阪府 30]
2019年(令和元年) 18,926 11.0% 12,969 68.5% [大阪府 31]
2020年(令和02年) 15,293 -19.2% 11,063 72.3% [大阪府 32]
2021年(令和03年) 16,516 8.0% 50位 11,770 71.3% [JR 1] [大阪府 33]
2022年(令和04年) 18,789 13.8% 49位 13,023 69.3% [JR 2] [大阪府 34]
2023年(令和05年) 19,989 6.4% 48位 [JR 3]

年間乗降人員

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近年の1年間の乗降人員は以下の通り。

なお下表内の数値の単位は全て「千人」である。

年度別年間乗車人員[統計 3]
年度 乗車人員 うち定期 出典
2014年(平成26年) 11,150 7,798 [吹田市 1]
2015年(平成27年) 11,288 7,820 [吹田市 1]
2016年(平成28年) 11,358 7,948 [吹田市 1]
2017年(平成29年) 11,670 8,145 [吹田市 1]
2018年(平成30年) 12,446 8,650 [吹田市 1]
2019年(令和元年) 13,854 9,493 [吹田市 2]
2020年(令和02年) 11,164 8,076 [吹田市 3]
2021年(令和03年) 12,057 8,592 [吹田市 4]
2022年(令和04年) 13,716 9,507 [吹田市 5]

駅周辺

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北側から撮影した岸辺駅。吹田操車場跡の遙か彼方にホームの屋根だけが確認できる
岸部地下道

阪急電鉄正雀駅とは徒歩6分程度の距離である。同駅は駅舎が摂津市に置かれているが、ホームの半分以上は岸辺駅と同じ吹田市岸部南にある。

バス路線

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駅の南北両側にロータリーがあり、阪急バスの路線が発着する。大部分は北口に乗り入れる。停留所名はそれぞれ「JR岸辺駅(南口)」「JR岸辺駅(北口)」。

特記ない限り吹田営業所の担当。

のりば 路線 系統・行先 備考
南口 吹田市内線 10系統:吹田営業所前/JR吹田駅(南口) 一部便はJR吹田駅(南口)止まり
10系統桃山台駅
1 11系統:桃山台駅
7系統阪急千里山駅 平日のみ
2 12系統千里中央/阪急山田駅
18系統:千里中央/阪急山田駅 この系統のみ大部分が千里営業所担当
3 12系統:JR吹田駅(南口)

隣の駅

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西日本旅客鉄道(JR西日本)
A JR京都線(東海道本線)
新快速・快速
通過
普通
千里丘駅 (JR-A42) - 岸辺駅 (JR-A43) - 吹田駅 (JR-A44)
  • 当駅 - 吹田駅間には貨物駅として吹田貨物ターミナル駅があるが、施設は貨物線のみに存在しており、当駅構内の旅客線からは直接繋がっていない。なお、同駅の前身である吹田信号場は、営業キロ上では千里丘駅 - 当駅の間に位置していた。

脚注

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記事本文

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d 『週刊 JR全駅・全車両基地』 02号 大阪駅・神戸駅・鶴橋駅ほか77駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年8月12日、23頁。 
  2. ^ a b 「運輸省告示第93号」『官報』1947年4月9日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  3. ^ 原武史『昭和天皇御召列車全記録』新潮社、2016年9月30日、93頁。ISBN 978-4-10-320523-4 
  4. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '98年版』ジェー・アール・アール、1998年7月1日、185頁。ISBN 4-88283-119-8 
  5. ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '03年版』ジェー・アール・アール、2003年7月1日、189頁。ISBN 4-88283-124-4 
  6. ^ 琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線・大阪環状線の駅のホームで使用している「入線警告音」の音質を見直します
  7. ^ 「VIERRA岸辺健都」 11月17日(土曜日)グランドオープン
  8. ^ JRおでかけネット きっぷのお受け取り駅一覧
  9. ^ a b 岸辺駅|構内図:JRおでかけネット”. 西日本旅客鉄道. 2023年1月11日閲覧。

利用状況の出典

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データで見るJR西日本
  1. ^ データで見るJR西日本2022” (PDF). 2022年10月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月3日閲覧。
  2. ^ データで見るJR西日本2023” (PDF). 2023年10月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月3日閲覧。
  3. ^ データで見るJR西日本2024” (PDF). 2024年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年10月3日閲覧。
大阪府統計年鑑
  1. ^ a b 大阪府統計年鑑(平成2年) (PDF)
  2. ^ 大阪府統計年鑑(平成3年) (PDF)
  3. ^ 大阪府統計年鑑(平成4年) (PDF)
  4. ^ 大阪府統計年鑑(平成5年) (PDF)
  5. ^ 大阪府統計年鑑(平成6年) (PDF)
  6. ^ 大阪府統計年鑑(平成7年) (PDF)
  7. ^ 大阪府統計年鑑(平成8年) (PDF)
  8. ^ 大阪府統計年鑑(平成9年) (PDF)
  9. ^ 大阪府統計年鑑(平成10年) (PDF)
  10. ^ 大阪府統計年鑑(平成11年) (PDF)
  11. ^ 大阪府統計年鑑(平成12年) (PDF)
  12. ^ 大阪府統計年鑑(平成13年) (PDF)
  13. ^ 大阪府統計年鑑(平成14年) (PDF)
  14. ^ 大阪府統計年鑑(平成15年) (PDF)
  15. ^ 大阪府統計年鑑(平成16年) (PDF)
  16. ^ 大阪府統計年鑑(平成17年) (PDF)
  17. ^ 大阪府統計年鑑(平成18年) (PDF)
  18. ^ 大阪府統計年鑑(平成19年) (PDF)
  19. ^ 大阪府統計年鑑(平成20年) (PDF)
  20. ^ 大阪府統計年鑑(平成21年) (PDF)
  21. ^ 大阪府統計年鑑(平成22年) (PDF)
  22. ^ 大阪府統計年鑑(平成23年) (PDF)
  23. ^ 大阪府統計年鑑(平成24年) (PDF)
  24. ^ 大阪府統計年鑑(平成25年) (PDF)
  25. ^ 大阪府統計年鑑(平成26年) (PDF)
  26. ^ 大阪府統計年鑑(平成27年) (PDF)
  27. ^ 大阪府統計年鑑(平成28年) (PDF)
  28. ^ 大阪府統計年鑑(平成29年) (PDF)
  29. ^ 大阪府統計年鑑(平成30年) (PDF)
  30. ^ 大阪府統計年鑑(令和元年) (PDF)
  31. ^ 大阪府統計年鑑(令和2年) (PDF)
  32. ^ 大阪府統計年鑑(令和3年) (PDF)
  33. ^ 大阪府統計年鑑(令和4年) (PDF)
  34. ^ 大阪府統計年鑑(令和5年) (PDF)
吹田市統計書

関連項目

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外部リンク

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