日本選手権(25m)水泳競技大会
日本選手権(25m)水泳競技大会(にほんせんしゅけん 25メートルすいえいきょうぎたいかい)は、競泳短水路(25mプール)の日本一を決める競技会である。
概要
[編集]以前は2月下旬ごろに偶数年は世界短水路選手権の選考会、奇数年は海外招待選手も加えた国際オープン大会として行われていた。ただし、2010年は世界短水路選手権が12月開催のため、奇数年と同じ国際オープンとして実施され、選考会は別に行われた。
2013年度からはFINA競泳ワールドカップとの併催に伴い10月ないし11月に実施している。ただし、2015年度のみW杯が長水路で実施したため併催されていない(日本選手権 (25m) 自体は中止となったが第57回大会として扱われている)[1]。公式計時はオメガ[2]。2018年は日本選手権自体が中止となったため、代わりに世界選手権代表選考会として開催された。
予選はすべてタイムレースで、上位8名が決勝へ、9 - 16位の選手がB決勝に進出する。ただし、800m・1500m自由形はタイム決勝、400m自由形・400m個人メドレーはB決勝を行わない。決勝・B決勝進出に関して、同記録で予定人員を超えた場合は、抽選により進出者を決定する。本大会は2006年度第47回大会より日本水泳界初の賞金レースとなった。各種目3位までの入賞者、男女最優秀選手、世界新記録樹立者に賞金が贈呈される。
大会名の変遷
[編集]2006年(2005年度)の第47回大会までは「日本短水路選手権勝村幾之介記念水泳競技大会」と呼ばれていた。勝村幾之介は東京辰巳国際水泳場の建設も請け負った勝村建設(後のエム・テック)の元社長で日本水泳連盟理事長も務めた人物である。2007年(2006年度)の第48回大会から2010年(2009年度)第51回大会までの正式名称は「日本短水路選手権水泳競技大会」。
第47回大会から第51回大会までの5年間は、大会呼称として「競泳ジャパンオープン (JAPAN OPEN)」と呼ばれていた(なお、2008年よりジャパンオープンは長水路においても6月に開かれている)。
長らく前述の呼称が正式名称であったが、2011年(2010年度)の第52回大会では「日本選手権水泳競技大会競泳競技 (25m)」と変更され、さらに2012年(2011年度)の第53回大会以降は「日本選手権 (25m) 水泳競技大会」と正式名称が変更された。
賞金
[編集]賞 | 金額 (円) | 備考 |
---|---|---|
世界新記録賞 | 2,000,000 | 同一種目で予選・決勝と樹立した場合は1プライズ |
最優秀選手賞 | 2,000,000 | 男女各¥1,000,000。FINAポイントにより選定 |
各種目 1位 | 100,000 | |
各種目 2位 | 50,000 | |
各種目 3位 | 10,000 |
実施種目
[編集]- 自由形 (50m, 100m, 200m, 400m, 女子800m, 男子1500m)
- 平泳ぎ (50m, 100m, 200m)
- 背泳ぎ (50m, 100m, 200m)
- バタフライ (50m, 100m, 200m)
- 個人メドレー (100m, 200m, 400m)
大会開催地一覧
[編集]回 | 年度 | 期日 | 会場 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
47 | 2005 | ||||
48 | 2006 | ||||
49 | 2007 | ||||
50 | 2008 | ||||
51 | 2009 | ||||
52 | 2010 | ||||
53 | 2011 | ||||
54 | 2012 | ||||
55 | 2013 | ||||
56 | 2014 | ||||
57 | 2015 | ||||
58 | 2016 | 10月25日~26日 | 東京辰巳国際水泳場 | FINAスイミングワールドカップ 2016 東京大会 | [3] |
59 | 2017 | 11月14日~15日 | FINAスイミングワールドカップ 2017 東京大会 | [4] | |
60 | 2018 | 第14回世界選手権(25m)代表選手選考会 | |||
61 | 2019 | 10月26日~27日 | 東京辰巳国際水泳場 | ||
62 | 2020 | 10月17日~18日 | |||
63 | 2021 | 10月16日~17日 | |||
64 | 2022 | 10月22日~23日 | |||
65 | 2023 | 10月21日~22日 | 東京アクアティクスセンター | ||
66 | 2024 | 10月19日~20日 |
放送
[編集]テレビ朝日のGET SPORTSで録画中継を実施。
脚注
[編集]- ^ “FINAスイミングワールドカップ2015東京大会”. 公益財団法人日本水泳連盟. 2016年11月28日閲覧。
- ^ 日本水泳連盟主催大会では通常セイコーが公式計時だが、FINA主催のため公式計時がオメガとなっている。
- ^ 日本選手権(25m)水泳競技大会 2016
- ^ 日本選手権(25m)水泳競技大会 2017