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日本聖公会聖歌集

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本聖公会聖歌集(2006年)

日本聖公会聖歌集 (にほんせいこうかいせいかしゅう、英語: The Hymnal of Nippon Sei Ko Kai)は、日本聖公会の各教会で礼拝および各種活動に使う聖歌讃美歌)を集めた歌集で、2006年11月1日に出版され、それまでの『古今聖歌集』(1902年に初版、数回改訂後に最終版は1959年に出版)に代わるものである[1]

聖歌集の短史

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聖公会の聖歌集は、まず1874年の『たゝへのうた』(55首、ヘンリー・エヴィントン編、和紙・木版刷り)、1876年の『使徒公会の歌』、1879-90年の『真神賛美歌』、1883年の「聖公会歌集」(145曲、T.S.ティング編)が使われている。1887年に日本聖公会が成立したあと、1891年に非公式の『聖公会賛美歌集』(初めて洋紙を使用)が出たりした。

1902年には6年間の準備を経て『古今聖歌集』(412曲と多くの詩頌曲譜)が出版された。この名称は英国聖公会で使用されていた『Hymns Ancient and Modern』に負っている。『古今聖歌集』はその後3回の改訂・増補を経て、1959年に最終版(540曲)が出版され、これは1965年に「第五分:詩頌・唱詠礼拝式曲譜」で詩頌曲譜を差し替えて改訂されて、『古今聖歌集』は1959年に出版以来47年に渡り用いられてきた[2]

新聖歌集の準備

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聖歌集改訂委員会が1994年の総会で立てられて新しい聖歌集の準備を開始して、その試用版を2000年に出版し、2004年に本格的な新しい聖歌集を刊行する目標であった。この過程で『古今聖歌集増補版95』(1995年)も出版されて、新しい聖歌集の試用版が『改訂古今聖歌集試用版』(2001年)として出版された後、正式版「日本聖公会聖歌集」が出版されたのは2006年11月1日になった[3]

アングリカン・コミュニオンでは

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アングリカン・コミュニオンの他管区では近年、次のような活動があった。

聖歌集の内容

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内容は「はじめに」、「日本聖公会の聖歌のあゆみ」(長文10ページ)、「目次」のあと、【聖歌】(Hymns)、【礼拝式文用曲譜】(Service Music)、【索引】(Indices)がある。

【聖歌】は580曲あり、「この本の使い方(聖歌)」、「日本語初行索引」のあと、次の5分野の用途に分けて収められている。[4]

  • 日々の礼拝:曲1-43(4分野:朝の礼拝、昼の祈り、夕の礼拝、就寝前の祈り)
  • 教会暦:曲44-237(13分野)
  • 礼拝諸式:曲238-302(7分野)
  • 一般:曲303-441(10分野)
  • キリスト者の生活:曲442-580(8分野)

【礼拝式文用曲譜】は77曲あり、「礼拝式文曲譜について」の解説のあと、次の5分野に分類されている。

  • 朝夕の礼拝:曲S1-S16
  • 朝夕の祈り:曲S17-21
  • 聖餐式:曲S22-40
  • 礼拝諸式・詩篇:曲S41-S70
  • 大斎節中の礼拝:曲S71-S77

【索引】は、11種が収められている。

  • 原詩初行索引
  • 曲名索引
  • 曲譜旋律索引
  • 作詞者・出典索引
  • 作曲者・編曲者・出典索引
  • 作曲者・編曲者・出典索引(礼拝式文用曲譜)
  • 聖句索引
  • 事項索引
  • 古今聖歌集対照表
  • 聖餐式聖書日課対応聖歌番号表
  • 著作権一覧

今回の聖歌集の特徴のひとつに、「原詩初行索引」から見ると大部分は伝統的な英語・ラテン語(62曲)・ドイツ語(30)・ギリシャ語(6)の詩からの日本語翻訳であるのはあまり変わらないが、他のヨーロッパの言語(バスク語2曲、デンマーク語1、フランス語2、イタリア語1、スペイン語5)、アジアアフリカオセアニアの言語(中国語1、日本語87、韓国語6、マオリ語1、スワヒリ語2、シリア語1、タガログ語3)が広く収められている。また「作詞者・出典索引」からは、テゼ共同体の歌集からは8曲(英語2、ラテン語4、スペイン語2)があることが分かる。

出版

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2006年11月1日に、発行者:日本聖公会、発行所:日本聖公会管区事務所、印刷・製本:河北印刷株式会社で出版された。装丁はA5判(8.76グラム)で、赤ビニール装・青ビニール装がある[5]

脚注

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参考文献

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外部リンク

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