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日枝神社 (川崎市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日枝神社

鳥居と拝殿
所在地 神奈川県川崎市中原区上丸子山王町1-1455
位置 北緯35度34分44.5秒 東経139度40分4.2秒 / 北緯35.579028度 東経139.667833度 / 35.579028; 139.667833座標: 北緯35度34分44.5秒 東経139度40分4.2秒 / 北緯35.579028度 東経139.667833度 / 35.579028; 139.667833
主祭神 大己貴神
社格村社
創建 大同4年(809年
別名 上丸子日枝神社、丸子山王日枝神社
例祭 8月13日15日(山王祭)
地図
日枝神社の位置(川崎市内)
日枝神社
日枝神社
日枝神社 (川崎市)
日枝神社の位置(神奈川県内)
日枝神社
日枝神社
日枝神社 (神奈川県)
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日枝神社(ひえじんじゃ)は、神奈川県川崎市中原区にある神社

祭神

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祭神は以下のとおり[1]

歴史

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809年大同4年)に創建された。桓武天皇皇子近江国坂本の日吉大社から分霊を勧請したといわれている[2]。所在地の「上丸子山王町」という地名は当社に由来している[3]。 その後、1178年治承2年)に平重盛によって再建された[2]。 当社は中世以来、社僧神社の管理業務を行う僧侶)ではなく、専任の神職が在籍していた神社である。川崎市内では、他に川崎区稲毛神社宮前区白幡八幡大神の2社の例があるのみであった[4]。 戦国時代には小田原北条氏や豊臣秀吉から手厚く保護を受けていたことが明らかになっている[5]。それを裏付けるものとして、北条氏の虎の印判状や、豊臣秀吉が近江日吉大社境内に架した大神橋の橋脚の一部といった奉納品がある[4]江戸時代には徳川幕府第3代将軍の徳川家光の20社領が与えられている[6]

年表

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  • 809年(大同4年)6月14日 近江国(滋賀県)大津の日吉大社から分霊を勧請し、丸子山王権現として創建[5]桓武天皇の御子、貞恒親王の次男である恵恒僧都(山本平左衛尉恒重)が初代宮司となる。
  • 1178年治承2年)平重盛が社殿を再建し、現在も社宝として伝わる小太刀を奉納[6]
  • 1642年(寛永19年)8月17日 徳川家光より20社領が与えられる[6]
  • 1869年(明治2年) 山王権現を日枝神社と改称[7]
  • 1918年(大正7年) 村内八幡社・天神社・第六天社・野社・神明社・諏訪社・杉山社を合祀[7]
  • 1923年(大正12年)9月1日 関東大震災の際、幣殿・拝殿が倒壊[7]
  • 1928年(昭和3年) 幣殿・拝殿が再建[7]
  • 1951年(昭和26年) 御神輿を新調[7]
  • 1979年(昭和54年) 再建800年。
  • 2009年(平成21年) 御鎮座1200年。

境内

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2009年に御鎮座1200年を迎えるにあたり、多くの建造物が改修された。 1979年に、再建800年を記念し日吉大社より豊臣秀吉公寄進の御神橋の橋脚1基を移し、境内に建立されている。 本殿と向かい合うように神楽殿が建てられている。 御神木として、樹齢700年の杉の樹根がある。明治時代には高さ30メートル、周囲8mの3本に分かれた巨木であり、「山王さんの大杉」と親しまれた。 大神輿が2基納められている大神輿庫があり、中には、江戸時代の天保頃に制作された初代大神輿と1951年に制作された現在の大神輿が納められている。 また、山王会館という施設があり、予約すれば最大90名収容の多目的室として誰でも使用することができる。

境内社

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稲荷神社大鷲神社の社殿が存在する。2009年に覆い屋を改築した。

文化財

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  • 後北条氏の虎の印判状(丁亥八月十八日付)(川崎市重要歴史記念物 昭和50年12月26日指定)(縦31.8cm、横42.8cm)[8]
  • 後北条氏の虎の印判状(庚寅三月十六日付)(川崎市重要歴史記念物 昭和50年12月26日指定)(縦31.6cm、横46.3cm)[9]
  • 徳川氏奉行人(代官頭)連署奉書(文禄四年二月二十六日付)(川崎市重要歴史記念物 昭和57年9月28日指定)(縦31.0cm、横44.0cm)[10]
  • 日枝神社本殿(川崎市重要歴史記念物 平成2年1月23日指定)(桁行12.6尺、梁行14.1尺)[11]
  • 山王権現社境内絵図(寛政二年戊年十一月)〔縦33.6cm、横48.0cm〕[12]
  • 棟札(元文五(申・庚)歳五月大吉祥日)(縦93.8cm、横16.2cm、厚さ1.30cm)[12]

年中行事

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案内板

主な行事は以下のとおり[13]

資料写真

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交通アクセス

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出典

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  1. ^ 日枝神社 & 神奈川県神社庁 2023.
  2. ^ a b 日枝神社神奈川県神社庁
  3. ^ 神奈川県高等学校教科研究会社会科部会歴史分科会 編『神奈川県の歴史散歩 上(歴史散歩14) 川崎・横浜・北相模・三浦半島』山川出版社、2005年、22-23p
  4. ^ a b 日枝神社川崎市
  5. ^ a b 『こころの散歩道 かながわの神社ガイドブック』神奈川県神社庁、1997年7月18日、16頁。 
  6. ^ a b c 丸子山王日枝神社 由緒”. 2023年9月1日閲覧。
  7. ^ a b c d e 『川崎地名辞典(上)』日本地名研究所,川崎市、2004年4月1日、207頁。 
  8. ^ 後北条氏の虎の印判状(丁亥八月十八日付)川崎市
  9. ^ 後北条氏の虎の印判状(庚寅三月十六日付)川崎市
  10. ^ 徳川氏奉行人(代官頭)連署奉書川崎市
  11. ^ 日枝神社本殿川崎市
  12. ^ a b 『丸子山王日枝神社御鎮座千二百年記念誌』丸子山王日枝神社、2009年6月14日。 
  13. ^ 日枝神社 & 公式ページ 2023.

参考文献

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外部リンク

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