旧花野井家住宅
表示
旧花野井家住宅 | |
---|---|
外観 | |
所在地 | 千葉県野田市清水馬作902 |
位置 | 北緯35度57分23.8秒 東経139度51分12.8秒 / 北緯35.956611度 東経139.853556度座標: 北緯35度57分23.8秒 東経139度51分12.8秒 / 北緯35.956611度 東経139.853556度 |
旧所在地 | 千葉県流山市前ヶ崎 |
類型 | 牧士家屋 |
形式・構造 | 木造平屋、寄棟造、茅葺 |
延床面積 | 桁行15.5 m×梁間9.1 m |
建築年 | 江戸時代前期(17世紀後半) |
文化財 | 国の重要文化財 |
旧花野井家住宅(きゅうはなのいけじゅうたく)は千葉県野田市にある古民家。国の重要文化財に指定されている歴史的建造物である。
概要
[編集]花野井家は江戸時代、代々幕府直轄の小金牧の牧士を任され[1]、名字帯刀を許された家柄である。小金牧は現代の千葉県北西部に位置した広大な牧である[2]。野馬奉行配下で牧の管理、野馬の捕獲を指揮したのがこの牧士である。野馬の捕獲は多くの農民を動員し、たいそうな賑わいで、はるばる江戸からも見物客が訪れ、それを目当てに茶店まで出来たそうである。捕獲した馬の多くは民間に払い下げられたという。
花野井家住宅は元々流山市の前ヶ崎城址付近にあった花野井四郎氏の家屋を1971年(昭和46年)に野田市へ寄贈・移築したものであり[3][1][4]、現在は野田市郷土博物館の展示施設として公開されている。清水公園の南側隣接地にあり、慈光山金乗院と同様に事実上当公園と一体化している。旧花野井家住宅は1969年(昭和44年)6月20日に国の重要文化財に指定された[1]。
建築概要
[編集]- 建築年代は17世紀後半[1]。
- 桁行15.5 m、梁間9.1 m、平屋。
- 屋根は寄棟造、茅葺。
- 移転前は間口10間半、奥行5間半の大きさだったが、移転後は間口8間、奥行5間の建造当初の規模に復原された[5]。正面左側に土間、中央に囲炉裏付きの居間、奥には部屋と納屋、右側には玄関、中の間、床の間付き奥の間が配されている[5]。
- 現在でも茅葺き屋根の保護のため、しばしば囲炉裏の煙で燻している(囲炉裏の煙には防虫・放湿効果がある)[1]。
所在地
[編集]〒278-0043 千葉県野田市清水馬作902[6]
アクセス
[編集]公開時間・料金
[編集]- 9:00-16:00
- 入場料:無
- 休館日:月・火(祝日の場合は翌日)、年末年始
周辺情報
[編集]- 清水公園
- 野田貝塚
- 野田市総合公園
- 野田清水郵便局
- 野田市立清水台小学校
脚注
[編集]参考文献
[編集]- 文化庁・国指定文化財データベースから"旧花野井家住宅"を検索
- 中村哲夫『千葉の建築探訪』崙書房出版、2004年、40頁、ISBN 4-8455-1100-2
関連項目
[編集]- 関東地方にある建造物の重要文化財一覧
- 野田市の文化財
- 千葉県の観光地
- 田中文男 - 大工棟梁。旧花野井家住宅を解体し、移築する工事を施工した。
- 左甚五郎 - 入口にある薬医門を一夜掛かりで建築した伝承がある。