旧青木家那須別邸
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旧青木家那須別邸(きゅうあおきけなすべってい)は、明治時代に青木周蔵の別邸として建築された栃木県那須塩原市にある建造物[1][2]。1999年(平成11年)12月21日に国の重要文化財に指定された[1]。
概要[編集]
明治前期の那須野が原では明治政府による殖産興業政策を背景に元勲や旧藩主による開拓が行われた[2]。ドイツ公使を務めた青木にもドイツの貴族地主への憧れがあったとされ[2]、那須に青木農場を開設し、1888年(明治21年)に別邸が建築された[1]。設計者はドイツで建築学を学び、日本建築学会の創設者の一人としても知られる松ヶ崎萬長である[1][2]。
建築当初は2階建ての中央棟のみだったが、1909年(明治42年)に付属棟と東西の平屋が増築された[1][2]。
1989年(平成元年)に建物は栃木県に寄贈された[1]。その後、2008年(平成10年)3月に南東側約50メートルに移転して復元・改修された[1]。
周辺[編集]
別邸の正面には杉並木、裏手には2本のアスナロがあり、那須塩原市指定文化財となっている(2024年2月7日指定)[3]。
別邸に隣接して道の駅明治の森・黒磯がある[4]。