春来る鬼
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春来る鬼 | |
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監督 | 小林旭 |
脚本 | 菊島隆三 |
原作 | 須知徳平 |
製作 | 井上和男 |
製作総指揮 | 小林旭 |
出演者 |
松田勝 若山幸子 滝田栄 三船敏郎 津島恵子 |
音楽 | 佐藤勝 |
撮影 | 鈴木義勝 |
編集 | 井上治 |
製作会社 | アナック |
配給 | 松竹 |
公開 | 1989年4月15日 |
上映時間 | 137分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『春来る鬼』(はるくるおに)は、1989年4月15日公開の日本映画である。小林旭の初監督作品。松田勝のデビュー作でもある。原作は須知徳平の同名小説。
あらすじ
[編集]時は中世、北日本の漁村・北の浜。強靭な肉体を誇る漁師・さぶろうしは、村長の娘・ゆのと相思相愛だった。しかし身分の違いゆえ結ばれるはずも無く、ゆのは親の勧めで婿を迎えることになる。婚礼の日、さぶろうしは夜の闇にまぎれてゆのを攫い出し、小舟に乗って駆け落ちを図る。嵐に巻き込まれた2人が流れ着いたのは、北の浜の村人が「鬼の岬」と呼んで恐れる岬だった。
その岬の陰には、人知れず営まれる村があった。よそ者を忌み嫌う村の衆は、2人を海に投げ込もうとする。しかし長老・くっくねの爺がさぶろうしを匿い、ゆのは村長・頭屋に預けられることになった。さぶろうしには村に受け入れられるために、3つの「ためし」を課せられる。一つは、岬の先から海に飛び込み、海底の石を拾ってくること。もう一つは、蛭がうごめく死体置き場で次の満月まで過ごすこと。そして、嵐の海に漕ぎ出し小舟が満たすほどの魚を獲ってくること。
さぶろうしは、過酷な「ためし」を全て果たす。しかし、頭屋は彼を認めようとしない。
そんな中、村に「ジャビ」という、得体の知れない病が流行りだす・・・
キャスト
[編集]- さぶろうし:松田勝
- ゆの:若山幸子
- 頭屋:滝田栄
- くっくねの爺:三船敏郎
- 口走りのばんば:津島恵子
- かっかべ:望月輝明
- がんに:ハナ肇
- のっぺ:小島三児
- さっぱ:鈴木ヤスシ
- 北の浜の老名:宮川洋一
- そのおがた:桜むつ子
スタッフ
[編集]- 監督・製作総指揮:小林旭
- プロデューサー:井上和男
- 脚本:菊島隆三
- 原作:須知徳平
- 撮影:鈴木義勝
- 美術:村木与四郎、藤原和彦
- 照明:大西美津男
- 音楽:佐藤勝
- 録音:橋本文雄、宮本久幸
- 編集:井上治
- 助監督:田村浩太朗
- スチール:野上哲夫
- 配給:松竹
- 製作:アナック
エピソード
[編集]- 往年の映画スター・小林旭の初監督作品で、黒澤明映画の制作スタッフを起用、話題となるが興行は振るわなかった。
- 撮影は岩手県の沿岸部各地で行われた。高田松原(陸前高田市)など、2011年の東日本大震災で失われた風景も含まれている。