昭憲皇太后基金
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昭憲皇太后基金(しょうけんこうたいごうききん)(英: Empress Shoken Fund)は国際赤十字の基金。
解説
[編集]1912年(明治45年)、アメリカ合衆国のワシントンD.C.にて開催された第9回赤十字国際会議において、昭憲皇太后が国際赤十字に下賜した10万円(現在の3億5000万円に相当)を元に創設された。
第1回から第100回までの配分総額は約11億240万円であり、2015年(平成27年)3月31日時点の基金総額は約18億5730万円(1500万スイスフラン)。
1944年(昭和19年)を除き、1921年(大正10年)から現在に至るまで毎年、昭憲皇太后の命日である4月11日に基金の利子が世界各国の赤十字社と赤新月社に配分され、これまで世界161ヵ国の国や地域の災害や感染症に苦しむ人々の救済や福祉の増進、防災や病気の予防などの活動に充てられてきた。
その後も貞明皇后や香淳皇后、また上皇后美智子からの下賜金、または日本赤十字社の資金協力などもあり、様々な形で基金が増額されている。
100周年を迎えるに当たり、明仁天皇と美智子皇后からの下賜金、明治神宮と明治神宮崇敬会からは1000万円の寄付があった。
参考文献
[編集]- 今泉宜子『明治日本のナイチンゲールたち 世界を救い続ける赤十字「昭憲皇太后基金」の100年』扶桑社、2014年。
- "昭憲皇太后基金の創立とその背景について"『明治聖徳記念学会紀要』復刊第48号、平成23年11月(2015年7月13日閲覧)。
- "第88回 昭憲皇太后基金の支援事業・支援金額が決定"、日本赤十字社2009年4月10日プレスリリース(2009年6月23日閲覧)。
- "「昭憲皇太后基金」 ~100周年を迎える国際協力基金~ 約890万円を5カ国での支援活動に配分決定"、AFP2012年4月11日(2012年4月14日閲覧)。