望月通陽
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望月 通陽(もちづき みちあき、1953年 - )は、日本の美術家[1]、染色家、造形作家[2]、ブックデザイナー。
来歴
[編集]静岡市出身[3]。県立静岡工業高校工藝科卒。染色、陶芸、ガラス絵、紙版画、リトグラフ、木彫、ブロンズなど多様な手法を用いて独自の作品世界を築いている。「宮本輝全集(全14巻)」など装幀も多く手がけ、1995年講談社出版文化賞ブックデザイン賞受賞。画文集「道に降りた散歩家」で2001年ボローニャ国際児童図書賞次席受賞。作品集に『円周の羊』などがある。
作品・個展・インタビューなど
[編集]個展
[編集]ギャラリーやまほん(三重)、花森家具(静岡)、ギャラリーたむら(広島)、ギャラリー椿(東京)、ギャラリー無境(東京)、松明堂ギャラリー(東京/小平市)ギャラリーコクトー(京都)、正観堂(京都)などで多数開催。
- 「望月通陽展 彫刻を中心に」(ギャラリー椿、1999年1月11日-20日)
- 「望月通陽展」(ギャラリー椿、2000年1月17日-29日)
- 「望月通陽展 銅版画とブロンズ」(ギャラリー椿、2002年1月15日-26日)
- 「望月通陽展 イタリア チェルタルドにて」(ギャラリー椿、2003年 2月17日-3月1日)
- 「望月通陽展」(ギャラリー椿、2003年 5月15日-31日)
- 「望月通陽展」(ギャラリー椿、2003年 6月18日-30日)
- 「望月通陽展」(ギャラリー椿、2005年1月17日-2月5日)
- 「WITH 望月通陽 展 Vol.1 藍染め「鶴亀萬歳」」(松明堂ギャラリー、2008年1月5日-1月23日)
- 「WITH 望月通陽 展 Vol.2 陶彫・唐津にて」(松明堂ギャラリー、2008年2月1日-2月20日)
- 「WITH 望月通陽 展 Vol.3 舞台の衣」(松明堂ギャラリー、2008年3月1日-3月20日)
- 「WITH 望月通陽 展 Vol.4 鉄 いのちのかたちたち」(松明堂ギャラリー、2008年4月1日-4月20日)
- 「WITH 望月通陽 展 Vol.5 銀のふりどり 金のささやき」(松明堂ギャラリー、2008年5月1日-5月20日)
- 「WITH 望月通陽 展 Vol.6 唐津にて2」(松明堂ギャラリー、2008年6月1日-6月20日)
- 「WITH 望月通陽 展 Vol.7 型紙を彫る・染める」(松明堂ギャラリー、2008年7月1日-20日)
- 「WITH 望月通陽 展 Vol.8 ブロンズ 内包する力」(松明堂ギャラリー、2008年8月1日-8月20日)
- 「WITH 望月通陽 展 Vol.9 七色のタイル」(松明堂ギャラリー、2008年9月1日-9月20日)
- 「WITH 望月通陽 展 Vol.10 白の白 初めての鋳造ガラス」(松明堂ギャラリー、2008年10月1日-10月20日)
- 「WITH 望月通陽 展 Vol.11 日々のまなざし」(松明堂ギャラリー、2008年11月1日-11月20日)
- 「WITH 望月通陽 展 Vol.12 うるし絵 沈金」(松明堂ギャラリー、2008年12月1日-12月20日)
出品
[編集]- 「本の宇宙 詩想をはこぶ容器展」栃木県立美術館
- 「日本のブックデザイン展1946-1995」ギンザ・グラフィクギャラリー
作品集
[編集]- 『サリーガーデン・イギリス愛の歌』(偕成社、1994年)ISBN 978-4039672001
- 『円周の羊 望月通陽作品集』(新潮社、1996年)ISBN 978-4104150014
- 『クリスマスの歌』(偕成社、1999年)ISBN 978-4039671004
- 『道に降りた散歩家』(偕成社、2000年)ISBN 978-4039644909
- 『方舟に積むものは(筑摩書房、2003年)ISBN 978-4480816313
- 出埃及記、オイディプス、Frau Tudeなど
- 私設書局 THE CALYPSO PRESSより
- CALYPSO、十二の寓話集、Esopus、BWW82 ICH HABE GENUG、
- Die drei grunen zwige、
- BWW202 Weichet nur,betrubte Schatten、
- Deutsche kingdrreime、裸眼のヨブ
装幀
[編集]- Sphinx スフィンクス(アンヌ・ガレタ、新潮社)
- 宮本輝全集(新潮社)
- 屋上で遊ぶ子供たち(辻仁成、集英社)
- 渋谷天外伝(大槻茂、主婦の友社)
- 人生の果樹園にて(大岡信、小学館)
- ミラクル(辻仁成、講談社)
- 言露の天地(中上健次・鎌田東二、主婦の友社)
- ラブ・ピーシィズ(柴門ふみ、角川書店)
- 中国の不思議な物語(峰尾邦夫、同文書院)
- 密やかな結晶(小川洋子、講談社)
- 仮の約束(多田尋子、講談社)
- こいびとになってくださいますか(大西泰世、立風書房)
- 生き物たちの部屋(宮本輝、新潮社)
- 早く家へ帰りたい(高階杞一、偕成社)
- 歌手、その青春の位相「花綵列島」(高城隆、木犀社)
- そこに文字が(金田理恵、筑摩書房)
- 虫くい(山室一広、集英社)
- ことばが映す人生(大岡信、小学館)
- 悪の花(杉本秀太郎訳、弥生書房)
- くりやのくりごと(林望、小学館)
- ワイルド・フラワー(辻仁成、集英社)
- 左近の桜(長野まゆみ、角川書店)
本の装画
[編集]CD装画
[編集]- リュート/つのだたかし、タブラトゥーラ、悲しみよとどまれ
- オフィーリアの歌、サリーガーデン、古歌
- オルフェオの悲しみ(ダウランド アンド カンパニィ)
- OLD ENGLISH CAROLS、サンタマリア、天使の歌、ノエル
- 聖母マリアの子守歌
- クリスマスバスト(女子パウロ修道会・テクラサウンド)
- ピアノソロVol.1、Vol.2/谷川賢作(トゥルバドールカフェ)
CM関連
[編集]- 無印良品ポスター(D:田中一光)
- 和菓子菜の花(カレンダー、文字、のれん、包装紙、菓子他)
- 松明堂書店(ブックカバー、カレンダーなど)
- 静岡呉服名店街エンブレム、静岡信用金庫預金通帳
- 日本IBM会社案内(D:三木健)
- 静岡 三保原屋LOFT(包装紙、ショッパー他)
舞台美術
[編集]- 1996年 オルフェの嘆き(衣装デザイン、小道具・装飾布制作)銕仙会能楽研究所
装置
[編集]- 美術館 as it is(千葉)、広島ルーテル教会(広島)
- 松明堂音楽ホール(埼玉・新所沢)
- 和菓子菜の花(神奈川・箱根湯本)
- 静岡グラウンドホテル中島屋四川飯店(静岡・静岡市)
- 中島屋八幡別館ガーデンズ(静岡・静岡市)
雑誌・記事
[編集]- つむぎ染の絵本(季刊「銀花」第62号春)
- 布に浮遊する形(別冊「太陽」'89Aug.)
- 型染画集「ニーベルンゲンの歌」(版画芸術第66号)
- 牧師の午後への嬉遊曲(季刊「銀花」第84号冬)
- 作家の美歴書(にっけいアート11月号)
- 望月通陽「Mの辞典」(季刊「銀花」第97号春)
- 寡黙の調べ-望月通陽の姿勢(イラストレーションNo.94 7月号)
- 新潮社創立100年 記念マーク、「新潮」表紙 ほか
- 染/版の仕事(「版画の芸術」101号)
- INSPIRE The Happiness-HEAVEN Artist Interview(Bien-美庵 Vol.8) http://web-bien.art.coocan.jp/bien-backnumber.html
- 雑誌『風の旅人』38号- 文章掲載
脚注
[編集]参考文献
[編集]- “ポプラビーチ「志事人#20美術家 望月通陽」”. ポプラ社. 2016年2月27日閲覧。
- “筑摩書房「方舟に積むものは」”. 筑摩書房. 2016年2月27日閲覧。
- “松明堂ギャラリー 望月通陽”. 松明堂ギャラリー. 2016年2月27日閲覧。
- “望月通陽 私設書局 THE CALYPSO PRESS”. 2016年2月27日閲覧。