朝星夜星
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『朝星夜星』(あさぼしよぼし)は朝井まかてによる日本の小説。幕末から大正かけて長崎市や大阪市を舞台に日本で初めてレストランとホテルの自由亭を開業した草野丈吉と妻のゆきの物語。
登場人物
[編集]草野家
[編集]- 草野ゆき(くさの ゆき)
- 熊本生まれの大柄な女性で、成人した錦との声が瓜二つ。2人の妹と長弟がいる。丸山遊廓の引田屋の女中。独りで開業しようと女将に相談した際に、縁談で丈吉と出会う。
- 草野丈吉(くさの じょうきち)
- よしの兄で、ゆきの夫。良林亭(後の自由亭)を開業をする。
- 団十
- 丈吉とよしの父親。寝たきりでお酒を好む。
- 草野ふじ
- 丈吉とよしの母親。
- 草野よし
- 丈吉の長妹で、丈吉の料理に手伝う。
- 草野錦(くさの きん)
- 第一子で長女。料理とマナーの本を手がける。右目を洗濯洗剤をこすりつけたせいでメラノーマとなる。
- 草野有(くさの ゆう)
- 第二子で次女。
歴史上の人物
[編集]- 五代友厚
- 商業での復興に莫大な借金で身を投じ、大阪を支えた薩摩の偉人。
- 菅野覚兵衛と白峰駿馬
- 注文を頼み来た亀山社中からの初客。
- 陸奥宗光
- 政治をサイエンスとアートを唱えて、奮起する自由亭を支える。
- 坂本龍馬
- ゆきの回想のみ、生前の頃で登場する。ゆきのことを「おばはん」と白い歯を出して笑顔でからかう。
- 後藤象二郎
- 自由亭(良林亭)開業したころからの常連客の一人。
- 岩崎弥太郎
書誌情報
[編集]- ISBM 978-4-569-85403-8