木津無庵
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木津 無庵(きづ むあん、慶応3年2月18日(1867年3月23日) - 昭和18年(1943年)9月12日)は、大正・昭和期の真宗大谷派の僧侶。『新訳仏教聖典』の翻訳者。本名は祐精。
略歴
[編集]- 1867年、越前国坂井郡三国(現福井県坂井市三国町)の智敬寺に次男として生まれる。
- 1886年、福井小教校で住職資格を受験
- 1896年、開導学館の教師となる
- 1898年、円頓学舎(真宗興正派)の教師となる
- 1900年、名古屋教校(現、同朋大学)に転任
- 1912年、誠明学舎を設立する
- 1917年、仏陀会幼稚園(松若幼稚園)を設立する
- 1919年、東京誠明学舎を設立する
- 1920年、山辺習学、赤沼智善らと共に新訳仏教聖典の作成を開始する
- 1921年、仏教協会を設立する
- 1923年、ポケット聖典を刊行する
- 1925年、新訳仏教聖典を刊行する。10月、還俗する
- 1927年、各地の師範学校へ巡回講演する
- 1942年、僧籍に復帰、真宗大谷派の宗務顧問となる
- 1943年9月12日、還浄。贈従六位
著作リスト
[編集]- 『仏教世界年契』(仏陀会、1910年)
- 『酬恩録』(破塵閣書房、1935年)
- 『金光教・ひとのみち・天理教本部訪問記』(破塵閣書房、1936年)
- 『広釈皇国の神と宗教』(破塵閣書房、1941年)
- 『大東亜聖戦感懐』(破塵閣書房、1944年)
編書
[編集]- 『全国師範巡講誌』(破塵閣書房、1928年)
- 『遊行録 - 全国師範学校五回講演記念 - 』(破塵閣書房、1938年)
- 『貫珠院遺稿』(破塵閣書房、1933年)
- 『講纂維摩経』(破塵閣書房、1942年)
訳書
[編集]記念集
[編集]- 『木津無庵先生報恩録』
- 「木津無庵師追悼号」(『生活と宗教』1943年)
- 「木津無庵師記念号」(『仏教文化』1954年)
参考文献
[編集]- 『日本語で読むお経をつくった僧侶の物語』(戸次公正著、明石書店、2009年)
関連項目
[編集]- 仏教伝道協会 - 木津版仏教聖典が元になっている