丸岡バスターミナル
丸岡バスターミナル(まるおかバスターミナル)は、福井県坂井市丸岡町西瓜屋にある京福バスのバスターミナルである。主に福井市、坂井北部地域(あわら市、坂井市三国町)、永平寺町方面のバスが発着する。京福バス丸岡営業所を併設する。
本項では、かつて当地に所在した京福電気鉄道本丸岡駅(廃駅)についても記述する。
概要
[編集]坂井市丸岡地区の中心部(旧坂井郡丸岡町)にある。なお、西日本旅客鉄道(JR西日本)北陸本線の丸岡駅は坂井市坂井地区(旧坂井町)にある。
京福電気鉄道丸岡線・永平寺線の廃線後、本丸岡駅跡地に設置された[1][2]。鉄道廃止後も、芦原温泉駅・丸岡駅・永平寺口駅と相互に直通するバス路線を有するほか、2023年10月1日には坂井市内他3地区にある市役所本庁・支所や各地区中心部方面とを結ぶ路線バスが新設され、利便性が高まっている。
かつては旧駅舎を転用した2階建の事務所兼待合室があったが、丸岡バスターミナル周辺整備事業により解体された[3][4]。坂井市のバスターミナル整備事業により、バスターミナル隣接地の同市丸岡町西里丸岡[5]に丸岡地区の交通結節点・丸岡城などへの観光拠点として、市の施設「丸岡バスターミナル交流センター」が設置された[6]。
「丸岡バスターミナル交流センター」は地域の景観に配慮した木造瓦葺2階建ての施設で、1階にはバス待合所と飲食スペースなどのテナント、2階には多目的ルーム、屋外には芝生の「にぎわい広場」や物販スペース「にぎわい回廊」を備える[6]。定期的に地域イベントなどが開催され、市民の憩いの場として利用されている[7]。
バス合室内に自動券売機が設置してあるが、車内での運賃精算も可能である。
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丸岡バスターミナル 乗り場1
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丸岡バスターミナル 乗り場2
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丸岡バスターミナル交流センター
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旧バスターミナル(2012年8月撮影)
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改修工事のため仮移設されたバスターミナル(2019年3月撮影)
歴史
[編集]- 1988年(昭和63年)9月-11月: 本丸岡駅の廃駅後もバスターミナルとして使用していた駅舎を解体、新ターミナルを新築。
- 2005年(平成17年)4月: 小松空港連絡バス乗り入れ、パークアンドライド開始。
- 2006年(平成18年)10月1日: 当地に京福リムジンバス丸岡営業所を開設(京福バス丸岡営業所に併設)。
- 2008年(平成20年)3月23日: 小松空港連絡バスの乗り入れ終了。
- 2019年(平成31年)1月19日:丸岡バスターミナル周辺整備事業による既存丸岡バスターミナルの解体[2]および周辺整備のため、仮設待合所を設置[4]。
- 2020年(令和2年)4月1日:丸岡バスターミナルが整備され、併設施設としてにぎわい交流センターが設置される[2]。従前の停留場名としては廃駅名と同一の「本丸岡」としていたが、これを「丸岡バスターミナル」へ改称。
のりば
[編集]いずれも京福バスが運行。
番線 | 発着路線 | 行 先 |
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1 | 31 丸岡線(田原町経由) | 八ツ口・南横地・森田栄町・(九頭竜橋)・田原町・大名町経由 福井駅(福井市) |
32 丸岡線(町屋町経由) ※1 | 八ツ口・南横地・森田栄町・(九頭竜橋)・町屋町・城町経由 福井駅(福井市) | |
36 県立病院・丸岡線 | 吉政・(福井大橋)・アピタエルパ前・ふくい鮮いちば口・県立病院・城町経由 福井駅(福井市) | |
39 大和田・丸岡線 | 八ツ口・南横地・(新九頭竜橋)・アピタエルパ前・藤島園・県立病院・城町経由 福井駅(福井市) | |
82 丸岡・永平寺線 ※2 | 県立大学・福井大学病院・(五松橋)・松岡駅経由 永平寺口駅(永平寺町) | |
86 芦原・丸岡・永平寺線(長屋経由) | (鳴鹿橋)・永平寺口駅経由 永平寺門前(永平寺町) | |
87 芦原・丸岡・永平寺線(中川経由) | (鳴鹿橋)・永平寺口駅経由 永平寺門前(永平寺町) | |
2 | ||
31 丸岡線(田原町経由) | 丸岡城 | |
32 丸岡線(町屋町経由) ※1 | 丸岡高校 | |
36 県立病院・丸岡線 | 丸岡城 | |
39 大和田・丸岡線 | 丸岡城 | |
47 春江・丸岡線 ※3 | 日東シンコースタジアム丸岡前・南横地・春江駅前・春江支所・西春江ハートピア駅方面 大石コミュニティセンター(坂井市春江町) | |
丸岡城・丸岡高校 霞の郷 | ||
48 三国・丸岡線 ※3 | 田島新・丸岡駅・坂井市役所・大関駅前・みくに市民センター方面 三国駅(坂井市三国町) | |
丸岡城・丸岡高校 霞の郷 | ||
82 丸岡・永平寺線 ※2 | 舟寄経由 丸岡駅(坂井市坂井町) | |
86 芦原・丸岡・永平寺線(長屋経由) 芦原・丸岡線 |
金津高校・あわら市役所経由 芦原温泉駅(あわら市) / 丸岡高校 ※4 | |
87 芦原・丸岡・永平寺線(中川経由) 芦原・丸岡線 |
中川経由 芦原温泉駅(あわら市) |
- ※1 32 丸岡線(町屋町経由)は土曜・日曜・祝日・年末年始運休。うち当停留所 - 丸岡高校間は休校日も運休。
- ※2 87 丸岡・永平寺線は日曜・祝日・年末年始運休
- ※3 47 春江・丸岡線、48 三国・丸岡線は日曜・祝日・年末年始運休
- ※4 86 芦原・丸岡・永平寺線の丸岡高校行きは土曜・日曜・祝日・年末年始運休
周辺
[編集]- 坂井市役所 丸岡支所(旧丸岡町役場)
- 一筆啓上 日本一短い手紙の館
- 丸岡城
- 国道8号(福井バイパス)
本丸岡駅
[編集]本丸岡駅 | |
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旧・本丸岡駅舎(バスターミナルとして使用していた当時、1987年4月撮影) | |
ほんまるおか Honmaruoka | |
所在地 | 福井県坂井郡丸岡町(現在の坂井市丸岡町)西瓜屋 |
所属事業者 | 京福電気鉄道 |
駅構造 | 地上駅 |
開業年月日 | 1915年(大正4年)6月22日 |
廃止年月日 | 1969年(昭和44年)9月18日 |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | 丸岡線 |
キロ程 | 0.0 km(本丸岡起点) |
(0.8 km) 一本田► | |
所属路線 | 永平寺線 |
キロ程 | 9.9 km(金津起点) |
◄丸岡口 (0.7 km) (0.7 km) 西瓜屋► | |
備考 | 金津駅 - 東古市駅間廃止に伴い廃駅 |
本丸岡駅(ほんまるおかえき)は、かつて福井県坂井郡丸岡町(現在の坂井市)にあった京福電気鉄道丸岡線・永平寺線の鉄道駅である[2]。
歴史
[編集]- 1915年(大正4年)6月22日 - 丸岡鉄道の当駅 - 上新庄駅(後の丸岡駅)開業に伴い新丸岡駅として開設[8]。
- 1929年(昭和4年)
- 1944年(昭和19年)12月1日 - 丸岡鉄道が京福電気鉄道に合併され、京福電気鉄道丸岡線・永平寺線の駅となる[10]。京福移行後に駅名を本丸岡駅に改称(正確な改称時期は不明とされている)[10]。
- 1961年(昭和36年)5月30日 - 貨物取扱を廃止[8]。
- 1968年(昭和43年)7月10日 - 丸岡線が廃止[11]。
- 1969年(昭和44年)9月18日 - 永平寺線金津駅 - 東古市駅間廃止に伴い廃駅となる[10][12][13]。
隣の駅
[編集]- 京福電気鉄道
- 丸岡線
- 本丸岡駅 - 一本田駅
- 永平寺線
- 丸岡口駅 - 本丸岡駅 - 西瓜屋駅
脚注
[編集]出典
[編集]- ^ 丸岡町 1989, p. 699.
- ^ a b c d “廃線の駅跡が新バスターミナルに 元京福本丸岡駅、丸岡城まで徒歩10分”. 福井新聞ONLINE. (2020年1月27日). オリジナルの2020年3月26日時点におけるアーカイブ。 2021年2月11日閲覧。
- ^ “バス停留所の仮移設及びルート変更” (PDF). 坂井市. 2019年3月3日閲覧。
- ^ a b “丸岡バスターミナル仮設待合所の設置について”. 坂井市. 2019年3月3日閲覧。
- ^ 坂井市丸岡バスターミナル交流センター条例
- ^ a b “丸岡バスターミナル交流センター施設について”. 福井県坂井市. 2021年1月28日閲覧。
- ^ “丸岡バスターミナル周辺整備事業”. 福井県坂井市. 2021年1月28日閲覧。
- ^ a b 寺田 2010, p. 30.
- ^ a b 丸岡町 1989, p. 695.
- ^ a b c d 寺田 2010, p. 31.
- ^ 丸岡町 1989, p. 698.
- ^ 中日 2020, p. 136.
- ^ 中日 2020, p. 138.
参考文献
[編集]- 西脇恵、泉竜太郎『よみがえる記憶 北陸の鉄路』中日新聞社、2020年7月28日。ISBN 978-4-8062-0767-2。
- 寺田裕一『新消えた轍 ローカル私鉄廃線跡探訪 7北陸』ネコ・パブリッシング、2010年12月29日。ISBN 978-4-7770-1091-2。
- 『増補改訂 丸岡町史』丸岡町、1989年10月5日。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 丸岡バスターミナル周辺整備事業 - 坂井市
- 主要バス停留場のりば案内 - 京福バス