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本当の自己と偽りの自己

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

本当の自己(ほんとうのじこ、The true self、本当の自分〈real self〉、真実の自己〈authentic self〉、本来の自己〈original self〉、生身の自分〈vulnerable self〉)と偽りの自己(いつわりのじこ、false self、偽りの自分〈fake self〉、理想化された自己〈idealized self〉、表面的な自己〈superficial self〉、疑似自己〈pseudo self〉)は、イギリスの精神分析医ドナルド・ウィニコットによって概念化された心理学的二元論である[1]

ウィニコットは、「本当の自己」という言葉を、主体的で本物の経験と生きているという感覚に基づいた自己意識、矛盾が少ない本当の自己を表すために使った[2]。 反対に、「偽りの自己」とは、防衛的な表面として作り出された自己意識を指し[1]、 極端な場合には、ナルシシズムのように、一貫性がなく無能な外見の裏側で、主体性を欠き、空虚感を抱く個人になる[1]

特徴

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脚注

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  1. ^ a b c Winnicott, Donald (1960). “Ego distortion in terms of true and false self”. The Maturational Process and the Facilitating Environment: Studies in the Theory of Emotional Development (New York City: International Universities Press, Inc): 140–57. ISBN 978-0946439843. 
  2. ^ Salman Akhtar, Good Feelings (London 2009) p. 128

関連文献

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  • D. W. Winnicott, Playing and Reality (London 1971)
  • Jan Abram and Knud Hjulmand, The Language of Winnicott: A Dictionary of Winnicott's Use of Words (London 2007)
  • Susie Orbach, 'Working with the False Body', in A. Erskine/D. Judd eds., The Imaginative Body (London 1993)

外部リンク

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