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発達心理学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

発達心理学(はったつしんりがく、: developmental psychology)は、人の加齢に伴う発達的変化を研究する心理学の一分野。

概要

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かつては、子どもが大人になるまでの過程が発達であると考えられていたが、現在では老年期までも含め、人は生涯を通して変化・成長を続けるものと捉えられるようになったため、発達心理学の研究対象も、加齢による人の一生涯の変化過程となった。一生涯を研究対象とする視点を強調するために、生涯発達心理学と呼称される場合もある。研究領域は、各発達段階での心的、社会的、身体的な発達とそのための条件、また発達を阻害する要因や発達障害などが含まれる。

発達段階ごとに区分された、乳児心理学幼児心理学児童心理学思春期心理学青年心理学中年心理学高年心理学老年心理学などは発達心理学の下位領域と見なされる。近年、これらに加えて、胎児期や壮年期の研究も増えている。

エリク・H・エリクソンによる発達段階

年齢 時期 導かれる要素 心理的課題 [1] 主な関係性[2] 起こりうる疑問(私は...)[2][出典無効] [2]
0–2 歳 乳児期 希望 基本的信頼 対 不信 母親 世界を信じることが出来るか。 授乳
2–4 歳 幼児前期 意思 自律性 対 恥、疑惑 両親 私でよいのか? トイレトレーニング、更衣の自律
4–5 歳 幼児後期 目的 積極性 対 罪悪感 家族 動き、移動し、行為を行ってよいか。 探検、道具の使用、芸術表現
5–12 歳 児童期 有能感 勤勉性 対 劣等感 地域、学校 人々とものの存在する世界で自己成就できるか。 学校、スポーツ
13–19 歳 青年期 忠誠心 同一性 対 同一性の拡散 仲間、ロールモデル 誰か? 誰でいられるか。 社会的関係
20–39 歳 初期成年期 親密性 対 孤独 友だち、パートナー 愛することが出来るか。 恋愛関係
40–64 歳 成年期 世話 生殖 対 自己吸収 家族、同僚 自分の人生をあてにできるか。 仕事、親の立場
65歳 - 成熟期 賢さ 自己統合 対 絶望 人類 私でいてよかったか。 人生の反響


乳児幼児の区切りは三歳児神話・3年保育の一般化により、3歳が区切りであるし小学校入学は6歳でもある。※欧米だと年少・年中がプレスクールで、年長のみが幼稚園(ほぼ小学校のようなカリキュラム)としているため5歳となっている。児童期の幅は大きく、低学年は幼児っぽさが残っている。小学3~5年生はギャングエイジという仲間意識を身に付ける年齢であり、スポーツではゴールデンエイジと言って最も伸びる時期でもある。また最近の子は成長が早く、6年生は思春期に入っており学級担任制が難しくなっている。6・3制の本家アメリカでは5・3・4制(または4・4・4制)が主流になっており、日本でも5・4制を導入したほうが良いという意見もある。青年期英語圏ではティーンエイジャーであるが、日本では1年前倒しの中高生という言い方が一般的である。成年期においては結婚・出産年齢が大きく左右し、最近は晩婚化・未婚・DINKsが増えており一律ではなくなった。また平均寿命が延びたことにより前期高齢者(65~74歳)は元気になっており、まだまだ社会で活躍したいという人も増えている。また終活ブームといって、死後に対して自分で責任をもつという考え方がでてきた。

著名な学者

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脚注

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関連項目

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