心理療法の一覧
表示
心理学 |
---|
基礎心理学 |
応用心理学 |
一覧 |
カテゴリ |
心理療法の一覧(しんりりょうほうのいちらん、英: List of psychotherapies)は、心理療法の各理論、各技法の名称を一覧としたものである。
催眠
[編集]- 自律訓練法 - 1932年にドイツで確立。
- 催眠療法 - ミルトン・エリクソンは、現代の催眠分野において著名な人物である。
- 動物磁気説-フランツ・アントン・メスメルが提唱し、後に催眠やラポールの理論へと発展した。
- 原初療法 - 抑制された感情と考えられるものを再現し、身体で表現する療法。
精神分析
[編集]ジークムント・フロイトによる精神分析学に端を発する。
- 自由連想法 - ジークムント・フロイトによる。
- 現存在分析 - ルートヴィヒ・ビンスワンガー
- プロセスワーク ユング派心理学者アーノルド・ミンデルのプロセス指向心理学
- ロゴセラピー(あるいは実存分析) - ヴィクトール・フランクルによる。
- 交流分析 - 1950年代にアメリカで成立。
- 転移焦点化精神療法 - イギリスではメラニー・クライン、ドナルド・ウィニコットらの対象関係論が展開し、アメリカで対象関係論に影響をうけたオットー・カーンバーグが考案。
- 短期力動精神療法(ドナルド・K・フリードハイム)
- 対人関係療法 - 対人関係学派(新フロイト派)とよばれるハリー・スタック・サリヴァン、カレン・ホーナイ、エーリヒ・フロムらの流れを組む。
- ナラティブセラピー(物語療法)
- メンタライゼーションに基づく治療(MBT)- 特に境界性パーソナリティ障害への治療。
行動療法
[編集]行動主義心理学の条件付けの理論などに端を発する。
人間性心理学
[編集]自己実現理論にもとづいてアブラハム・マズローが提唱した人間性心理学。
- 来談者中心療法 - オットー・ランクの影響を受けたカール・ロジャーズによる。
- エンカウンターグループ、 フォーカシング、動機づけ面接、非暴力コミュニケーションなどの技法がある。
- 存在論的心理療法(実存心理学) - ロロ・メイによる。
- ゲシュタルト療法
- ポジティブ心理学 - マーティン・セリグマンが1990年代に提唱。
- アドラー心理学的アプローチ
認知療法
[編集]先に登場した認知療法や論理療法の後に、1960年代に認知心理学も提唱される。
- 認知療法 - アーロン・ベック
- 論理療法 - アルバート・エリスが1950年代に確立。
- 神経言語プログラミング(NLP)
- パーソナル・コンストラクト理論(PCT) - ジョージ・ケリーによる。
- 機能分析心理療法(FAP)
- 現実療法(リアリティ・セラピー)- ウィリアム・グラッサーの選択理論心理学。
- 推論準拠療法
- ポジティブ心理療法
認知行動療法
[編集]- 認知行動療法
- 行動活性化療法
- 元気回復行動プラン(WRAP)
- 認知再構成法
- アンガーマネジメント
- セルフコンパッション
- デジタル療法
- 気分モニター
- 漸進的筋弛緩法(PMR)
- ストレス免疫訓練法
- 不眠症に対する認知行動療法en:Cognitive behavioral therapy for insomnia
- トランスパーソナル心理学-人間性心理学から派生し、瞑想などの伝統技法は第3世代の行動療法に影響した。
- マインドフルネス認知療法(MBCT)
- 弁証法的行動療法(DBT)
- アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)(スティーブン・C ヘイズ)
- スキーマ療法
- 対人関係療法
集団を利用した療法
[編集]家族療法
[編集]- 家族療法 - ジェイ・ヘイリーら。
- オープンダイアローグ
- 親子相互交流療法(PCIT)
- 統合的心理療法
- ペアレント・トレーニング
芸術を利用した療法
[編集]- 箱庭療法
- アートセラピー
- 表現療法
- クリエイティヴ・セラピー
- ダンスセラピー
- ヨガセラピー
- サイコドラマ
- プライマル・スクリーム療法(原初療法)
- プレイバックシアター
- 身体心理学
- ドラマセラピー(en:Drama therapy)
- 遊戯療法
- 音楽療法
日本の療法
[編集]- 森田療法
- 内観療法
- 臨床動作法(動作療法)
- 構造化連想法(Structured Association Technique : SAT)
- 絶食療法[1] - 断食から発展したもので心理的な作用もあり、内観療法などと併用される[2]。
心身の療法
[編集]- 植物神経療法(生物学的オルゴン療法)ヴィルヘルム・ライヒ
- 思考場療法 - 1980年代に成立。
- EFT(エモーショナル・フリーダム・テクニック)
- ハコミ療法 - ロン・クルツによる。
- リラクゼーション法
- 呼吸法
- 転地療養
- アドベンチャーセラピー
トラウマ焦点型アプローチ
[編集]アメリカ心理学会(APA)により強く推奨される心理療法[3]
- トラウマ・フォーカスト認知行動療法(TF-CBT)
- 認知処理療法(CPT:Cognitive Processing Therapy)
- 持続エクスポージャー療法(PE療法:Prolonged Exposure Therapy)
- 認知療法(エーラーズとクラーク)
APAにより条件付きで推奨される心理療法
- ナラティブ・エクスポージャー・セラピー(NET:Narrative Exposure Therapy)
- EMDR(眼球運動による脱感作と再処理を用い、PTSD治療)
- ブレインスポッティング(BSP)
- 短期折衷療法(BET:Brief Eclectic Therapy)
その他の心理療法
- エモーション・フォーカスト・セラピー(EFT:emotion-focused therapy)
- メタ認知療法-持続エクスポージャー療法(PE)より治療に効果的とされる[4]
- ソマティック・エクスペリエンシング(SE:Somatic Experiencing)
- 現在中心療法(PCT:Present-Centered Therapy)
- グリーフ・セラピー (グリーフケア、悲嘆回復[5])
- トラウマインフォームドケア
- 感覚運動心理療法
- MRIアプローチ
- ソリューションフォーカストアプローチ(解決志向アプローチ)
- 未来・解決志向ブリーフセラピー(タイムマシン心理療法)
- 問題解決療法
- BOOCS法(脳指向型自己調整システム)
その他
[編集]- 回想法 - 高齢者の認知症予防。
- アニマルセラピー
- フェミニスト・セラピー - フェミニズムの立場から行う。
出典
[編集]- ^ 福土審『内臓感覚:脳と腸の不思議な関係』<NHKブックス> 日本放送出版協会 2007年、ISBN 9784140910931 pp.154-157.
- ^ 中島義明、子安増生、繁桝算男、箱田裕司、安藤清志、坂野雄二、立花政夫「絶食療法」『心理学辞典』有斐閣、1999年。ISBN 4-641-00259-2。
- ^ “PTSD Treatments”. American Psychological Association. 2024年6月27日閲覧。
- ^ “Metacognitive therapy vs. eye movement desensitization and reprocessing for posttraumatic stress disorder: study protocol for a randomized superiority trial”. Trials 19 (1): 16. (January 2018). doi:10.1186/s13063-017-2404-7. PMC 5759867. PMID 29310718 .
- ^ グリーフケア研究所 | 社会人の方(上智大学)
関連項目
[編集]