杉井酒造
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種類 | 有限会社 |
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本社所在地 |
日本 〒426-0033 静岡県藤枝市小石川町四丁目6番4号 |
設立 | 1838年(天保9年) |
業種 | 食料品 |
事業内容 | 酒造業 |
代表者 | 代表取締役 杉井 均乃介 |
外部リンク | http://suginishiki.com/ |
杉井酒造(すぎいしゅぞう)は、静岡県藤枝市小石川町に工場と本社を置く日本の酒造会社である。
概要
[編集]1838年(天保9年)、杉井本家から分家した初代・杉井才助は、高洲村(現在地・藤枝市小石川町)で商いを始める。その後、明治初期頃から酒造りを開始した。明治期には石川県の能登杜氏により銘柄「亀川」を、大正期には長野県の小谷杜氏により銘柄「杉正宗」を、昭和期から現在まで岩手県の南部杜氏によって、銘柄「杉錦」ブランドの日本酒と焼酎・味醂を製造販売する老舗酒造メーカーである[1][2]。
「酒造 杉錦」天保13年創業の杉井酒造は、亀川・杉正宗・杉錦と商品を変えながら地酒として親しまれて来た。毎年11月になると杜氏の酒造り歌がきかれる。大正8年までは石川県能登杜氏が来た。その後志太杜氏(昭和20年まで)、長野県小谷杜氏(昭和40年まで)と移り変わり、現在東北の南部杜氏がやって来る。杜氏集団は杜氏・頭・糀屋・搗屋・酛屋・働きと呼ばれる技術者達で、中には桶屋を加える集団もあった。写真は大正初期の能登杜氏。
「南部酒造歌 留つき歌」
とうろりやー とうろりやあえ 今つく留で お酒げつくりてやあえ江戸に出すよう
お江戸出す酒 名のよいお酒 酒はけんびし 杉錦
はー音頭お回りやあえ もんくの良いとこたのみます
音頭がきたよだ みなさまたのむ そろたそろたよ 若衆がそろうたよ 秋の出穂よりなほそろた
— 八木洋行、野本寛一共編『写真集 明治大正昭和 藤枝』昭和55年より抜粋[2]
沿革
[編集]- 1838年 (天保9年) - 杉井才助が、高洲村(現・藤枝市小石川町)で商いを始める。
- 年代不詳(明治初期) - 初代・杉井才助が、現在地で酒造りを始める。
- 年代不詳(明治中期) - この頃まで、石川県の能登杜氏により銘「亀川」を製造。
- 年代不詳(大正年間)- 水産物の原料用味醂の製造を開始。
- 1919年 (大正8年) - この年まで、能登杜氏により銘「杉正宗」の酒を製造。
- 1945年(昭和20年)- この年まで、志太杜氏により銘「杉錦」を製造。
- 1957年(昭和32年)- 杉井均乃介(後の6代目当主)生まれる。
- 1965年(昭和40年)- この年まで、長野県の小谷杜氏により銘「杉錦」を製造。
- 1966年(昭和41年)- この年より、東北の南部杜氏により酒を製造。
- 1980年(昭和55年)- 杉井均乃介、東京農業大学醸造学科を卒業。
- 1982年(昭和57年)- 杉井均乃介、杉井酒造有限会社に入社。
- 1983年(昭和58年)- 杉井均乃介、国税庁醸造試験所研修生。
- 1985年(昭和60年)- 杉井均乃介、国税庁醸造試験所研修終了。
- 2000年(平成12年)- 杉井均乃介、杉井酒造の杜氏となる。
- 2001年(平成13年)- 芋・米を原料にした焼酎の製造を開始。
- 2018年(平成30年) - 現在、「杉錦」を6代目・杉井均乃介が継承している[1][3][2]。
営業案内
[編集]- 定休日 - 日曜・祝日(土曜不定期休)
- 営業時間 - 午前8時30分 - 午後5時
- 駐車場 - 有り
- 蔵見学 - 無し[1]
受賞歴
[編集]- 全国新酒鑑評会
交通
[編集]- 鉄道
- 車
脚注
[編集]- ^ a b c 杉井酒造 - 会社概要
- ^ a b c 八木洋行、野本寛一共編『写真集 明治大正昭和 藤枝』ふるさとの想い出75、昭和55年、2018年4月2日閲覧
- ^ 杉井酒造 - 蔵元の紹介、6代目当主・杉井均乃介
- ^ 『酒類総合研究所』「平成14酒造年度全国新酒鑑評会 入賞酒目録」酒類総合研究所、平成15年5月28日、2022年5月25日閲覧
- ^ 『酒類総合研究所』「平成15酒造年度全国新酒鑑評会 入賞酒目録」酒類総合研究所、平成16年5月21日、2022年5月25日閲覧
- ^ 『酒類総合研究所』「平成16酒造年度全国新酒鑑評会 入賞酒目録」酒類総合研究所、平成17年5月26日、2022年5月25日閲覧
関連文献
[編集]- 『しずおか結びのサイト』 静岡県酒造組合 杉井酒造インタビュー - 杉井酒造(1)、(2)、(3)
- 『静岡新聞 SBS』 杉錦 杉井酒造 - 天保13年創業、伝統を大切に丁寧な酒造りをしています
関連項目
[編集]外部リンク
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