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村越末男

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

村越 末男(むらこし すえお、1930年7月2日[1] - 2008年4月11日)は、部落問題研究家。大阪市立大学名誉教授高知県出身。

生涯

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高知県幡多郡大方町(現・黒潮町)の被差別部落に生まれ育つ[1]1953年龍谷大学文学部哲学科社会学専攻卒業[1]。高知県立中村高校教諭、高知大学教育学部非常勤講師などを勤めながら、解放団体高知県連合会の創立に参加した[1]1968年4月、大阪府同和教育指導員となり、同年8月大阪部落解放研究所の設立に参加し、事務局長と理事を兼任する[2]。1970年9月、大阪市立大学助教授[1]、1980年4月、同教授[1]。1983年、全国大学同和教育研究協議会事務局長(1992年、同副会長)[1]1984年、部落解放研究所第2代理事長に就任[2]、大阪市立大学同和問題研究室室長[1]1988年反差別国際運動IMADR)設立にあたり、初代事務局長に就任[1]1998年、部落解放研究所を部落解放・人権研究所と改称。

2008年4月11日肝臓癌のため大阪市内の病院で死去[1]。77歳(享年78)。

友人の1人に金子マーティンがいた。

著書

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  • 『部落問題と解放教育』部落解放研究所、1971年
  • 『差別の論理と解放の思想』明治図書出版、1972年
  • 『部落解放と国際連帯』明治図書出版、1976年 解放教育新書
  • 『部落問題入門』明治図書出版、1977年9月 明治図書選書
  • 『部落問題と基本的人権の教育』明治図書出版、1982年9月
  • 『「同和」教育はなぜ必要か』明治図書出版、1985年7月 教育新書
  • 『現代と部落差別 差別は今日どう生きているか』1986年8月 角川選書
  • 『「人権」の教育はなぜ必要か』明治図書出版、1987年5月 教育新書
  • 『部落解放のあゆみ 増補改訂版』部落解放研究所、1988年8月 人権ブックレット
  • 『戦後部落差別事件史に学ぶ』明治図書出版、1993年2月 人権教育の展開
  • 『部落解放運動と宗教 村越末男論文集』中外日報社編、中外日報社、1995年10月
  • 『村越末男著作集』全6巻、明治図書出版、1996年11月
    • 1)部落解放の思想
    • 2)部落問題の教育
    • 3)基本的人権の教育
    • 4)反差別国際運動
    • 5)部落差別事件に学ぶ
    • 6)時評「部落解放運動」
  • 『21世紀の課題 平和・人権・環境』現代教育社、1999年2月

共編著など

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  • 『戦後同和教育の歴史』鈴木祥蔵横田三郎共編、解放出版社、1976年
  • 『戦後同和教育の歴史 資料編』鈴木祥蔵、横田三郎共編、解放出版社、1977年7月
  • 『「同和」教育論ノート』元木健共編、解放出版社、1980年4月
  • 『新修部落問題事典』秋定嘉和桂正孝共監修、解放出版社、1999年10月

翻訳

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  • アンベードカル物語』アナント・パイ編、S.S.リージ、解放出版社、1985年4月

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j 村越末男名誉理事長のご逝去を悼む コラム・主張 ”. blhrri.org. 2022年1月13日閲覧。
  2. ^ a b 大賀正行 2018, pp. 5–10.

参考文献

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  • 大賀正行、2018年9月10日、「大阪の研究所創立に至った時代的背景とその後の発展」、『ヒューマンライツ』366号、部落解放・人権研究所、ISSN 0916-3603