東京画廊
東京画廊(とうきょうがろう、英語: Tokyo Gallery)は、1950年(1951年とする記述もある[1])に創業した銀座の画廊[2]。初期にはおもに日本の具象画家の企画展を手がけたが、1960年代以降は現代美術を広く紹介するようになり、1970年代以降には大韓民国、また1980年代以降には中華人民共和国の現代美術も扱うようになっている[1]。2002年には、北京市郊外の大山子地区にBTAP(北京東京藝術工程)を開設した[1]。
1950年代
[編集]創業者の山本孝は、志水楠男の協力を得て開業し、最初の企画展として鳥海青児展を開催した[1]。以降、安井曾太郎ら日本の具象画家をおもに扱い[1]、萬鐡五郎、加山又造らの個展を開いた[2]。
しかし、瀧口修造の紹介により1958年に斎藤義重展を開催したことを契機に[2]、1960年代に入ると現代美術の紹介に重点が置かれるようになった[1]。
1960年代
[編集]高松次郎、白髪一雄、岡本太郎らが取り上げられ、展覧会に際しては瀬木慎一、中原佑介、瀧口修造らが文章を寄せた[1]。さらに並行して、ルチオ・フォンタナやイヴ・クラインなど海外作家の個展も開催し[1]、ジャクソン・ポロック、フリーデンスライヒ・フンデルトワッサーらが取り上げられた[2]。
1970年代
[編集]大韓民国の金煥基[2]や李禹煥をはじめとして、アジアの現代美術の紹介に取り組み始めた[1]。
1980年代
[編集]中華人民共和国の美術の紹介に力を割くようになり、蔡國強などを紹介した[1]。
2000年代
[編集]2000年、創業者・山本孝の長男である山本豊津が社長に就任した[3]。
2002年には、山本豊津の弟である田畑幸人が主導して、北京市郊外の大山子地区の工場跡にBTAP(北京東京藝術工程)を開設した[1][4]。
テレビ番組
[編集]- 日経スペシャル ガイアの夜明け 燃える中国アート争奪戦 〜"日本・欧米・中国"世界が狙うお宝〜(2005年1月4日、テレビ東京)[5]。- 中国アートをビジネスにする日本人オーナーの挑戦を取材。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k 中島水緒. “東京画廊”. 美術手帖. 2023年6月1日閲覧。
- ^ a b c d e “東京画廊+BTAP”. Tokyo Art Beat. 2023年6月1日閲覧。
- ^ “Past Articles 2017.12.8 日本のプレミアムに取り組む企業 東京画廊 代表取締役社長 山本豊津氏インタビュー”. Premium Japan (2017年12月8日). 2023年6月1日閲覧。
- ^ “日本で初めて現代美術を扱った「東京画廊」代表・山本豊津さんが語る「アートのいま」”. LEON/主婦と生活社 (2023年2月1日). 2023年6月1日閲覧。
- ^ 燃える中国アート争奪戦 〜"日本・欧米・中国"世界が狙うお宝〜 - テレビ東京 2005年1月4日