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東川院

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
東川院

山門(2018年9月)地図
所在地 岩手県 一関市大東町渋民小林35
位置 北緯39度1分9.5秒 東経141度20分35.1秒 / 北緯39.019306度 東経141.343083度 / 39.019306; 141.343083座標: 北緯39度1分9.5秒 東経141度20分35.1秒 / 北緯39.019306度 東経141.343083度 / 39.019306; 141.343083
山号 金谷稲荷山
宗派 曹洞宗
本尊 観音菩薩
創建年 1729年
文化財 木造観音菩薩坐像(重要文化財)
十一面観音立像(市指定有形文化財)
法人番号 2400505000576 ウィキデータを編集
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東川院(とうせんいん)は、岩手県一関市大東町に所在する曹洞宗寺院山号は金谷稲荷山。木造観音菩薩坐像が重要文化財に指定されている。

概要

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創建は1729年享保14年)創建。1897年明治40年)現在地に移転。安永風土記によると現在の当寺から東へ約1キロメートルにあった、藤原秀衡開基とされる観音寺が明治初期に廃寺となり、仏像、山門、鐘楼等も当寺現在地に移転された。

文化財

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  • 木造観音菩薩坐像
像高114.3cm。寄木造、箔仕上げ。本像のなで肩で細身の像容は中尊寺金色堂諸仏のうち、2代藤原基衡の遺体を祀った壇の諸仏に類似しており、面相は治承元年(1177年)基衡の造営と伝える高蔵寺(宮城県角田市)の阿弥陀如来像のそれと類似している。また、本像は割首(木彫の仏像の面相部の仕上げをしやすくするため、首回りにノミを入れて頭部と体部を割り放すこと)ではなく、鋸挽きで頭部と体部を切り放す珍しい技法を用いているが、この技法は中尊寺金色堂の3代藤原秀衡の遺体を祀った壇の地蔵菩薩像のうちの1躯や、一関市の松川二十五菩薩堂の諸仏に例がある。以上のことから、1170年代から1180年代頃の製作と考えられる[1]

[2][3]2018年平成30年)10月31日、国から重要文化財(美術工芸品・彫刻)に指定された。

  • 十一面観音立像
像は像高47cm、重量7.8kg製。高さ17cmの木製台座に差し込まれる。左手に水瓶を持ち、右手は欠損。廃寺になった長寿寺から当寺に移された。1983年(昭和58年)2月25日、大東町(当時)から文化財指定を受けた[4]

ギャラリー

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現地情報

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脚注

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  1. ^ 文化庁文化財部「新指定の文化財」『月刊文化財』657、第一法規、2018、p.15
  2. ^ 木像観音菩薩坐像(一関市・東川院)文化審、国重文指定を答申”. 岩手日日新聞社. 2019年3月2日閲覧。
  3. ^ 後世へ伝える宝。東川院所蔵木造観音菩薩坐像”. 一関市. 2019年3月2日閲覧。
  4. ^ 十一面観音立像”. 岩手県. 2019年3月2日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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