東川院
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東川院 | |
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山門(2018年9月) | |
所在地 | 岩手県 一関市大東町渋民小林35 |
位置 | 北緯39度1分9.5秒 東経141度20分35.1秒 / 北緯39.019306度 東経141.343083度座標: 北緯39度1分9.5秒 東経141度20分35.1秒 / 北緯39.019306度 東経141.343083度 |
山号 | 金谷稲荷山 |
宗派 | 曹洞宗 |
本尊 | 観音菩薩 |
創建年 | 1729年 |
文化財 |
木造観音菩薩坐像(重要文化財) 十一面観音立像(市指定有形文化財) |
法人番号 | 2400505000576 |
東川院(とうせんいん)は、岩手県一関市大東町に所在する曹洞宗の寺院。山号は金谷稲荷山。木造観音菩薩坐像が重要文化財に指定されている。
概要
[編集]創建は1729年(享保14年)創建。1897年(明治40年)現在地に移転。安永風土記によると現在の当寺から東へ約1キロメートルにあった、藤原秀衡開基とされる観音寺が明治初期に廃寺となり、仏像、山門、鐘楼等も当寺現在地に移転された。
文化財
[編集]- 木造観音菩薩坐像
- 像高114.3cm。寄木造、漆箔仕上げ。本像のなで肩で細身の像容は中尊寺金色堂諸仏のうち、2代藤原基衡の遺体を祀った壇の諸仏に類似しており、面相は治承元年(1177年)基衡の造営と伝える高蔵寺(宮城県角田市)の阿弥陀如来像のそれと類似している。また、本像は割首(木彫の仏像の面相部の仕上げをしやすくするため、首回りにノミを入れて頭部と体部を割り放すこと)ではなく、鋸挽きで頭部と体部を切り放す珍しい技法を用いているが、この技法は中尊寺金色堂の3代藤原秀衡の遺体を祀った壇の地蔵菩薩像のうちの1躯や、一関市の松川二十五菩薩堂の諸仏に例がある。以上のことから、1170年代から1180年代頃の製作と考えられる[1]
[2][3]。2018年(平成30年)10月31日、国から重要文化財(美術工芸品・彫刻)に指定された。
- 十一面観音立像
- 像は像高47cm、重量7.8kg、鉄製。高さ17cmの木製台座に差し込まれる。左手に水瓶を持ち、右手は欠損。廃寺になった長寿寺から当寺に移された。1983年(昭和58年)2月25日、大東町(当時)から文化財指定を受けた[4]。
ギャラリー
[編集]-
本堂
-
鐘楼
現地情報
[編集]- 所在地
- 岩手県一関市大東町渋民小林35
- 交通アクセス
- 大船渡線摺沢駅よりバス15分
- 東北自動車道平泉前沢インターチェンジより車40分
脚注
[編集]- ^ 文化庁文化財部「新指定の文化財」『月刊文化財』657、第一法規、2018、p.15
- ^ “木像観音菩薩坐像(一関市・東川院)文化審、国重文指定を答申”. 岩手日日新聞社. 2019年3月2日閲覧。
- ^ “後世へ伝える宝。東川院所蔵木造観音菩薩坐像”. 一関市. 2019年3月2日閲覧。
- ^ “十一面観音立像”. 岩手県. 2019年3月2日閲覧。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 東川院 – 曹洞宗ナビ