松好斎半兵衛
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松好斎 半兵衛(しょうこうさい はんべえ、生没年不詳)とは、江戸時代の大坂の浮世絵師。
来歴
[編集]流光斎如圭の門人、俗称半兵衛。大坂島の内の岩田町(別名清水町)に住む。作画期は寛政7年(1795年)から文化6年(1809年)の間にかけてで、師の如圭と同じく似顔の役者絵を描いた。ほかに絵入り根本(ねほん)の挿絵や肉筆画も手がけている。狂歌もたしなみ、戯場好人の名で作を残す。文化年間に没したという。門人に春好斎北洲がいるが、ほかに寿好堂よし国、真好、雪好、露好も門人かといわれている。
作品
[編集]- 『戯場楽屋図会』 ※寛政12年刊行
- 『俳優児手柏』 ※享和2年刊行
- 『拳角力図会』 ※文化6年刊行
- 「二代目嵐三五郎」 細判錦絵 ※寛政7年5月、大坂角の芝居『愛護稚名歌勝鬨』より
- 「筑紫権六・嵐吉三郎」 細判錦絵 池田文庫所蔵 ※文化元年正月、角の芝居『けいせい筥伝授』より
- 「美人観月図」 絹本着色 熊本県立美術館所蔵 ※「浪花浮世画師 松好斎画」の落款、「松」・「好」の上下一対蒲鉾型印2顆あり
参考文献
[編集]- 日本浮世絵協会編 『原色浮世絵大百科事典』(第2巻) 大修館書店、1982年
- 熊本県立美術館編 『今西コレクション名品展Ⅲ』 熊本県立美術館、1991年
- 『上方役者絵集成』(第1巻) 財団法人阪急学園池田文庫、1997年