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松平修文

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

松平 修文(まつだいら しゅうぶん、1945年12月21日 - 2017年11月23日[1])は、日本画家美術評論家歌人。歌人の王紅花は妻。

経歴

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北海道北見市に生まれた。本名読み・おさふみ。北海道札幌西高等学校時代の教諭に菱川善夫がいた[注 1]東京藝術大学美術学部卒業。その後、同大学院に学んだ。

美術史家としては、今村紫紅など近代の日本画家を研究した[3]1983年青梅市立美術館の開設準備に携わり、副館長などを経て2009年の退職まで務めた。並行して、実作や評論を行った。

短歌大野誠夫に学び、歌誌「作風」を編集。1984年、大野の死により「作風」を退会。その後は無所属だった。また、句集詩集の著作もある[注 2]

2017年11月23日、直腸がんで死去。没後、2019年、「松平修文遺作展 - 風の中でみた村落むらや森や花が」が開催された[注 3]

著書

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  • 歌集『水村』 雁書館、1979年、全国書誌番号:80005802
  • 歌集『原始の響き』 雁書館、1983年、全国書誌番号:84035046
  • 歌集『夢死』 雁書館、1995年、NCID BA40867798全国書誌番号:96072590
  • 歌集『のや』 砂子屋書房、2007年、ISBN 978-4-7904-1038-6
  • 句集『沼の絵』 私家版、2010年、NCID BB07771167全国書誌番号:21871933
  • 選集『松平修文歌集』 砂子屋書房〈現代短歌文庫〉、2011年、ISBN 978-4-7904-1366-0
  • 詩集『Rera』 私家版、2012年、全国書誌番号:22104887
  • 歌集『トゥオネラ』 ながらみ書房、2017年、ISBN 978-4-86629-044-7

脚注

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注釈

  1. ^ 同時に在籍していたのは1年であり、授業を受けてはいない。しかし、その後、父の勧めで菱川の書いたものを読みはじめ、前衛短歌などについて知るようになる。[2]
  2. ^ いずれも、10代の頃に制作した作品をまとめたもの。松平は、短歌に先行し俳句と詩の実作を行っていた。[2]
  3. ^ 会場:青梅市立美術館、会期:2019年9月18日(水) - 23日(月)

出典

  1. ^ 歌人の松平修文さんが死去 青梅市立美術館に長く勤務”. 朝日新聞 (2017年11月24日). 2017年11月24日閲覧。
  2. ^ a b 「合歓」第66号(2014年10月)のインタビュー「松平修文さんに聞く」
  3. ^ 財団設立60周年記念特別展「今村紫紅展-横浜のいろ」(11/2~12/8)”. 公益財団法人 三溪園保勝会. 2016年9月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年9月19日閲覧。

参考文献

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  • 選集『松平修文歌集』 砂子屋書房〈現代短歌文庫〉、2011年

外部リンク

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