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松本寛大

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

(まつもと かんだい、1971年 -)は、日本の小説家推理作家北海道生まれ、札幌市在住[1]新潟大学法学部卒業。

2008年、『玻璃の家』で第1回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞。選考委員の島田荘司は「もう充分に傑作の領域にある」と評した[2]。2009年、同作で作家デビュー。

略歴

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江戸川乱歩の『怪人二十面相』に出会ってミステリーを読み始める。小学生のときに好きだった小説はヴァン・ダイン僧正殺人事件』やエラリー・クイーンXの悲劇』、江戸川乱歩の『パノラマ島奇談』、『化人幻戯』。中学生になるとホラー小説に傾倒し、このころにラヴクラフト作品とも出会った。

第8回鮎川哲也賞に作品を応募。その後はほとんど創作はしていなかったが、デビューの数年前に住まいの近くの書店で柄刀一の講演会が開かれ、そこで柄刀一からぜひ再度筆を執るようにと勧められる。そのすぐあとに、ばらのまち福山ミステリー文学新人賞が創設されたことを知り、もう一度創作に手をつける。このとき執筆し応募したのがデビュー作の『玻璃の家』である。

影響を受けた作家として推理作家では江戸川乱歩横溝正史エラリー・クイーンアガサ・クリスティー鮎川哲也島田荘司栗本薫、漫画家では手塚治虫藤子不二雄楳図かずお萩尾望都長谷川裕一高橋葉介諸星大二郎、推理作家以外ではリチャード・マシスンを挙げている。

クトゥルフ神話TRPG』にバックアップ役として長くかかわっており、その関連書籍の原稿も書いている。またその縁で、第51回日本SF大会(2012年、北海道)の企画に参加したり[3]、同大会のサイトで朝松健[4]を発表したりしている。

作品

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単行本

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  • 玻璃の家(2009年3月 講談社)
  • 妖精の墓標(2013年3月 講談社ノベルス)

アンソロジー収録短編

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「」内が松本寛大の作品

  • ミステリ・オールスターズ(2010年9月 角川書店 / 2012年9月 角川文庫)「最後の夏」

雑誌掲載短編

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評論

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  • 朝松健『肝盗村鬼譚』論――「窓」の向こう側の世界(岡和田晃編「北の想像力——《北海道文学》と《北海道SF》をめぐる思索の旅」、寿郎社、2014年5月)

脚注

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  1. ^ こうもり通信 - 第1回受賞作発表!!!
  2. ^ 第1回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞 選評
  3. ^ 第51回日本SF大会 北海道SF大全
  4. ^ 松本寛大「『肝盗村鬼譚』 ――「窓」の向こう側の世界、あるいは楽園への夢想」

参考文献

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関連項目

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