松村組
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒102-0075 東京都千代田区三番町2番地 三番町KSビル |
本店所在地 |
〒530-8588 大阪府大阪市北区天満1-3-21 ニチレイ天満橋ビル |
設立 | 1919年7月15日 |
法人番号 | 7120001059694 |
事業内容 |
建設工事の請負並びに企画、設計、監理 建設コンサルタント業務 不動産の売買、仲介、賃貸借並びに管理 建設機械の製造修理並びに賃貸販売 |
代表者 | 代表取締役社長 村上修 |
資本金 | 5億円 |
売上高 | 431億9700万円(2020年3月31日現在) |
営業利益 | 22億9600万円(2020年3月31日現在) |
経常利益 | 21億4400万円(2020年3月31日現在) |
純利益 | 13億7300万円(2020年3月31日現在) |
純資産 | 116億7400万円(2020年3月31日現在) |
総資産 | 270億5000万円(2020年3月31日現在) |
従業員数 | 396人(2020年4月1日現在) |
主要株主 |
プライム ライフ テクノロジーズ 100% (パナソニック・トヨタ自動車共同出資会社) |
外部リンク | https://www.matsumura-gumi.co.jp/ |
株式会社松村組は、大阪府大阪市北区にある建設会社。大阪証券取引所(現在の東京証券取引所スタンダード)や札幌証券取引所(東証の上場後にも上場廃止も予定されていた)に上場していた。
概要
[編集]1894年に京都府福知山市で松村雄吉が創業し、当初は京都府を中心とした近畿各地で公共事業(学校、病院等)や陸軍などの施設を建設。1910年代には姫路城(白鷺城)の修復も行った。1919年、事業拡大のため大阪市に事務所を移転し株式会社組織として設立。1925年から一時期東京府にメインの事務所を移転したが、1931年に大阪に復帰。
戦後は近畿圏だけでなく日本各地、また中華人民共和国や東南アジアの施設建設を行い、中堅ゼネコンとして成長してきた。しかし、1980年代晩期のバブル期の投資失敗から経営が行き詰まり、2005年5月5日、大阪地方裁判所に民事再生手続きを申請。株式会社サクセス・プロが経営再建のスポンサー会社に決定した。2006年、大阪地方裁判所が民事再生の終結を決定。サクセス・プロからの増資により、新生松村組がスタートした。
2011年7月6日、サクセス・プロより、MEBO(Management and Employee Buyout)により全ての株式譲渡を受け、新体制のもと再スタートを切った。
2017年11月1日、パナソニックの連結子会社となることを発表。パナソニックの「先進技術・企画設計力」と、当社の「施工能力・施工ノウハウ」を融合し、付加価値の高いソリューションを創出し、事業拡大を図っていくとした。さらに、2020年にはパナソニックとトヨタ自動車が住宅・建設事業を経営統合して発足したプライムライフテクノロジーズの傘下に入った。
沿革
[編集]- 1894年(明治27年) - 京都府福知山市にて松村組創業。
- 1897年(明治30年) - 第一号工事 福知山市民病院を施工。
- 1907年(明治40年) - 京都第16師団駐屯隊舎(現・聖母学園)を竣工。
- 1910年(明治43年) - 国宝姫路城の改修工事を施工。
- 1919年(大正8年) - 株式会社組織に改め、大阪に本店を移す。
- 1920年(大正9年) - 東京支店を開設。
- 1932年(昭和7年) - 満州国で関東軍宿舎新築工事を受注。
- 1949年(昭和24年) - 大阪府立興行奨励館を施工(戦後初の鉄筋コンクリート工事)。
- 1963年(昭和38年) - 大阪証券取引所二部に上場。
- 1967年(昭和42年) - 大阪天満橋に松村ビルを竣工。
- 1968年(昭和43年) - 札幌冬季オリンピックの会場を建設。
- 1974年(昭和49年) - 大阪証券取引所一部に上場。
- 1983年(昭和58年) - マレーシアで戦後初の海外工事を受注。
- 1989年(平成元年) - 多目的基礎杭施工工法・SPACE工法を開発。
- 1993年(平成5年) - 免震工法・MABISを開発し自社の技術研究所に導入。
- 1994年(平成6年) - 創業100周年。現在のコーポレートマークへ一新。
- 1995年(平成7年) - 阪神・淡路大震災により甚大な被害が発生する中、技術研究所の免震工法の有益データが新聞・テレビ等で紹介され大きな反響を受ける。
- 2005年(平成17年) - 民事再生法の適用を大阪地方裁判所に申請、サクセス・プロがスポンサー企業に決定。
- 2006年(平成18年) - 民事再生の終結、サクセス・プロスポンサーのもと、新生松村組の再建に向けてスタート。
- 2011年(平成23年) - MEBO(Management and Employee Buyout)によりサクセス・プロより株式譲渡を受け、新体制のもと再スタートを切った。
- 2012年(平成24年) - 自然エネルギー事業の取組を開始し、太陽光発電事業に参画。
- 2014年(平成26年) - デベロップメント事業として、子会社・常陸土地ともに分譲マンション開発事業に取り組む。
- 2017年(平成29年)11月1日 - パナソニックによる買収を発表。中高層マンションの施工に乗り出し、住宅事業を強化する。
- 2019年(令和元年)5月9日 - パナソニックとトヨタ自動車が、両社の住宅・街づくり事業を経営統合することを決定し、統合・合弁契約書を締結[1]。2020年1月7日付で当社はパナソニック ホームズ・パナソニック建設エンジニアリング・トヨタホームとともに株式移転を実施し、プライム ライフ テクノロジーズ株式会社を設立。ミサワホームを含めた5社がその傘下となる予定。
- 2020年(令和2年)1月7日 - プライムライフテクノロジーズが正式に発足し、グループの一員へ
施工物件
[編集]- HBC会館(北海道札幌市) - 第2回BCS賞受賞
- 近畿大学医学部附属病院(大阪府大阪狭山市) - 第18回BCS賞受賞
- 大阪城国際文化スポーツホール(大阪府大阪市中央区) - 第26回BCS賞受賞
- 沖縄熱帯ドリームセンター(沖縄県国頭郡) - 第28回BCS賞受賞
- 京都国立近代美術館(京都府京都市左京区) - 第29回BCS賞受賞
- 長瀬パーキング(大阪府大阪市) - 大阪まちなみ賞受賞
- 国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区) - 第37回BCS賞受賞
- 関西国際空港旅客ターミナル(大阪府泉佐野市) - 第37回BCS賞受賞
- 小樽郵便局庁舎(北海道小樽市) - 小樽市都市景観賞受賞
- 岩出山中学校(宮城県大崎市) - 第38回BCS賞受賞
- PONTE FICO(大阪府羽曳野市) - 第43回大阪建築コンクール 大阪府知事賞受賞
- 北九州市立松本清張記念館(福岡県北九州市小倉北区) - 第41回BCS賞受賞
- 愛知県立大学整備教育・研究棟(愛知県長久手市) - 第7回愛知まちなみ建築賞受賞
- ガーデンハイツ加美(大阪市平野区) - 第14回大阪市ハウジングデザイン賞大賞受賞
- 徳山ダム鶴見ダムサイト線大津瀬谷橋2・3号(岐阜県揖斐郡) - 平成12年水資源開発公団総裁賞受賞
- 調川工区農地整備(長崎県松浦市) - 九州農政局長賞受賞
保有技術
[編集]耐震補強工法
[編集]- 安震ブロック(耐震壁補強)
- 自己圧着ブレース工法(ブレース補強)
- MABIS(免震工法)
- RCHIS梁工法(降伏機構分離型鉄筋コンクリート造梁工法)
杭工事・地下工事
[編集]- HBW/P工法(本設合成壁・杭工法)
- SPACE21工法(油圧式全回転中堀り工法)
- 拡縮コラム工法(環境にやさしい低排土型の深層混合処理工法)
- L&Rジオファイン工法(拡縮方式を用いた原位置土壌浄化工法)
- マルチ水平ウェル工法(循環型地汚染地下水浄化工法)
- VSAP(特殊気散ノズルを用いた汚染水浄化装置)
関連会社
[編集]- 常陸土地 - 不動産開発を手掛ける完全子会社のゼネコンデベロッパー。「オーランド・コート」のブランド名で分譲マンションを自社開発、南葛西、横浜で分譲事業を実施。
参考文献
[編集]- MATSUMURA-GUMI WORKS(作品集)
出典
[編集]- ^ 『パナソニック株式会社とトヨタ自動車株式会社、街づくり事業に関する合弁会社の設立に合意』(プレスリリース)パナソニック、2019年5月9日 。2019年5月11日閲覧。