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松浦友久

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

松浦 友久(まつうら ともひさ、1935年9月17日[1][2] - 2002年9月26日[1])は、日本の古典中国文学者。専攻は漢文学史、唐詩・日中比較詩学。

来歴

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静岡県浜松市出身[1]。1952年、松浦家と養子縁組を結び、これ以降は松浦姓を名乗る[1]。1958年、早稲田大学第一文学部国文学専修卒業[1]、1938年、早稲田大学大学院文学研究科博士課程(国文学科)単位取得[1]。1965年、早稲田大学文学部専任講師[1]、1968年、同助教授[1]、1975年、同教授[1]。1978年、『李白研究 抒情の構造』で、文学博士学位を取得[1]

2002年9月26日、早稲田大学文学部教授在職中に悪性リンパ腫のため死去[1][2]。没後に著作選が刊行された[1]

著書

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  • 李白 詩と心象 社会思想社・現代教養文庫 1970/社会思想社 1984
  • 李白研究 抒情の構造 三省堂 1976
  • 唐詩の旅 黄河篇 現代教養文庫 1980.3
  • 詩語の諸相 唐詩ノート 研文出版 1981.4
  • 唐詩 心のリズム 社会思想社 1984.5
  • 中国詩歌原論 比較詩学の主題に即して 大修館書店 1986.4
  • リズムの美学 日中詩歌論 明治書院 1991.3
  • 李白伝記論 客寓の詩想 研文出版 1994.9
  • 万葉集』という名の双関語 日中詩学ノート 大修館書店 1995.4
  • 詩歌三国志 新潮選書 1998.10
  • 漢詩 美の在りか 岩波新書 2002.1
  • 中国詩文の言語学 対句・声調・教学 研文出版 2003.9 (著作選 1)
  • 陶淵明白居易論 抒情と説理 研文出版 2004.6 (著作選 2)
  • 日本上代漢詩文論考 研文出版 2004.10 (著作選 3)
  • 中国古典詩学への道 研文出版 2005.5 (著作選 4)

共編著

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  • 漢詩の解釈と鑑賞 唐詩を中心に 村山吉廣共著 有精堂出版 1968.5 (国文解釈と鑑賞叢書)
  • 中国の名詩鑑賞 6 中唐 田口暢穂共編 明治書院 1976
  • わかる国語I・II漢文 松原朗共著 三省堂 1987.1 (ビーコン基礎)
  • 中国の都城 2 長安・洛陽物語 悠久たり王城の地 植木久行共著 集英社 1987.7
  • 唐詩解釈辞典 校注 大修館書店 1987.11
  • はじめて読む唐詩 5-6 田口暢穂共編 明治書院 1998
  • 漢詩の事典(編著)植木久行・宇野直人・松原朗著 大修館書店 1999.1
  • 唐詩解釈辞典 続 大修館書店 2001.4

注釈など

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記念論集

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  • 中國古典文學論集 松浦友久博士追悼記念 同中國古典文學論集編、研文出版 2006.3

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l 松浦友久博士追悼記念中国古典文学論集刊行会『中国古典文学論集 松浦友久博士追悼記念』研文出版、2006年3月、1-25頁。ISBN 4876362599 
  2. ^ a b 『現代物故者事典2000~2002』(日外アソシエーツ、2003年)p.564