松翁院
表示
松翁院 | |
---|---|
所在地 | 千葉県富津市竹岡349-1 |
山号 | 寿栄山 |
院号 | 松翁院 |
宗派 | 浄土宗 |
創建年 | 明応4年(1495年) |
開山 | 梵蓮社行誉 |
別称 | 十夜寺 |
文化財 | 釈迦涅槃図(千葉県指定有形文化財) |
法人番号 | 3040005008940 |
松翁院(しょうおういん)は、千葉県富津市にある浄土宗の寺院。
歴史
[編集]1495年(明応4年)、梵蓮社行誉によって開山された。鎌倉光明寺第8世住職観誉祐崇が、後土御門天皇の命により十夜法要[1]を営む際に、行誉も随行し、その修法を身に付けた。その後、行誉は当地で寺を創建し、十夜法要を営んだ。通称が「十夜寺」なのは、これに由来する。かつては、房総半島で唯一引声念仏[2]が行われていたが、現在は行われていない[3]。
当寺の寺宝となっている「釈迦涅槃図」は、1658年(万治元年)に菱川師宣の父・吉左衛門によって制作されたものである。毎年2月15日に開帳されている[4]。
当寺境内に「四面石塔」がある。銘文によれば「寛文十年(1670年)」に造立されたもので、その四面に漢字・梵字・篆字・諺文(ハングル)で「南無阿弥陀仏」と刻まれている。館山市の大巌院に倣って作られたものと推測される[4]。
-
四面石塔
-
四面石塔(漢字)
-
四面石塔(梵字)
-
四面石塔(篆字)
-
四面石塔(諺文)
文化財
[編集]- 釈迦涅槃図(千葉県指定有形文化財 昭和29年3月31日指定)[5]
交通アクセス
[編集]- 路線バス十夜寺前停留所より徒歩2分。
脚注
[編集]- ^ 浄土宗の法要で、10日間昼夜を問わず執り行われる念仏の法要
- ^ 雲版太鼓と双盤を打ちながら称える念仏
- ^ 壽榮山松翁院(無量光寺)浄土宗千葉教区
- ^ a b 千葉県高等学校社会科教育研究会歴史部会 編『千葉県の歴史散歩(歴史散歩12)』山川出版社、2006年、71-72p
- ^ 釈迦涅槃図(万治元年在銘)千葉県
参考文献
[編集]- 千葉県高等学校社会科教育研究会歴史部会 編『千葉県の歴史散歩(歴史散歩12)』山川出版社、2006年