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林巨正

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
林巨正
各種表記
ハングル 임꺽정
漢字 林巪正
発音: イム・コッチョン
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林 巨正(イム・コッチョン、朝鮮語: 임꺽정、- 1562年)は李氏朝鮮中期の民衆反乱の指導者。『朝鮮王朝実録』では林巪正(임거정、イム・コジョン)、林巪叱正(임거질정、イム・コチルジョン)という名前で登場する。

京畿道楊州に生まれ、1559年から1562年にかけて中央政府や両班の圧制に抵抗し、手工業者、小商人、農民を組織して反乱を起こし、黄海道を中心に京畿平安江原各道に波及した。反乱は鎮圧され処刑されたが、1565年には勲旧派(李朝功臣の末裔)から士林派(新進の儒学派)への政権移行を促進する結果となった。

後世に洪吉童張吉山朝鮮語版とともに義賊として語りつがれ、創作としては洪命熹の小説『林巨正』(1939年)や韓国放送公社のドラマ『林巨正-快刀イム・コッチョン-』(1996年)がある。

出典

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  • 「世界大百科事典」平凡社 2007年