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林祐元門入

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

林祐元門入(はやし ゆうげんもんにゅう、生年不詳 - 1798年5月8日寛政10年3月23日))は、江戸時代囲碁棋士で、家元林家八世林門入。七段上手。

本因坊道知門下の井田知碩(道祐)の長子。1757年(宝暦7年)に林家七世林転入門入が没し、跡式相続して八世林門入となった。翌年御城碁に初出仕。1766年(明和3年)に本因坊察元名人就位願いの添願人となっている。1790年(寛政2年)に退隠して、実子の林門悦に家督を譲る。1798年死去、法名は門榮玄入居士。

御城碁は31局を勤め、八段の本因坊察元に先二先先番ジゴがある他、安井仙哲仙角井上春達因碩本因坊烈元らとは互角の戦績を残している。

御城碁戦績

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  • 1758年(宝暦8年) 二子5目勝 井上春碩因碩
  • 1759年(宝暦9年) 先番ジゴ 本因坊察元
  • 1760年(宝暦10年) 白番4目負 安井仙哲
  • 1761年(宝暦11年) 先番2目勝 安井仙角
  • 1762年(宝暦12年) 白番3目負 井上春達
  • 1763年(宝暦13年) 先番ジゴ 井上春碩因碩
  • 同年 先番12目勝 安井仙角
  • 1764年(明和元年) 先番4目勝 安井仙哲
  • 1765年(明和2年) 白番3目負 安井仙角
  • 1766年(明和3年) 先番10目勝 安井仙角
  • 1767年(明和4年) 二子4目勝 本因坊察元
  • 1768年(明和5年) 先番12目勝 安井仙哲
  • 同年 向五子中押負 津軽良策
  • 1770年(明和7年) 白番4目負 本因坊烈元
  • 同年 白番4目負 井上春達
  • 1771年(明和8年) 先番10目勝 安井仙哲
  • 1772年(安永元年) 先番5目勝 井上春達因碩
  • 1773年(安永2年) 白番ジゴ 安井仙哲
  • 1775年(安永4年) 白番1目勝 坂口仙徳
  • 1776年(安永5年) 白番中押負 井上春達因碩
  • 1778年(安永7年) 白番5目負 坂口仙徳
  • 同年 先番中押勝 安井仙哲
  • 1779年(安永8年) 先番12目勝 井上春達因碩
  • 1780年(安永9年) 向二子中押負 安井仙知
  • 同年 先番3目勝 本因坊烈元
  • 1781年(天明元年) 白番中押負 井上因達
  • 1782年(天明2年) 白番中押負 井上春達因碩
  • 同年 先番4目負 本因坊察元
  • 1785年(天明5年) 白番ジゴ 河野元虎
  • 同年 白番3目負 本因坊烈元
  • 1787年(天明7年) 先番2目勝 本因坊烈元

参考文献

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  • 安藤如意、渡辺英夫『坐隠談叢』新樹社 1955年