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林美光

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
林 美光(はやし びこう)
生誕 (1937-09-19) 1937年9月19日(87歳)
日本の旗 日本秋田県秋田市
著名な実績 金属工芸
代表作 金銀銅杢目金 薫炉「華厳」(奈良東大寺)
金銀銅杢目金 大薫炉「金剛峯」(高野山総本山金剛峯寺)
受賞 サンフランシスコ市長賞 特別賞
1988年
紺綬褒章
1992,2001年
第36回伝統工芸日本金工展 日本工芸会賞
2008年
第40回伝統工芸日本金工展 東京都教育委員会賞
2011年
第41回伝統工芸日本金工展 朝日新聞社賞
2012年
第58回東日本伝統工芸展 奨励賞
2018年
第4回三井ゴールデン匠賞 審査員特別賞
2022年
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林 美光(はやし びこう、1937年昭和12年9月19日 - )は、日本の金属工芸作家。日本工芸会正会員、秋田県美術工芸協会会長[1]。秋田県秋田市出身。

ステンレスを素材にした彫鍛金美術作品、失われた技法を再現した金銀銅杢目金(きんぎんどうもくめがね)作品を制作する[2]

略歴

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金銀銅杢目金 素材板(銀・銅・赤銅)積層
金銀銅杢目金 素材板(銀・銅・赤銅)積層

※出典[3] 父に師事し、10歳より金工を学ぶ。20代で江戸時代の金銀銅杢目金作品と出会い、以後、技法が途絶えた金銀銅杢目金の再現に挑む。60代半ばにしてようやく江戸時代の秋田藩お抱え金工師・正阿弥 伝兵衛(しょうあみ でんべえ)の技法を解明し、自身で金銀銅杢目金作品を制作し始めた。林美光の作品は、国内はもとより海外からも高い評価を受けている。

年譜

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  • 1947年 父 林勇三郎に10歳で師事し、金、銀、銅、鉄細工を学ぶ
  • 1952年 15歳で秋田県学童展特選、秋田市学童展優秀賞
  • 銀線飾箱
    「銀線飾箱」 昭和29年 日展 第10回記念展 入選 林美光18歳
    1955年 18歳で日展初入選(以降、全16回入選)
  • 1961年 日本現代工芸会会員
  • 1965年 光風会会員
  • 1969年 秋田県美術展委員(38年間)
  • 1975年 日展会友
  • 1976年 秋田工芸家協会会長(4年間)
  • 1977年 秋田県芸術選奨受賞
  • 1978年 光風会展審査員(13年間)
  • 1979年 秋田県美術工芸協会を設立し、会長に就任 日本新工芸会会員
  • 1981年 光風会評議員
  • 1984年 銀座セントラル美術館70周年記念展に出品
  • 1988年 米国サンフランシスコで個展開催 サンフランシスコ市長賞(特別賞)受賞
  • 1990年 個展「時の共感」(東京池袋、西武アートフォーラム)開催、社団法人日本建築士連合会より「伝統的技能者」表彰
  • 1991年 人間火山 林美光ステンレスアート展「時の共感」(秋田市アトリオン)
  • 1992年 秋田市文化賞受賞、紺綬褒章受章
  • 1993年 米国アトランタのジャパンフェスティバル’93に日本代表として出品、米国ワシントンD.C.にて個展開催
  • 1994年 米国ニューヨーク アートディレクターズクラブ、カストアイアンギャラリーにて個展開催 「林美光 印象展」(秋田市アトリオン)
  • 1995年 「林美光 具象展」(秋田市アトリオン)
  • 1997年 「林美光 行動展」(秋田市アトリオン)
  • 1998年 秋田県美術展において委員30周年の表彰を受ける
  • 1999年 「林美光 幻の黄金展」(秋田市アトリオン)
  • 2001年 紺綬褒章受章(2回目)、「林美光 二十一世紀展」(秋田市アトリオン)
  • 2002年 秋田県唯一の国宝、中仙町水神社「線刻千手観音等鏡像」を同町の依頼にてレリーフを作成
  • 金銀銅杢目金 切嵌飾箱「海Ⅱ」
    金銀銅杢目金 切嵌飾箱「海Ⅱ」
    2003年 「秋田藩佐竹家 金銀杢目金 林美光 幻の黄金展」(秋田市アトリオン)
  • 2004年 岩城町(現 由利本庄市亀田城佐藤八十八美術館に金銀銅杢目金作品群が収蔵、記念展として「金銀杢目金展 一期一会」開催、建都四百年記念「林美光 金銀杢目金展」、「林美光 幽玄の世界展」(秋田市アトリオン)
  • 2005年 由利本庄市 体験学習施設 修身館オープン記念「林美光 炎の奇跡 金銀杢目金秀作展」開催、個展「浜辺の詩」(秋田市アトリオン)、日本伝統工芸展(日本工芸会)正会員、秋田県文化功労章受章
  • 2006年 「林美光 光の宇宙展」(秋田市アトリオン)
  • 金銀銅杢目金 飾箱「衣(けさ)」
    金銀銅杢目金 飾箱「衣(けさ)」
    2007年 「林美光 秋田黄金の国秘宝展 金銀銅杢目金」(秋田市アトリオン)、秋田県角館町「林美光美術館・金銀銅杢目金美術館」プレオープン
  • 2008年 第36回伝統工芸日本金工展 日本工芸会賞受賞、「秋田黄金郷 金銀銅杢目金展」(秋田市アトリオン)、秋田県角館町「林美光美術館・金銀銅杢目金美術館・佐竹歴史文化博物館」開館
  • 2009年 「秋田黄金郷 金銀銅杢目金展Ⅱ」「秋田黄金郷 金銀銅杢目金展Ⅲ」(秋田市アトリオン)
  • 金銀銅杢目金「水滴」
    金銀銅杢目金「水滴」
    2010年 秋田県美術工芸協会30周年、「秋田黄金郷 金銀銅杢目金展Ⅳ」「秋田黄金郷 金銀銅杢目金展Ⅴ」(秋田市アトリオン)
  • 2011年 第40回伝統工芸日本金工展 東京都教育委員会賞受賞、「秋田黄金郷 金銀銅杢目金展Ⅵ」「秋田黄金郷 金銀銅杢目金展Ⅶ」(秋田市アトリオン)
  • 2012年 第41回伝統工芸日本金工展 朝日新聞社賞受賞、地域文化功労者文部科学大臣表彰受賞
  • 2015年 奈良東大寺に金銀銅杢目金 薫炉「華厳」奉納、寺宝として永久保存される
  • 2018年 高野山総本山金剛峯寺に金銀銅杢目金 大薫炉「金剛峯」献納、寺宝として永久保存される 第58回東日本伝統工芸展 奨励賞
  • 2022年 第4回三井ゴールデン匠賞 審査員特別賞受賞、「林美光 創作活動75周年記念展」(秋田市アトリオン)
  • 2023年 秋田県指定無形文化財「杢目金」 保持者

脚注

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外部リンク

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