林茂
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人物情報 | |
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生誕 |
1912年5月4日 日本和歌山県 |
死没 | 1987年7月3日 (75歳没) |
出身校 | 東京帝国大学 |
学問 | |
研究分野 | 日本史(日本政治史・日本近代史) |
研究機関 | 東京大学社会科学研究所、神奈川大学、津田塾大学 |
林 茂(はやし しげる、1912年5月4日 - 1987年7月3日)は、日本の歴史学者。東京大学名誉教授。専門は日本政治史。
経歴
[編集]- 出生から修学期
1912年、和歌山県で生まれた。1932年に第一高等学校文科乙類を卒業し、東京帝国大学法学部政治学科に入学。1936年に卒業し、同大学大学院に進学した。1938年に東京帝国大学大学院を退学。
- 京城帝国大学へ
1942年、京城帝国大学法文学部助教授に就任。翌1943年、陸軍に臨時召集、終戦まで過ごした。
- 太平洋戦争後
1948年、東京大学社会科学研究所助教授に就いた。1956年、同研究所教授に昇格。1973年、東京大学を退任し、名誉教授となった。その後は神奈川大学法学部教授として教鞭をとった。1976年、津田塾大学学芸学部教授に転じた。1981年からは津田塾大学学芸学部準専任教授として1986年まで勤務。1982年から1984年にはオックスフォード大学ニッサン・インスティテュート教授でもあった[1]。
著作
[編集]単著
[編集]- 『近代日本の思想家たち:中江兆民・幸徳秋水・吉野作造』岩波書店(岩波新書) 1958
- 『日本の歴史(25)太平洋戦争』中央公論社, 1967
- 『湯浅倉平』湯浅倉平伝記刊行会, 1969
- 『近代日本政党史研究』みすず書房, 1996
共編著
[編集]- 『現代日本史研究』杉山平助・尾佐竹猛・信夫清三郎・佐木秋夫・鳥井博郎・石原純共著、三笠書房, 1938
- 『現代史:日本の百年』小西四郎と共著、毎日新聞社, 1957
- 『日本終戦史(上・中・下)』安藤良雄・今井清・大島太郎著、読売新聞社, 1962
- 『人物・日本の歴史(14)戦争の時代』読売新聞社, 1966
- 『明治文学全集(13)中江兆民集』筑摩書房, 1967
- 『昭和初年』平凡社, 1975
- 『日本内閣史録』(全6巻)辻清明第一法規, 1981
編纂史料
[編集]- 『大正デモクラシー期の政治:松本剛吉政治日誌』岡義武共編、岩波書店, 1959
- オンデマンド版 2012年
- 『平民新聞論説集』西田長寿共編、岩波文庫, 1961
- 『原敬日記 第6巻』原奎一郎[4]共編、福村出版, 1965-67年
- 度々新版
- 『二・二六事件秘録』小学館(全3巻・別巻), 1971-72
脚注
[編集]- ^ 『日本の歴史(25)太平洋戦争』新装版の著者紹介文では、オックスフォード大学・聖アントーズカレッジ(英語: St Antony's College, Oxford)日本研究所教授という文がある。
- ^ 佐々木隆 (文庫新装版「解説」『日本の歴史25 太平洋戦争』、p.543 中央公論新社、2006年。ISBN 978-4122047426
- ^ 伊藤隆『歴史と私 史料と歩んだ歴史家の回想』(中公新書、2015年)、51-53頁
- ^ 原奎一郎は原敬の養嗣子。