つちや
座標: 北緯35度21分29秒 東経136度36分53.9秒 / 北緯35.35806度 東経136.614972度
槌谷本店(大垣市) | |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒503-0876 岐阜県大垣市俵町39番地 |
設立 |
1755年(宝暦5年)創業 1939年(昭和14年)2月20日法人化 |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 8200001036643 |
事業内容 | 名産菓子・和洋菓子製造・販売[1] |
代表者 | 代表取締役 駒瀬倫隆[1] |
資本金 | 1000万円[1] |
売上高 | 4億3000万円 |
従業員数 | 70名[1] |
支店舗数 | 9[1] |
外部リンク | http://www.kakiyokan.com/ |
つちやは、岐阜県大垣市に本店のある和菓子店。法人としての名称は株式会社槌谷(つちや)。
概要
[編集]大垣の銘菓「柿羊羹」で知られる[2][3]。「柿羊羹」は「みそ入大垣せんべい」(田中屋せんべい総本家)や「金蝶饅頭」(金蝶堂総本店)とともに大垣の「三銘菓」とも呼ばれた[4]。
創業家の槌谷家は昔から新しいものを好み時代に合った革新的な菓子を考案しており、果物を羊羹にした「柿羊羹」はその代表的な例である[5][6]。
歴史
[編集]1755年(宝暦5年)、に初代・槌谷園助が創業[1][2]。「柏屋」(柏光章)の屋号で和菓子の販売を始めたが、京都の柏屋で修業したためではないかとされる[2]。槌谷家の家紋には柏の葉が3枚描かれている[2]。創業から一般売りではなく、大垣藩の御用達として生菓子を届けていた[2]。
1838年(天保9年)、4代目・槌谷右助が岐阜特産の堂上蜂屋柿を使用して柿羊羹を開発[1]。当時の堂上蜂屋柿は高級品であり、柿1個が米1升と等価で納税できたほどだったため、明治時代に廃藩置県が行われるまでは大垣藩主・戸田家に納めるため完全受注制で和菓子を生産していた[5]。
廃藩置県によって戸田家が去ると大垣では紡績業が発展、つちやでは全国から集まった工員が帰省する際の手土産として洋菓子「おゝ垣」などを販売するようになった[2][5]。1896年(明治29年)、5代目・祐斎が親友の竹研究家・坪井伊助のアドバイスを受けて竹筒の容器を開発し、現在の形の原型に至った[2][1]。柿羊羹は1902年(明治35年)の第2回全国菓子品評会で柿羊羹一等賞を受賞した[3]。
1939年(昭和14年)には法人化を行った[1]。太平洋戦争中の1944年(昭和19年)から1945年(昭和20年)には一時休業を余儀なくされる[1]。戦後は富有柿が柿の主流となったため堂上蜂屋柿の生産農家が激減したため、7代目は無償で苗を配るなどして維持に取り組んだ[2]。
9代目・槌谷祐哉は23歳から六花亭で修業していたが、病弱だった8代目・祐樹に代わって29歳で代表取締役に就く[7]。就任後は規定概念にとらわれない菓子作りを続け、2015年(平成27年)の本和菓衆のイベントに向けて製作した「みずのいろ」は『美しすぎる和菓子』としてSNSを中心に話題となり雑誌にも取り上げられ[8][9]、2017年(平成29年)の日本経済新聞電子版の「食べるアートだ ネオ和菓子10選」の3位に選ばれた[8][10]。祐哉は様々な挑戦を続けたが次第に菓子作りが困難となり、2020年(令和2年)に自由な菓子作りの場を求めて独立し「柏屋つちや」を創業した[7][11][12]。
主な商品
[編集]- 柿羊羹
- おゝ垣
- みずのいろ
店舗
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j “会社概要”. 御菓子つちや. 2024年4月18日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 「老舗探訪 151 槌谷(大垣市)1755年創業」『中部経済新聞』2013年3月20日
- ^ a b “柿羊羹 特産の「堂上蜂屋柿」から作り出した柿羊羹で、昔から変わらぬ天然の竹に入れた岐阜県大垣の銘菓”. 日本47の良いもの. 2020年1月27日閲覧。
- ^ “プロフィールとご挨拶”. note(吉田大助) (2024年1月20日). 2024年9月17日閲覧。
- ^ a b c “御菓子つちや”. 大垣まつり 世界のポスター展. 大垣祭り世界のポスター展実行委員会 (2018年4月23日). 2020年1月27日閲覧。
- ^ “水の都で涼を感じる!岐阜・大垣の老舗和菓子店「つちや」”. ORICON NEWS. オリコン (2018年8月8日). 2020年1月27日閲覧。
- ^ a b “柏屋つちや”. aun web. 2024年4月18日閲覧。
- ^ a b “話題沸騰!岐阜大垣「みずのいろ」「ASATSUYU」の予約方法”. LINEトラベルjp. ベンチャーリパブリック. 2020年1月27日閲覧。
- ^ “【みずのいろ】岐阜大垣つちやのSNSで話題のフォトジェニックな和菓子”. ぎふのススメ (2018年10月5日). 2020年1月27日閲覧。
- ^ “食べるアートだ ネオ和菓子10選”. NIKKEI STYLE. 日本経済新聞電子版 (2017年3月5日). 2020年1月27日閲覧。
- ^ “2分で完売!1か月待ち!宝石団子 老舗和菓子店社長という地位を捨て独立した男性の挑戦『チャント!』”. CBCテレビ. 2024年4月18日閲覧。
- ^ “2020年7月27日の投稿”. 柏屋つちや(facebook). 2024年4月18日閲覧。