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根津公子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

根津 公子(ねづ きみこ、1950年 - )は、日本中学校の元家庭科教諭、後の特別支援学校に移動。

日の丸君が代慰安婦ジェンダーフリー教育など思想面で東京都教育委員会と対立し、複数の懲戒処分を受けた人物として知られる。

経歴

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神奈川県で出生した[1]東京都内の短期大学在学中に、ふと本屋で手にして読んだ日本と朝鮮の現代史の本にて衝撃を受け、正しい歴史事実を伝えたいと子どもたちが社会の問題と触れ合う話もできる家庭科の教員を志した[2]

2009年現在までに10回を超える懲戒処分を受けている[3][4][5]ことで知られる。

2006年に第18回多田謡子反権力人権賞を受賞。

根津は、君が代斉唱を拒否している佐藤美和子や土肥信雄とともに、中東ジャーナリスト土井敏邦が制作したドキュメンタリー映画『私を生きる』に出演した[6]

処分歴

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著書

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単書

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  • 『希望は生徒―家庭科の先生と日の丸・君が代』影書房、2007年。ISBN 978-4877143770 
  • 『増補新版 希望は生徒―家庭科の先生と日の丸・君が代』影書房、2013年。ISBN 978-4877144333 

共編著

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  • (編・学校に対する君が代斉唱、日の丸掲揚の強制を憂慮する会)『学校に思想・良心の自由を――君が代不起立、運動・歴史・思想』影書房、2016年。ISBN 978-4877144661 

脚注

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出典

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  1. ^ 監督・撮影・編集土井敏邦、私を生きる
  2. ^ 根津公子インタビュー「君が代不起立」は若い世代への“プレゼント”
  3. ^ 朝日新聞 2008年02月08日 朝刊 都・2地方 「根津さんを支援、あす多摩で集会 君が代不起立で処分/東京都」
  4. ^ a b 朝日新聞 2008年03月31日 夕刊 2社会 「君が代不起立で停職6カ月処分 都教委」
  5. ^ a b レイバーネット「写真速報 : 根津さんをクビにできず!~都教委が処分発令」
  6. ^ ドキュメンタリー映画『私を生きる』
  7. ^ 紙芝居「静かなる悪魔 知られざる731部隊」について - 日中労働情報フォーラム
  8. ^ 朝日新聞 2004年05月28日 朝刊 多摩1 「「日の丸・君が代」授業での不当処分認めず、教諭の訴え棄却/東京」
  9. ^ レイバーネット「「君が代」裁判傍聴のお願い」
  10. ^ レイバーネット「根津公子の停職出勤日記~9月から再開です」
  11. ^ レイバーネット「根津・多摩中事件控訴審で不当判決」
  12. ^ 毎日新聞 2008年3月26日 6面 記者の眼 「個の良心 認めぬ社会 異様」
  13. ^ 朝日新聞 2005年06月22日 朝刊 3社会 「「君が代」処分の中学教諭、抗議行動」
  14. ^ 朝日新聞 2005年12月23日 朝刊 大阪府・2地方 「タウン TOWN たうん/大阪府」
  15. ^ 朝日新聞 2006年12月27日 朝刊 多摩・1地方 「町田の市民団体、教諭残留を要望 君が代不起立で処分/東京都」
  16. ^ レイバーネット「根津・河原井弁護団が声明~不当判決を弾劾する」
  17. ^ 朝日新聞 2006年12月05日 夕刊 2社会 「多田人権賞に3者」
  18. ^ 朝日新聞 2007年03月31日 朝刊 2社会 「君が代不起立、35人処分 都教委、うち3人は停職」
  19. ^ レイバーネット「根津公子の停職「出勤」日記2~早く仕事がしたい」
  20. ^ 土井敏邦監督、映画『“私”を生きる』完成記念上映会

関連項目

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外部リンク

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  1. ^ わたしたちは増田都子さんを応援します