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棚橋康郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

棚橋 康郎(たなはし やすろう、1941年 - )は、日本実業家新日本製鐵常務取締役や新日鉄ソリューションズ社長を務めた。

来歴

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名古屋市千種区に生まれる。 幼少時代は岐阜県大垣市で過ごす。その後愛知県立明和高等学校(1959年卒業)を経て、慶応義塾大学経済学部に入学し、加藤寛ゼミで学んだ。 物事には前捌きで捌いてよい問題もあるが、原点に回帰して構造的に取り組まねばな らない問題があることをしっかり認識し、後者については労を惜しんではならないと教えられる。

1963年の卒業後は日本経済の基幹産業である製鉄業を志し、富士製鉄(現・日本製鉄)に入社した。 入社後、経営企画部・販売管理部・総務部など製鉄事業の企画管理畑を歩んだが、取締役就任後はバブル崩壊を受け、手を広げ過ぎた新規事業の選択と集中を決断し、整理撤退すべき事業(半導体事業・シリコンウエハ事業)からの撤退と残すべき事業(情報通 信事業・新素材事業)の育成強化を陣頭指揮した。

その後、子会社の新日鉄情報通信システム社長に就任し、翌年、新日本製鐵の情報通信事業部を本体から切り離して統合し、新日鉄ソリューションズ(現・日鉄ソリューションズ)を発足させ、初代社長に就任した。 事業統合した翌年には東京証券取引所1部に上場を果たした。 その間、経済団体連合会情報通信委員会情報化部会長、JISA(情報サービス産業協会)会長を引き受け、ITの黎明期における社会のIT利活用の普及・促進やそれを支える情報システ ム産業界のレベルアップを主導し、同産業を21世紀の基幹産業に構造改革する啓蒙活動に尽力した。

また、政府の産業構造審議会・国民生活審議会・住民基本台帳推進協議会などの委員としてITの視点から情報発信した。このほか、インターネットイニシアティブ村田製作所横河電機、燦ホールディング、縄文アソシエイツなどで社外取締役を務めた。

略歴

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  • 1993年6月 新日本製鉄機材部長
  • 1995年6月 同社 取締役 エレクトロニクス情報通信事業部長委嘱
  • 1997年4月 同社 常務取締役 エレクトロニクス情報通信事業・新素材事業・シリコンウエハ事業・半導体事業管掌
  • 2000年4月 新日鉄情報通信システム(株)代表取締役社長
  • 2001年4月 新日鉄ソリューションズ(株)代表取締役社長
  • 2003年4月 同社 代表取締役会長[1]
  • 2007年6月 同社 相談役[2]
  • 2004年6月 株式会社インターネットイニシアティブ 社外取締役 就任
  • 2005年6月 株式会社村田製作所 社外取締役 就任
  • 2007年6月 横河電機株式会社 社外取締役 就任
  • 2010年6月 燦ホールディングズ株式会社 社外取締役 就任

著書

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  • 『新規事業の哲学 成功へのマネジメント』NTT出版、2005年

脚注

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先代
新設
新日鉄ソリューションズ社長
2001年 - 2003年
次代
鈴木繁
先代
佐藤雄二朗
情報サービス産業協会会長
2005年 - 2007年
次代
浜口友一