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森ひかる

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
森 ひかる
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1999-07-07) 1999年7月7日(25歳)
生誕地 東京都足立区
身長 159 cm
種目 トランポリン競技
実績 Senior International Elite
所属 金沢学院大学クラブ→TOKIOインカラミ
学歴 金沢学院大学スポーツ健康学科卒業
コーチ 山口学
獲得メダル
女子 トランポリン競技
アジア大会
2018 女子 個人
世界選手権
2017 女子 シンクロナイズド
2021 女子 シンクロナイズド
2018 女子 シンクロナイズド
2019 女子 団体
2019 女子 個人
2021 女子 団体
2022 女子 個人
2022 女子 シンクロナイズド
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森 ひかる(もり ひかる、1999年(平成11年)7月7日 - )は、日本のトランポリン競技選手。東京都足立区[1]出身。金沢学院高等学校金沢学院大学スポーツ健康学科卒業。金沢学院大学クラブ出身。TOKIOインカラミ所属。

略歴

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4歳のときに地元のイトーヨーカドーの屋上にあったトランポリンと出会い、その楽しさに目覚めたことから4歳上の兄二人(双子)と共に教室に通い始める[2]

2008年の全日本ジュニア選手権低学年の部、2011年世界選手権11〜12歳の部で優勝。2013年、14歳のときに史上最年少で全日本選手権で初優勝を果たしたが、リオデジャネイロオリンピックは年齢制限のため、出場することができなかった[注 1][4]

東京都立足立新田高等学校に入学するが、トランポリンの強豪である金沢学院高等学校に編入。高校選手権の個人、団体、シンクロナイズドで2年連続3冠。金沢学院大学進学後、2018年アジア大会インドネシアジャカルタ)では個人で銀メダル[5]、世界選手権(ロシアサンクトペテルブルク)では大学の先輩でもある宇山芽紅とのペア[注 2]でシンクロナイズド[注 3]金メダルを獲得[6]。個人では強豪選手がひしめく中、5位入賞を果たす。

2019年、有明体操競技場で行われた世界選手権英語版では団体[注 3]で同種目史上初となる金メダルを獲得[7]。さらに個人でもオリンピックを含めた国際大会に於いて男女を通じて日本人選手初の金メダル獲得[注 4]を果たし、東京オリンピックの代表に内定した[4]

2021年6月、イタリアで行われたワールドカップでは55.110で優勝を飾り[8]、オリンピック本番に臨んだが、同年7月30日、有明体操競技場で行われたトランポリン女子予選では第1自由演技で着地が縦にずれることが多く、47.350の11位と出遅れ、第2自由演技では自ら演技を中断。16.425で終え、合計63.775で上位8人に入れず、13位で予選敗退した。試合後のインタビューで金メダル最有力と言われながら、まさかの結果になってしまった[9]ことについて「自分のベストの演技をすることはできなかったが、これが今の実力なんだな、と思う。ここに来るまで、山を乗り越えても山が出てきて、本当に苦しいなと思ったし、先生[注 5]に辞めたいといった日もあったし、逃げたくて逃げたくて仕方なかった。(オリンピックの開幕)1ヶ月くらい前にジャンプも跳べなくなって、この舞台に立てないかもしれないと思ったけど、たくさんの方々が支えてくれたし、応援してくれて、この舞台で演技することができたので、感謝の気持ちでいっぱい。ここまでしっかり来た自分を褒めてあげたい」と悔し涙を流しながらも謝意を述べた[10]。さらに、ワールドカップで優勝した際も不調時の中での優勝であったことを明かし、「本当は(ワールドカップに)出場したくなかったが、優勝してから期待されてどんどん苦しくなった」と述べていた[11]

オリンピック後はアゼルバイジャンバクーで開催された世界選手権に出場し、個人総合で6位入賞、団体で2大会連続となる金メダル、シンクロナイズドで太村成見とのペアで銀メダルを獲得した。

2022年3月、金沢学院大学を卒業[12]。同年5月にTOKIOインカラミと所属契約を締結し、金沢から東京に拠点を移して現役を続行することを明かした[13]。同年11月、ブルガリアソフィアで行われた世界選手権で、自身2度目の個人金メダルを獲得。宇山とのペアでも2018年以来となるシンクロナイズドで金メダルを獲得した[14]

2024年、オリンピック代表を目指すため、再び東京から金沢に拠点を移す。同年5月に行われた代表選考会でも安定した演技で予選との合計得点111.450(予選:55.450、決勝:56.000)でパリオリンピック代表になり、2大会連続でオリンピック出場を決めた[15]。オリンピックでは予選を55.150の6位で決勝進出を果たし、決勝でも54.740で6位となり、目標としていたメダル獲得はならなかったが、2度目のオリンピックで自身初の入賞[注 6]を果たした[16]

脚注

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注釈

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  1. ^ オリンピック出場資格は18歳以上という規定があるため。[3]
  2. ^ 当初は高木裕美と組む予定だったが、負傷のため、急遽代役での出場となった。
  3. ^ a b オリンピックでは個人種目のみ施行される。
  4. ^ この時の2位(銀メダル)は土井畑知里三菱電機)である。
  5. ^ トランポリン日本代表監督であり、大学の先輩でもある古章子
  6. ^ これまでは2000年・シドニー古章子(6位)、2004年・アテネ廣田遥(7位)、2020年・東京宇山芽紅(5位)であり、森が4人目の入賞者となった。

出典

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  1. ^ "森ひかる 大技で準決、足立区出身トランポリンエース". 日刊スポーツ. 日刊スポーツ新聞社. 28 November 2019. 2021年8月1日閲覧
  2. ^ "空中で2種の大技 15歳が描く「5年後に金」の夢 トランポリン・森ひかる". 日経電子版. 日本経済新聞社. 24 March 2015. 2020年2月18日閲覧
  3. ^ 五輪代表選考方法について
  4. ^ a b 森ひかる東京五輪内定、日本人初V トランポリン(日刊スポーツ・2019年12月1日付)
  5. ^ 【アジア大会】森ひかる、ノーミスで「銀」産経新聞2018年8月30日付)
  6. ^ シンクロ森、宇山組「金」 トランポリン世界選手権朝日新聞デジタル・2018年11月10日付)
  7. ^ 日本女子が団体金メダル 男子は5位-世界トランポリン時事通信社・2019年11月30日付)
  8. ^ "トランポリンW杯 女子個人 五輪代表内定の森ひかるが優勝". NHK NEWS WEB. 日本放送協会. 6 June 2021. 2021年7月31日閲覧
  9. ^ "金メダル候補 森ひかるはまさかの予選敗退に涙 痛恨のミスで演技続行不可に". デイリースポーツ. デイリースポーツ新聞社. 30 July 2021. 2021年7月30日閲覧
  10. ^ "予選敗退のトランポリン女王・森 号泣しながら明かす「逃げたくて逃げたくて仕方なかった」". スポニチアネックス. スポーツニッポン新聞社. 30 July 2021. 2021年7月30日閲覧
  11. ^ "トランポリン森ひかる、涙の演技中断「どんどん苦しくなって…もう頑張らなくていいんだ」". スポーツ報知. 報知新聞社. 31 July 2021. 2021年7月31日閲覧
  12. ^ "トランポリン森ひかる選手ら金沢学院大学を卒業 春からの決意新た". テレビ金沢. Yahoo!ニュース. 15 March 2022. 2022年3月27日閲覧
  13. ^ "トランポリン・森ひかる 現役続行決意 TOKIOインカラミと契約「パリも視野、金メダル」". デイリースポーツ. デイリースポーツ新聞社. 10 May 2022. 2022年5月10日閲覧
  14. ^ "森、個人で2度目の「金」 宇山とのシンクロも世界一". 共同通信社. 共同通信社. 20 November 2022. 2022年11月20日閲覧
  15. ^ "トランポリン パリオリンピック代表に森ひかる 西岡隆成が内定". NHK NEWS WEB. 日本放送協会. 12 May 2024. 2024年5月14日閲覧
  16. ^ "【トランポリン】森ひかるは日本勢初メダルならず6位 前回東京大会は予選落ちで一時引退決意". 日刊スポーツ. 日刊スポーツ新聞社. 2 August 2024. 2024年8月2日閲覧

外部リンク

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