森岡久元
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森岡 久元(もりおか ひさもと、本名同じ(旧姓 井上)、1940年11月8日 - )は、日本の作家。『姫路文学』『別冊関学文芸』『酩酊船』各同人。
来歴
[編集]大阪市生まれ。1944年に広島県尾道市へ転住。尾道市立土堂小学校、尾道市立長江中学校、広島県立尾道商業高等学校を経て、関西学院大学文学部英文学科卒業。[1]高校2年の時、文芸部誌『ゲミュート』掲載の小説「風と話す人」が旺文社発行『高校時代』主催の第三回高校文芸誌コンクール小説の部で二席に入選(選者木村毅)。大学時代に同人誌『姫路文学』に参加。卒業後は文学活動から離れて、会社を創業して事業活動をする。1995年、休刊していた『姫路文学』の復刊を機に創作活動を再開。[2] その104,105号に掲載した『尾道渡船場かいわい』によって、2000年第7回神戸ナビール文学賞を受賞する[3]。2001年『尾道渡船場かいわい』が第23回姫路市芸術年度賞を受賞。[4]
作品はその特徴から、江戸の文人大田南畝(蜀山人)の伝記的小説、尾道を舞台とした自伝的要素の濃い小説、現代小説という3種類のグループに分類できる[6]。
著書
[編集]- 『崎陽忘じがたく 長崎の大田南畝』澪標 1999
- 『南畝の恋 享和三年江戸のあけくれ』澪標 1999
- 『尾道渡船場かいわい』澪標 2000
- 『ビリヤードわくわく亭』澪標 2004
- 『花に背いて眠る 大田南畝と二世蜀山人』澪標 2005
- 『尾道物語 純情篇』澪標 2006
- 『尾道物語 幻想篇』澪標 2008
- 『サンカンペンの壺』澪標 2008
- 『恋ケ窪』澪標 2009
- 『十八歳の旅日記 尾道物語 姉妹篇』澪標 2010
- 『尾道物語 旅愁篇』澪標 2012
- 『深夜音楽』澪標 2013
- 『埋門』澪標 2017
出典・脚注
[編集]- ^ 尾道市立大学地域総合センター. “尾道ゆかりの講師を招いた「尾道学入門」講義のお知らせ”. 尾道市立大学. 2012年11月4日閲覧。
- ^ “山陽日日新聞記事抜粋 〜森岡久元さん 小説「十八歳の旅日記」上梓〜”. 山陽日日新聞 (2010年10月2日). 2012年10月28日閲覧。
- ^ “尾道文学の本流を歩む森岡久元と文学名所を再生産する光原百合”. 尾道市東京事務所 (2011年8月19日). 2012年10月24日閲覧。
- ^ 公益財団法人姫路市文化国際交流財団. “姫路市芸術文化賞 受賞者一覧”. 2014年8月25日閲覧。
- ^ 尾道市立大学地域総合センター. “尾道市立大学ニュース 尾道ゆかりの講師を招いた「尾道学入門」講義 〜森岡久元氏〜”. 尾道市立大学. 2012年10月24日閲覧。
- ^ 槇林滉二「続・日本近現代文学に描かれた尾道 -散文関係を中心に-」『尾道大学地域総合センター叢書』第5巻、尾道大学地域総合センター、2012年3月、99-82頁、CRID 1390853647692231552、doi:10.18899/chi.05.06、ISSN 1883-0943、2024年3月18日閲覧。
参考文献
[編集]- 井上 久男・黒住 格・伊原 秀夫編『姫路文学選集 兵庫県地下文脈大系[6]』風来舎、2000年、216頁参照。