森悠子
森悠子(もり ゆうこ、Yuko Mori、1944年9月9日 - )は、日本のヴァイオリニスト。教育哲学者森昭の二女。
経歴
[編集]大学まで
[編集]大阪府高槻市生まれ。6歳からスズキ・メソードでヴァイオリンを始めた。高槻市立第一中学校在学中から相愛音楽教室に通い、1960年に桐朋女子高等学校に入学、1963年に桐朋学園大学に進んだ。桐朋では鷲見三郎、齋藤秀雄に師事した。1967年に大学卒業後、齋藤の助手として子供のための音楽教室の弦楽合奏の指導に当たった。
ヨーロッパ留学
[編集]1970年にチェコスロヴァキアへ留学し、マリエ・ホロニョヴァに師事した後、フランスにも留学、ミシェル・オークレールに師事した。オークレールの勧めでノルマンディ・カン室内合奏団に参加するとともに、ノルマンディー器楽合奏団を結成してノルマンディー各地で演奏会を開いた。
演奏活動
[編集]ヨーロッパでの活動
[編集]1972年に「レ・ソリスト・ド・パリ」のコンサートマスターに就任、また1974年にパイヤール室内管弦楽団に入団し、第2ヴァイオリンを担当した。この頃にはまたバロック・ヴァイオリンを勉強した。1977年にフランス国立放送管弦楽団に入団し、10年間在籍した。1989年にリヨン国立高等音楽院助教授に就任、1990年にリヨン・オペラ座管弦楽団のコンサートマスターに就任した。1991年、それまでのフランスにおける功績により、フランス政府から芸術文化勲章シュヴァリエ章を受章した。1996年にリヨン国立高等音楽院を退任した。
日本での活動
[編集]フランスでの活動の一方、日本でも演奏会を行い、1984年にはサイトウ・キネン・オーケストラにも参加した。1990年に京都でフランス音楽アカデミーを開校、その音楽監督に就任した。1997年には長岡京市で長岡京室内アンサンブルを結成した。
音楽クリティッククラブ賞、エクソンモービル音楽賞奨励賞、京都市「あけぼの賞」を受賞している。