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植竹三右衛門 (1854年生の実業家)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

先代 植竹 三右衛門(うえたけ さんえもん[1]1854年3月13日安政元年2月15日[2] - 1933年昭和8年)7月6日[3][4])は、日本の政治家(貴族院議員)[4][5][6][7]実業家資産家[8]、篤農家[9]味噌醤油醸造家、栃木県の大地主[1]、栃木県地主会顧問[10]、栃木県多額納税者[6][11][12]、宇都宮商業会議所特別議員[5][6]勲四等[4]。族籍は栃木県平民[6][11]

人物

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下野国那須郡、のちの栃木県那須郡川西町[13](現大田原市)で三右衛門[10](のち三重郎)の二男として生まれた[5][6]。家は代々素封家として知られた[7]1874年家督を相続し[5][13]、幼名・虎次郎を改め、三右衛門を襲名した[10][13]農業[2]、味噌醤油醸造業を営む[14][15]。傍ら殖産興業に鋭意し、実業界に活躍し、公共慈善事業に尽くした[10]

1899年、氏家銀行を1900年、那須商業銀行等を起こして取締役となった[10]1911年、栃木県多額納税者として貴族院議員に互選され[10]、同年9月29日から[16]1918年9月28日まで1期在任した[3]。植林に志し1914年、下野造林を創設して顧問となり、息子・熊次郎を社長とした[10]。荒蕪地を開拓し美田良圃とした[10]

栃木県農工銀行頭取[7][10][11]東海銀行副頭取[11]、氏家銀行、宇都宮瓦斯、日本製麻、下野新聞取締役[11]、東洋薬品監査役などをつとめる[11]

貴族院多額納税者議員選挙の互選資格を有する[17]。直接国税総納額は、1898年出版の『全国多額納税者互選名鑑』によると「739円36銭6厘」[18]、1925年6月1日現在は「6569円95銭」である[17]。宗教は浄土宗[12]。趣味は音曲[12]。住所は栃木県那須郡川西町大字黒羽向町[7]、東京牛込市谷山伏町[14]。栃木県在籍[14]

家族・親族

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植竹家
親戚

脚注

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  1. ^ a b 『日本現今人名辞典』う27頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2020年3月15日閲覧。
  2. ^ a b 『全国貴族院多額納税者議員互選人名総覧』39頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年5月23日閲覧。
  3. ^ a b 『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』189頁。
  4. ^ a b c 『議会制度七十年史 第1』182頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2020年3月15日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g 『人事興信録 第5版』う26頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年5月23日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h i 『人事興信録 第6版』う41頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年12月30日閲覧。
  7. ^ a b c d 『大正名家録』22頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2019年4月17日閲覧。
  8. ^ 『全国五十万円以上資産家表 時事新報社第三回調査』5頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年5月25日閲覧。
  9. ^ 『大日本篤農家名鑑』402頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年5月24日閲覧。
  10. ^ a b c d e f g h i j 『大正人名辞典』108頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年5月24日閲覧。
  11. ^ a b c d e f 『人事興信録 第7版』う47頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年5月23日閲覧。
  12. ^ a b c 『大衆人事録 昭和3年版』ウ42頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2019年3月6日閲覧。
  13. ^ a b c 『栃木県歴史人物事典』85頁。
  14. ^ a b c d e f g 『人事興信録 第8版』ウ34 - 35頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2018年5月23日閲覧。
  15. ^ a b c 『人事興信録 第9版』ウ40 - 41頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2020年3月22日閲覧。
  16. ^ 『貴族院要覧(丙)』昭和21年12月増訂、21頁。
  17. ^ a b 『貴族院多額納税者名鑑』203頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2021年12月23日閲覧。
  18. ^ 『全国多額納税者互選名鑑』140頁(国立国会図書館デジタルコレクション)。2021年12月23日閲覧。

参考文献

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  • 梅田正勝編『全国多額納税者互選名鑑』溝口摂弥、1898年。
  • 『日本現今人名辞典』日本現今人名辞典発行所、1903年。
  • 大日本篤農家名鑑編纂所編『大日本篤農家名鑑』大日本篤農家名鑑編纂所、1910年。
  • 原田道寛編『大正名家録』二六社編纂局、1915年。
  • 『全国五十万円以上資産家表 時事新報社第三回調査』時事新報社、1916年。
  • 東洋新報社編『大正人名辞典』東洋新報社、1917年。
  • 人事興信所編『人事興信録 第5版』人事興信所、1918年。
  • 人事興信所編『人事興信録 第6版』人事興信所、1921年。
  • 人事興信所編『人事興信録 第7版』人事興信所、1925年。
  • 織田正誠編『貴族院多額納税者名鑑』太洋堂出版部、1926年。
  • 帝国秘密探偵社編『大衆人事録 昭和3年版』帝国秘密探偵社ほか、1927年。
  • 人事興信所編『人事興信録 第8版』人事興信所、1928年。
  • 人事興信所編『人事興信録 第9版』人事興信所、1931年。
  • 『全国貴族院多額納税者議員互選人名総覧』銀行信託通信社出版部、1932年。
  • 『貴族院要覧(丙)』昭和21年12月増訂、貴族院事務局、1947年。
  • 衆議院、参議院編『議会制度七十年史 第1』大蔵省印刷局、1960年。
  • 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
  • 『栃木県歴史人物事典』下野新聞社、1995年。