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楯の川酒造

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
楯の川酒造株式会社
TATENOKAWA SHUZO
地図
楯の川酒造付近
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
999-6724
山形県酒田市山楯字清水田27番地
北緯38度32分47.82秒 東経140度20分35.95秒 / 北緯38.5466167度 東経140.3433194度 / 38.5466167; 140.3433194座標: 北緯38度32分47.82秒 東経140度20分35.95秒 / 北緯38.5466167度 東経140.3433194度 / 38.5466167; 140.3433194
設立 1962年昭和37年)11月22日[1]
業種 食料品
法人番号 7390001006769
事業内容 酒類等製造販売(清酒・焼酎・リキュール)[1]
代表者 代表取締役社長 佐藤淳平(六代目蔵元)[1]
資本金 1億円[1]
総資産  
従業員数 61名(パート込、2023年2月現在)[1]
外部リンク https://www.tatenokawa.com/ja/sake/
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楯の川酒造株式会社(たてのかわしゅぞう、TATENOKAWA SHUZO)は、山形県酒田市に本社および工場を置く日本酒蔵元

概要

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1832年天保3年)に、上杉藩の家臣が庄内を訪れた際、初代・平四郎に良い水があるから酒造りを始めるよう薦め、平四郎が酒母製造業を興したことに始まる[1]。楯の川酒造は、1854年安政元年)、佐藤家により酒田市(現在地)にて酒造業を開始し、今日まで酒造りを続けて190年となる[1]2021年(令和3年)10月、楯の川酒造は、幻の酒米「亀の尾」の親にあたる庄内地方の在来種酒米「惣兵衛早生」を使った日本酒を復活させると発表、商品名は「Shield(シールド)惣兵衛早生」とゆう[2]。地域に根付いた古い品種を復活できないか、2017年(平成29年)県農業総合研究センター水田農業試験場(鶴岡市)から「惣兵衛早生」を譲り受けた[2]

2022年令和4年)6月、楯の川酒造は「庄内産ウイスキー」の生産に向けウイスキー製造子会社を設立した[3]。繊細な日本酒醸造の技術を活かし、「ジャパニーズウイスキー」生産へウイスキー製造子会社「月光川蒸留所」を開設、鳥海山麓の遊佐町吹浦地区に約4,800平方メートルの土地を取得、山形県で2番目となるウイスキー蒸留所となる[4]2021年(令和3年)の酒類全体の輸出金額は、前年比161.4%で過去最高を更新、ウイスキー輸出金額は、前年比70.6%増と16年連続のプラスと伸びている[3]2023年(令和5年)9月に蒸留開始を目指し、2027年(令和9年)からの出荷を目指している[4]

2022年(令和4年)5月、原酒のまま低アルコールに仕上げた「楯野川 純米大吟醸 爽流(そうりゅう)」を2022年6月13日より販売すことを発表した[5]。爽流は夏にぴったりな季節酒で、原料米に酒米の「山田錦」を使用している[5]2017年(平成29年)に「楯野川 純米大吟醸 光明 出羽燦々」を販売したが、2022年(令和4年)10月に、約75日(1,800時間)かけて1mmまで磨いた精米歩合1%の「出羽燦々」をリニューアルした[6]。「高級日本酒」の需要の高まりと、供給体制の促進などから製造数量を増やし、リニューアルと価格改定を行った[6]

「楯野川」の由来

1855年(安政2年)、荘内藩の藩主・酒井公が佐藤家を訪れた際に、酒を献上し喜ばれ酒銘を「楯野川」にするよう命名したという[1]

沿革

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  • 1832年天保3年) - 「楯の川酒造株式会社」創業
  • 1962年昭和37年)11月22日 - 楯の川酒造株式会社 法人設立
  • 2017年(平成29年) - 精米歩合1%の「出羽燦々」販売
  • 2021年(令和3年)10月 - 在来種酒米「惣兵衛早生」を使った酒の復活を発表
  • 2022年(令和4年)
    • 6月 - ウイスキー製造「月光川蒸留所」を開設
    • 10月 - 精米歩合1%の「出羽燦々」リニューアル販売
  • 2023年(令和5年)9月 - ウイスキー製造「月光川蒸留所」蒸留開始
  • 2027年(令和9年) - ウイスキーの出荷を目指

営業情報

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  • 楯野川 蔵元SHOP
    • 所在地 - 〒999-6724 山形県酒田市山楯字南山添75-1[7]
    • 定休日 - 日曜日(祝日営業、臨時休業有り)[7]
    • 営業時間 - 午前10時〜午後4時[7]
    • 運営会社 - 創り酒屋(楯の川酒造子会社)[7]
  • 蔵見学 - 11月〜5月頃まで実施
    • 実施日 - 毎週土曜日(年末年始除く)
    • 時間帯 - 午前10時(最大6名)
    • 費用 - 2,000円(消費税含む)
    • 内容 - 動画鑑賞・蔵見学・試飲

商品

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  • 日本酒
    • 「Komyo 光明光明」 - 出羽燦々(山田錦精米歩合1%)[8]
    • 「SAKERISE サケライズ」 - 暁光、閃光[8]
    • 「Extreme エクストリーム」 - 純米大吟醸[8]
    • 「MUGA 楯野川無我」 - 新鮮さを求めた生酒[8]
    • 「Shield」シリーズ - 惣兵衛早生、亀の尾[8]
    • 「Basic ベーシック」 - カジュアルにエレガントに[8]
    • 「Music 音楽」 - 日本酒と音楽のコラボレーション[8]
    • 「涅槃」 - 熟成を価値に[8]
  • リキュール類
    • 「子宝」 - 地産地消のフルーツ&ヨーグルトリキュール[8]
    • 「ヨー子」 - ヨーグルトと日本酒を掛け合わせ[8]
    • ホームランまっこり[8]
    • 梅酒各種[8]

受賞歴

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全国新酒鑑評会

  • 平成14酒造年度 - 「楯の川」金賞受賞[9]
  • 平成15酒造年度 - 「楯の川」金賞受賞[10]
  • 平成17酒造年度 - 「楯の川」金賞受賞[11]
  • 平成20酒造年度 - 「楯の川」金賞受賞[12]

子会社・関連会社

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  • 子会社
    • 奥羽自慢株式会社 - 日本酒・リキュール・ワイン・シードル製造販売[8]
    • 株式会社創り酒屋 - 酒類の小売販売、通信販売[8]
    • 月光川蒸留所株式会社 - ウイスキーの製造販売を計画(免許申請中)[8]
  • 関連会社
    • 株式会社庄内米産 - 水稲栽培(酒米・主食用米)[8]

交通

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鉄道

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h 『楯の川』「会社概要」、2023年10月27日閲覧
  2. ^ a b 『毎日新聞』「幻の米「惣兵衛早生」の日本酒復活 山形・楯の川酒造 限定販売」2021年10月25日、2023年10月27日閲覧
  3. ^ a b 『日本経済新聞』「楯の川酒造、ウイスキー蒸留所「月光川(がっこうがわ)蒸留所」の開設に向け始動」2022年6月24日、2023年10月27日閲覧
  4. ^ a b 『毎日新聞』「日本酒醸造の技、ウイスキーに 山形・楯の川酒造、蒸留所設立」2022年7月27日、2023年10月27日閲覧
  5. ^ a b 『日本経済新聞』「楯の川酒造、原酒のまま低アルコールに仕上げた「楯野川 純米大吟醸 爽流(そうりゅう)」を数量限定販売」2022年5月27日、2023年10月27日閲覧
  6. ^ a b 『日本経済新聞』「楯の川酒造、精米歩合1%の日本酒「楯野川 純米大吟醸 光明 出羽燦々」をリニューアル」2022年10月7日、2023年10月27日閲覧
  7. ^ a b c d 『楯の川』「楯の川酒造 蔵元SHOP」、2023年10月27日閲覧
  8. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 『楯の川』「商品紹介」、2023年10月27日閲覧
  9. ^ 『酒類総合研究所』「平成14酒造年度 全国新酒鑑評会入賞酒について」酒類総合研究所、平成15年月日、2023年10月27日閲覧
  10. ^ 『酒類総合研究所』「平成15酒造年度 全国新酒鑑評会入賞酒について」酒類総合研究所、平成16年5月21日、2023年10月27日閲覧
  11. ^ 『酒類総合研究所』「平成17酒造年度 全国新酒鑑評会入賞酒について」酒類総合研究所、平成18年5月24日、2023年10月27日閲覧
  12. ^ 『酒類総合研究所』「平成20酒造年度 全国新酒鑑評会入賞酒について」酒類総合研究所、平成21年5月27日、2023年10月27日閲覧

関連文献

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関連項目

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外部リンク

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