コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

榊原政春

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
榊原政春

榊原 政春(さかきばら まさはる、1911年明治44年)3月15日[1] - 2002年平成14年)12月11日[2])は、昭和期の実業家政治家華族貴族院子爵議員

経歴

[編集]

後に子爵榊原政敬の養子となる榊原政和の二男として生まれる[1][3]。父の死去に伴い、1927年(昭和2年)3月1日、子爵を襲爵した[1][4]

1935年(昭和10年)東京帝国大学法学部を卒業[5]。その後、同学部研究室で国際政治学を研究[5]1936年台湾拓殖に入社[5]1938年(昭和13年)に召集され野砲兵第1連隊に入隊[2]1940年(昭和15年)陸軍少尉に任官し、1941年(昭和16年)南方軍司令部付となり、1942年(昭和17年)陸軍中尉に昇進[2]。南方軍では、報道部、軍政部員として勤務し、日本陸軍占領地をくまなく視察した[2]1943年(昭和18年)に帰国し、軍需省軍需官、大東亜省嘱託、商工省嘱託、内閣嘱託、文化建設会理事などを務めた[2][5]

1946年(昭和21年)5月10日、貴族院子爵議員補欠選挙に当選し[6][7]研究会に所属して活動し1947年(昭和22年)5月2日の貴族院廃止まで在任した[5]。同年4月の第1回参議院議員通常選挙において新潟県地方区から無所属で立候補したが次点で落選した[8][9]。その後、富士自動車特別顧問、東急建設顧問などを務めた[2]

著書

[編集]
  • 『一中尉の東南アジア軍政日記』草思社、1998年8月

親族

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e 『平成新修旧華族家系大成 上巻』650-651頁。
  2. ^ a b c d e f 『現代物故者事典 2000-2002』271頁。
  3. ^ 『人事興信録 第14版 上』サ118頁。
  4. ^ 『官報』第49号、昭和2年3月2日。
  5. ^ a b c d e 『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』44頁。
  6. ^ 『貴族院要覧(丙)』昭和21年12月増訂、57頁。
  7. ^ 『官報』第5815号、昭和21年6月5日。
  8. ^ 『参議院名鑑 1890年から現在・貴族院含む』956頁。
  9. ^ 『国政選挙総覧:1947-2016』451頁。
  10. ^ 回想記に『殿様と私』草思社、2001年

参考文献

[編集]
  • 人事興信所編『人事興信録 第14版 上』人事興信所、1943年。
  • 『貴族院要覧(丙)』昭和21年12月増訂、貴族院事務局、1947年。
  • 日本国政調査会編『参議院名鑑 1890年から現在・貴族院含む』国政出版室、1978年。
  • 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
  • 霞会館華族家系大成編輯委員会『平成新修旧華族家系大成 上巻』霞会館、1996年。
  • 『現代物故者事典 2000-2002』日外アソシエーツ、2003年。
  • 『国政選挙総覧:1947-2016』日外アソシエーツ、2017年。


日本の爵位
先代
榊原政和
子爵
高田榊原家第3代
1927年 - 1947年
次代
華族制度廃止