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横井昌志

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
横井昌志
基本情報
国籍 日本の旗 日本
生年月日 (1982-10-29) 1982年10月29日(42歳)
出身地 日本の旗 日本愛知県北名古屋市
D1グランプリでの経歴
デビュー 2008
所属 D-MAX RACING TEAM
車番 70
過去所属 D-MAX
優勝回数 12
シリーズ最高順位 1位 (2018年、2019年、2022年)
過去参加シリーズ
2007-2009, 2011, 2012 D1ストリートリーガル
選手権タイトル
2012
2018, 2019, 2022
D1ストリートリーガル
D1グランプリ

横井 昌志(よこい まさし、1982年10月29日 - )は愛知県北名古屋市出身のドリフトドライバー。愛称はゾンビ横井[1]ギャラクシー横井狂犬。2018年・2019年・2022年のD1グランプリシリーズチャンピオン。

来歴

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いかす走り屋チーム天国での走りが認められ、D1の出場権を獲得する。2007年よりマイカーのS14型シルビアD1ストリートリーガルへの参戦を開始し、翌2008年にはD1グランプリにも並行して参戦した。2009年、D1ストリートリーガル最終戦筑波サーキットにて決勝で田中省己を破って初優勝を飾り、シリーズを4位で終える。2012年、D1ストリートリーガルにて1勝を含む三度の決勝進出を果たし、最終戦の日光にてベスト16で前年度王者の田中を破り、シリーズチャンピオンを獲得した。この年にはD1グランプリにもD-MAXからS15型シルビアで復帰し、第4戦エビスでは川畑真人をベスト16で破る活躍を見せた。

2013年より、D1グランプリへのフル参戦を開始する。2014年は第5戦エビスサーキットにて初優勝を飾り、シリーズランキングでも3位に食い込む活躍を見せる。

2015年にはD1グランプリと並行してフォーミュラ・ドリフトのアメリカシリーズにフル参戦し、第6戦テキサスで優勝を果たし、そこでギャラクシー横井というあだ名が付けられた。同年、D1GPで使用するマシンのエンジンをこれまでのSR20DETから2JZ-GTEに変更しパワーアップを図る。タイヤを昨シーズンをもって撤退したヨコハマからナンカンに変更した2017年には2勝を挙げ、シリーズランキング2位を獲得。翌2018年には第3戦オートポリス、第4戦十勝と連勝を飾ると、第7戦エビスでも勝利を挙げる。ランキング首位で迎えた最終戦お台場でも3位表彰台を獲得し、シリーズチャンピオンに輝いた[2]

2019年も同じ体制で参戦。開幕戦、第2戦と連戦となった筑波で2連勝を挙げ、絶好のスタートを切ると、第3戦、第4戦と再び連戦となった十勝でもそれぞれ2位、3位と表彰台を獲得し前半戦を折り返す。しかしまたも連戦となった第5戦、第6戦エビスでは練習走行中のクラッシュの影響でノーポイントに終わる。最終戦オートポリスでも単走で敗退するも、結果的には逃げ切る形となって、今村陽一に続いて史上2人目となるシリーズ連覇を達成した[3]

2020年はD1向けに新車を投入し、2回の準優勝など活躍を見せ、シリーズを総合2位、単走では1位で終えた。2021年は第2戦奥伊吹で総合優勝、第5・6戦エビスでは単走2連勝を果たし、総合・単走ともにシリーズ2位となった。

2022年は第6戦オートポリスでの優勝も含め4度表彰台に立つなど安定して好成績を収め、3年ぶり3度目のシリーズチャンピオンに輝いた[4]

2023年はタイヤをGOODRIDEに変更。シリーズ前に富士で行われたエキシビジョンのRd.0を準優勝で終え、さらに開幕2連戦で2連勝を果たした。さらに第3戦、第4戦も3位で終え、2位を大きく引き離してシリーズトップを維持していたが、タイヤのレギュレーション違反により第3戦、第4戦のポイントは剥奪、大きくランキング順位を落とした。第5戦、第6戦では試験的にシバタイヤを使用していたが、第9戦以降はGOODRIDEに戻している。その後は第7戦オートポリス・第9戦お台場で予選落ちするなどやや精彩を欠き、最終的なシリーズランキングは8位となった。

2024年も引き続きD-MAXからD1GPに参戦。タイヤは新たにトーヨーを使用する。

人物

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  • 趣味はゴルフジェットスキーウェイクボードバイク[1]サバイバルゲームBBQキャンプ[5]
  • D1グランプリに参戦する傍ら、自らのショップである「MCR Factory」を愛知県北名古屋市で営んでおり、またそのショップを母体としてチーム運営を行い、若手ドライバーのD1ライツフォーミュラ・ドリフト ジャパンへの参戦をサポートしている。
  • 愛称の「ゾンビ」「狂犬」の理由は、2007年のエビスにて練習から何度もクラッシュしたにもかかわらず修理して本戦出場を決めたことと、単走追走共に荒々しい走り方からついた。今村陽一以降、史上2人目のチャンピオン連覇を達成したドライバーである。
  • 近年のD1GPマシンのトレンドである油圧式のサイドブレーキを好まず、純正と同様のワイヤー式を使用し続けてきたが[6]、2024年から新たにチームメイトとなった田野結希が油圧式でマシンを製作したことに合わせ、自身も油圧式を導入した[7]
  • 海外での大会への参戦や、アメリカ中国ロシアブラジルなどでのドリフトレッスンにも取り組んでいる[3]
  • 走行前にクロレッツのガムを噛んだり、深呼吸をすることで集中力を高めている。また、前日にビールを6杯以上飲むことでゲン担ぎをしている(実際アルコールを飲まず真面目に参戦しようとして予選落ちした経験があるらしい。)[8]

戦績

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D1グランプリ

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チーム 使用車両 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 順位 ポイント
2007年 MCR 日産・シルビア EBI
DNQ
FSW
DNQ
SUZ
DNQ
SUG
R
EBI
DNQ
AUT
DNQ
FSW
DNQ
NC 0
2008年 EBI
21
FSW
DNQ
SUZ
24
OKA
DNQ
AUT
DNQ
EBI
14
FSW
14
26位 7
2012年 D-MAX[要曖昧さ回避] DAI SUZ AUT
18
EBI
8
EBI
18
CEN
DNQ
DAI
DNQ
27位 13
2013年 MAI
4
SUZ
14
EBI
4
EBI
10
HUS
12
DAI
11
8位 59
2014年 FSW
7
SUZ
12
AUT
2
EBI
22
EBI
1
DAI
11
3位 107
2015年 DAI
12
SUZ
5
TSU EBI
9
MAI
6
DAI
18
11位 70
2016年 DAI
14
FSW
6
TSU
2
TSU
24
EBI
3
EBI
5
DAI
9
4位 99
2017年 DAI
3
DAI
1
TSU
19
MAI
8
EBI
9
EBI
4
DAI
1
2位 128
2018年 MAI
4
MAI
12
AUT
1
TOK
1
TSU
24
EBI
2
EBI
1
DAI
3
1位 166
2019年 TSU
1
TSU
1
TOK
2
TOK
3
EBI
24
EBI
R
AUT
19
1位 97
2020年 OKU
5
EBI
3
EBI
6
AUT
5
AUT
15
EBI
2
TSU
2
TSU
4
2位 129
2021年 OKU
12
OKU
1
TSU
3
TSU
2
EBI
5
EBI
3
OKU
5
OKU
3
AUT
5
AUT
10
2位 169
2022年 FSW
2
OKU
6
OKU
2
EBI
3
EBI
9
AUT
1
AUT
19
EBI
5
EBI
2
1位 150
2023年 OKU
1
OKU
1
TSU
DSQ[9]
TSU
DSQ[9]
EBI
14
EBI
5
AUT
R
AUT
7
DAI
DNQ
DAI
14
8位 74
  • 太字は単走優勝。(key)


脚注

[編集]
  1. ^ a b Masashi Yokoi D1 OFFICIAL WEBSITE、2021年11月30日閲覧
  2. ^ D1GP Rd.8 Report D1 OFFICIAL WEBSITE、2021年11月29日閲覧
  3. ^ a b 横井 昌志 Masashi Yokoi TONE株式会社、2021年11月30日閲覧
  4. ^ 2022年シリーズチャンピオンは横井昌志選手、単走シリーズチャンピオンは川畑真人選手に確定! JAF MOTOR SPORTS、2022年11月21日
  5. ^ プロフィール MCR Factory、2021年11月30日閲覧
  6. ^ Instagramの本人の投稿 Instagram (mcrfactory) 、2021年2月4日
  7. ^ 田野結希 に聞く! 2024 D1GP 初参戦 コメント VIDEO OPTION、2024年5月9日
  8. ^ (日本語) D1エビス直前だよ!生配信SPL., https://www.youtube.com/watch?v=q8ezSL4Mthc 2023年6月30日閲覧。 
  9. ^ a b D1規則 付則-D1 7.2)2 に従い、タイヤ規則違反のため当該大会のポイントは与えられない。

外部リンク

[編集]
先代
2017年
藤野秀之
D1グランプリ
シリーズチャンピオン
(2018年)
次代
2019年
横井昌志
先代
2018年
横井昌志
D1グランプリ
シリーズチャンピオン
(2019年)
次代
2020年
小橋正典
先代
2021年
中村直樹
D1グランプリ
シリーズチャンピオン
(2022年)
次代
2023年
藤野秀之