欧州連合理事会議長国
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欧州連合理事会議長国(おうしゅうれんごうりじかいぎちょうこく)とは、任期6か月の輪番制で欧州連合理事会を取りまとめる欧州連合加盟国。単独の人物が議長を務めるというものではなく、議長国政府が一体として業務を行っており、欧州連合の政策方針は任期にある国の影響を受けることになる。6か月の輪番制を採ることになってはいるものの、2007年以降は当期の議長国とその前後の議長国が共通の政治計画にしたがって協力している。
機能
[編集]欧州連合理事会議長国は EU議長国という表現が用いられることがあるが、その主たる目的は欧州連合理事会の各会議の運営や議事進行を務めることである。ところが実際のところは困難な課題に対する妥協点を模索することになっている。各理事会会議の議長は、議長国のそれぞれの政策分野の担当閣僚が務めている。
継承性
[編集]議長役はその任期が6か月と短いこともあり、一部分野の課題に対して共同して対処することがある。連続3期の議長国が一体となり、1年半の期間でもって、前期の議長国と共有する課題を当期の議長国が任期満了まで取り組むという体制がとられる。この制度は基本条約などで規定されていないものではあるが、議長の運営上で定着したものとなっている。この体制により、加盟して日の浅い国が議長を速やかに務めることができるようになり、また同時に長らく加盟している国の議長としての経験を継承することができるという狙いがある。
議長国一覧
[編集]1958年から2006年
[編集]欧州連合理事会議長国は6か月の期間を、あらかじめ定められた順番に従って各加盟国が担ってきた。
- ^ 本来ドイツは2006年の後半に、オーストリアの後任議長国を務めることになっていたが、この時期に総選挙の実施が予定されていたため先延ばしとなったためフィンランドと交替することになった。実際には内閣信任決議の否決を受けて2005年に総選挙が実施されたが、議長国の順番が変わることはなかった。
2007年以降
[編集]- ^ チェコでは2009年3月に内閣不信任決議が下院で採択され、政権交代が行われた。
- ^ 当初はイギリスの予定だったが、2016年6月のイギリスの欧州連合離脱是非を問う国民投票を受けて、同国が議長国としての職責を放棄すると欧州連合に通告した。そして、2018年1月から6月の議長国であったエストニアに交代した。
- ^ フィンランドでは2019年11月に起きた郵政機関のストライキへの対応の仕方に批判が集まったリンネ首相が任期半ばで辞任し、サンナ・マリンが新しく首相に就任した。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 欧州連合理事会 (欧州連合公用24言語)