歌川国明
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歌川 国明(うたがわ くにあき、生没年不詳)とは、江戸時代の浮世絵師。
来歴
[編集]三代歌川豊国の門人。本姓は平沢、通称辰之助。歌川の画姓を称し一凰斎と号す。父は十四番組御徒士の平沢辰之助でその長男。作画期は弘化から慶応の頃にかけてで、源氏絵、風俗画、芝居絵、横浜絵、風俗画などを描き、肉筆画も残す。弟は二代目歌川国明となっている。
作品
[編集]- 「仮名手本忠臣蔵」 横大判錦絵揃物 ※安政4年
- 「孝子彌五郎の伝」 大判錦絵3枚続 ※安政
- 「横浜五十鈴楼之図」 大判錦絵 早稲田大学演劇博物館所蔵 万延元年(1860年)
- 「飴売与太郎・市村羽左衛門 与右衛門娘おりゑ・沢村田の助 矢間重太郎・河原崎権十郎」 大判錦絵3枚続 ※文久元年(1861年)7月、江戸市村座『東駅いろは日記』より
- 「万国人物廼内 魯西亜人」 大判錦絵揃物の内 都立図書館所蔵 ※文久元年
- 「初春の賑ひ」 大判錦絵3枚続 ※文久元年
- 「若紫阿つま源氏」 大判錦絵3枚続 ※文久2年
- 「仮名手本忠臣蔵」 大判錦絵3枚続 ※文久2年
- 「向島花見の図」 大判錦絵3枚続 ※文久2年
- 「花くらべ今ようげんじ」 大判錦絵3枚続 ※文久2年
- 「金子伊勢屋楼上の図」 大判錦絵3枚続 ※文久2年
- 「翫ねん坊・中村芝翫 左衛ねん坊・市村羽左衛門」 大判錦絵2枚続 早稲田大学演劇博物館所蔵 ※文久2年8月、市村座『法四季紙家橘拙』より
- 「玉川鮎猟の風景」 大判錦絵3枚続 ※元治元年
- 「高尾山開帳川柳点奉額図」 大判錦絵3枚続 都立図書館所蔵
- 「文読み美人図」 絹本着色 東京国立博物館所蔵
- 「月下美人図」 絹本着色 熊本県立美術館所蔵
- 「遊女と禿図」 絹本着色 大英博物館所蔵 ※「一凰斎国明」の落款