武田一哉
武田 一哉(たけだ かずや、1960年9月1日 - ) は、日本の情報工学者。東海国立大学機構機構長補佐、名古屋大学副総長、(株)ティアフォー元代表取締役社長。元日本音響学会副会長。
人物・経歴
[編集]1979年名古屋市立向陽高等学校卒業[1]。1983年名古屋大学工学部電気工学科卒業。1985年名古屋大学大学院工学研究科電気・電子及び電気第2博士課程前期課程修了、国際電信電話入社。1986年エイ・ティ・アール自動翻訳電話研究所研究員。1988年マサチューセッツ工科大学滞在研究員。1990年国際電信電話研究所研究員/主査などを経て、1995年名古屋大学工学部助教授。2003年名古屋大学大学院情報科学研究科メディア科学専攻教授。2014年名古屋大学大学院情報学研究科教授として、情報工学分野の教育研究に従事した。この間、日本音響学会副会長、IEEE ITS Society BoG member、名古屋大学副総長(情報システム・情報系戦略・スタートアップ担当)[2][3][4]、東海国立大学機構機構長補佐/デジタルユニバーシティ室長[5]などを歴任。また、2023年まで名古屋大発自動運転ベンチャーのティアフォー代表取締役社長を兼務した。
専門は信号処理[6][7]。人間の「行動」に付随する様々なセンサーデータを統合的に理解・モデル化することで、自動運転、コミュニケーション、音楽、スポーツなど、様々な応用システムに活用する研究を行っている。コーディネータとして企画・運営にかかわった博士課程教育リーディングプログラム「実世界データ循環学リーダー養成プログラム」からは、10を超える学生ベンチャー、100億円を超える時価総額が生み出され、東海地域の学生スタートアップ拡大に貢献した。
受賞
[編集]- 粟屋潔学術奨励賞 1993年[4]
- 日本音響学会技術開発賞 1995年[4]
- 電子情報通信学会論文賞 2001年[4]
- Best Paper Award on IEEE 2008 International Workshop on Multimedia Signal Processing 2008年[4]
- ICVES 2009 Best Conference Paper Award 2009年[4]
- 情報処理学会ITS研究会優秀論文 2009年[4]
- Best Paper Award at 19th International Conference on Intelligent Transportation Systems 2016年[4]
- IEEE ITS Society Outstanding Research Award 2020年[4]
著書
[編集]- 『音響エレクトロニクス : 基礎と応用』(大賀寿郎, 鎌倉友男, 斎藤繁実と共著)培風館 2005年
- 『確率と確率過程』(編著)オーム社 2010年
- 『行動情報処理 : 自動運転システムとの共生を目指して』共立出版 2016年
脚注
[編集]- ^ 名古屋市立向陽高校 第31回卒業生 学年同窓会のお知らせ KY31
- ^ 武田 一哉 Kazuya TAKEDA researchmap
- ^ 執行部等 名古屋大学
- ^ a b c d e f g h i タケダ カズヤ 武田 一哉 TAKEDA, Kazuya 名古屋大学
- ^ 東海国立大学機構デジタルユニバーシティシンポジウム 名古屋大学
- ^ 名古屋大発ベンチャーがグーグルに唯一勝てる「自動運転技術」の切り札技術と専門知識を独り占めしない PRESIDENT Online2020/07/10 11:00
- ^ 地域特集 愛知県 世界を牽引する自動運転ベンチャー 見据える将来像とは? 武田 一哉(ティアフォー 代表取締役社長) 事業構想2018年12月号