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武田信玄 (アーケードゲーム)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
武田信玄
ジャンル ベルトスクロールアクション
対応機種 アーケード (AC)
開発元 ジャレコ
発売元 ジャレコ
音楽 多和田吏
人数 1 - 2人(同時プレイ)
メディア 業務用基板
(2.06メガバイト
稼働時期 日本 1988081988年8月
対象年齢 CEROB(12才以上対象)
デバイス 8方向レバー
3ボタン
システム基板 メガシステム1
CPU MC68000 (@ 12 MHz)
サウンド MC68000 (@ 7 MHz)
YM2151 (@ 3.5 MHz)
OKI6295 (@ 30.303 kHz)×2
ディスプレイ ラスタースキャン
横モニター
256×224 ピクセル
60.00Hz
パレット1024色
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武田信玄』(たけだしんげん)は、1988年8月にジャレコから発売されたアーケードベルトスクロールアクションゲーム[1]。ジャレコのシステム基板メガシステム1」の第3弾として発売された[1]

家庭用版は1989年エイコムよりPCエンジン版が発売。2021年PlayStation 4版とNintendo Switch版がアーケードアーカイブスの1作品として配信。

日本国外でも稼働しており、タイトルは「SHINGEN SAMURAIFighter」(PCエンジン版はTAKEDA)。

概要

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全4ステージ1周エンドで構成されたアクションゲームとなっており、2人同時プレイが可能。追加クレジットを投入すれば途中参加やコンティニュープレイも出来る。

1P側のプレイヤーは武田信玄を、2P側は武田信廉を操作し、敵兵を倒しながらアイテムを集めパワーアップや体力回復などを行いつつステージを進み、宿敵上杉謙信を倒せばゲームクリアとなる。なお信玄は赤の鎧信廉は青の鎧を身につけ、それぞれカラーリングや刀の構え方が異なるが性能差は無い。

ボタン操作は1レバー+3ボタン。3つのボタンはそれぞれ左攻撃・右攻撃・ジャンプとなっており、これにより、後退しながら前方の敵を攻撃することが可能となっている。なお、反転攻撃は通常の攻撃モーションとは異なる挙動を取り、たとえば左向きで右攻撃を行うと攻撃速度が速くリーチも長い後ろ突きを繰り出す。

ゲーム内容

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システム

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次々と登場する敵兵・僧兵などを倒し、全滅させればクリアとなる任意スクロール型のアクション面、流鏑馬で的や敵兵・鳥・忍者などを撃ち落とすボーナス面、各面のボス武将と1対1で対決するボス面の3種類があり、「アクション面→ボーナス面→アクション面→ボス面」の流れで1面が構成される(ゲーム中では「第○戦」と表記される)。

アイテム

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特定の敵を倒すと文字アイテムが出現、時間の経過で「風」→「林」→「火」→「山」→「風」と文字が変化する。「風」「林」「火」「山」全てのアイテムを集めると飛び道具が使用可能となり、離れていても攻撃ができる。ただし、この状態はその面のみ有効で、次の面に移ると全てのアイテムが無くなり、最初から集め直しとなる。なお風林火山のアイテムはプレイヤーアウトやコンティニューでも無くならず、そのまま持ち越される。

  • - 移動速度が上がる(一段階のみ)
  • - 手に軍配を持ち、防御力が上がる(一段階のみ)
  • - 刀が光り、攻撃力が上がる(一段階のみ)
  • - 体力ゲージの最大値が上がる
  • 武田菱 - 体力回復アイテム。青と赤の2種類が存在する。
  • 銭・兜 - 得点アイテム
  • P - 一定時間体が点滅し無敵状態となる。この間に斬り付けた敵は一撃必殺となり、真っ二つになって画面外に吹き飛ぶ。
  • ジャレコマーク - 1UP
  • - 面の各所に配置され、斬ると爆弾が転げだし爆風で敵を倒すことができる。

ステージ構成

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移植版

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No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 型式 備考
1 武田信玄 日本 198907281989年7月28日
PCエンジン エイコム エイコム 2メガビットロムカセット[2] AC89002
2 武田信玄 日本 2021年6月24日[3][4][5]
PlayStation 4
Nintendo Switch
ジャレコ ハムスター ダウンロード
アーケードアーカイブス
アーケード版の移植
PCエンジン版

1989年にエイコムから発売。「上杉謙信を倒すアクションゲーム」という骨子は変わらないが、業務用の難易度を緩和し、全体的に大幅なアレンジが施された。

  • 変更点
    • 一人プレイ専用となり、武田信玄のみで出撃する。
    • 2ボタンのPCエンジン純正パッドを考慮され、左右攻撃が廃止。キャラが向いた方向に攻撃する仕様となる。
    • 流鏑馬面が無くなり、ステージを進み、最後にいるボスを倒すと次の面に進むという流れに変わった。
    • 業務用のBGMがそのまま使われているが、業務用のボス戦BGMが1面BGMに使われるなど、演奏箇所の変更がなされた。また4面で使われるBGMの殆どがオリジナルのものに差し替えられた。
    • スコアの概念を撤廃。残機制と体力制の併用から体力制のみとなり、体力が尽きるとその場でゲームオーバーとなる。
    • コンテュニューは標準装備されていないが隠しコマンドで使用可能。但し3回が限度で増やすことは出来ない。
    • 敵を倒すとお金と経験値が増え、経験値を積むと風林火山の技を順に会得する。体力回復や武器のパワーアップはステージクリア後に登場する商人からアイテムを買うことで行う。
    • 新たにしびれ薬がアイテムとして登場、取ると一定時間敵の動きを止めることができる。それ以外の登場アイテムは体力回復と爆弾のみになった。
    • キャラのスピードアップは出来ない。ただし山の技の性能を利用しダッシュで移動することができる。
    • 最終ボスである上杉謙信に敗れた場合、コンティニューできずそのままバッドエンドとなる。
    • 風の技 - ジャンプすると自動的に発動。ジャンプしながら敵を斬る兜割りの技。
    • 林の技 - 左or右+IIボタン短めの同時押し。剣をのようにして突き刺す。攻撃を武器で防ぐ敵に対して有効。
    • 火の技 - I+IIボタン同時押し。振り向き様に背後の敵を斬る。連続して入力することで、その場で剣を水平方向に360度振り回し死角が無くなる。
    • 山の技 - 左or右+IIボタン長めの同時押し。ダッシュしながら複数の敵をまとめて斬る胴斬りの技。耐久力のある敵に対して使うとノックバックしながら連続でダメージ判定が入り、大ダメージを与えることができる。

評価

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評価
レビュー結果
媒体結果
ファミ通18/40点 (PCE)[6]
月刊PCエンジン67/100点 (PCE)
マル勝PCエンジン21/40点 (PCE)
PC Engine FAN17.18/30点 (PCE)[2]
(総合468位)
PCエンジン版

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では5・4・6・3の合計18点[6]、『月刊PCエンジン』では60・75・70・65・65の平均67点、『マル勝PCエンジン』では4・5・5・7の合計21点(満40点)、『PC Engine FAN』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、17.18(満30点)点となっている[2]。また、この得点はPCエンジン全ソフトの中で468位(485本中、1993年時点)となっている[2]。同雑誌1993年10月号特別付録の「PCエンジンオールカタログ'93」では、「宿敵、上杉謙信を倒すために、武田信玄が単身敵地に乗り込むという大胆な設定。敵も味方も剣で斬りあうというチャンバラのノリがユニーク」と設定に関して肯定的な意見を述べつつも、「キャラが大きく、動きがわりと大ざっぱ」とゲーム性に関しては否定的なコメントで紹介されている[2]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.08 2.82 2.75 3.02 2.63 2.89 17.18

脚注

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  1. ^ a b “メガシステム1”第3弾 謙信との決着を ジャレコから「武田信玄」基板」『ゲームマシン』第338号、アミューズメント通信社、1988年8月15日、17面。オリジナルの2020年1月31日時点におけるアーカイブ。2024年12月8日閲覧。
  2. ^ a b c d e 「10月号特別付録 PCエンジンオールカタログ'93」『PC Engine FAN』第6巻第10号、徳間書店、1993年10月1日、18頁。 
  3. ^ Switch、PS4『アケアカ 武田信玄』が6月24日より配信開始。武田信玄となって立ちはだかる敵の戦国武将を倒していくアクションゲーム” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA (2021年6月23日). 2021年6月24日閲覧。
  4. ^ 清真 (2021年6月23日). “PS4/Switch「アーケードアーカイブス 武田信玄」6月24日配信決定!” (日本語). GAME Watch. インプレス. 2021年6月24日閲覧。
  5. ^ Gueed (2021年6月23日). “アクションゲーム「武田信玄」(1988年)のアーケードアーカイブス版がSwitchとPS4に向けて6月24日リリースへ” (日本語). 4Gamer.net. Aetas. 2021年6月24日閲覧。
  6. ^ a b 武田信玄 まとめ [PCエンジン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2015年7月12日閲覧。

外部リンク

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