水は海に向かって流れる
表示
(水は海に向かって流れる (映画)から転送)
水は海に向かって流れる | |
---|---|
ジャンル | 少年漫画 |
漫画 | |
作者 | 田島列島 |
出版社 | 講談社 |
掲載誌 | 別冊少年マガジン |
レーベル | 少年マガジンKCDX |
発表号 | 2018年9月号 - 2020年8月号 |
発表期間 | 2018年8月9日 - 2020年7月9日 |
巻数 | 全3巻 |
映画:水は海に向かって流れる | |
原作 | 田島列島 |
監督 | 前田哲 |
脚本 | 大島里美 |
音楽 | 羽毛田丈史 |
制作 | スタジオブルー |
製作 | 映画「水は海に向かって流れる」製作委員会 |
配給 | ハピネットファントム・スタジオ |
封切日 | 2023年6月9日 |
上映時間 | 123分 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画、映画 |
ポータル | 漫画、映画 |
『水は海に向かって流れる』(みずはうみにむかってながれる)は、田島列島による日本の漫画作品。
『別冊少年マガジン』(講談社)にて2018年9月号から2020年8月号まで連載[1][2]。
2023年6月9日に実写映画版が公開された[3]。
あらすじ
[編集]この作品記事はあらすじの作成が望まれています。 |
登場人物
[編集]- 熊沢 直達(くまざわ なおたつ)
- 高校入学を機に、通学のため母方の叔父が住むシェアハウスの2階に転入。いい子。10年前、父が千紗の母とW不倫して駆け落ち[注 1]していたことを知り、千紗の気持ちに寄り添いたいと思うようになる。美術部所属。
- 榊 千紗(さかき ちさ)
- 26歳OL。シェアハウス2階の同居人。感情表現が控えめで、顔に出ない。時々、上等な肉を買い、同居人たちに振る舞うことがある。肉を好み、魚は買わない。普段はビールを愛飲するが、嫌なことがあったときは焼酎を飲む。10年前、母が直達の父とW不倫して駆け落ちし、戻ってこないままの状態[注 1]。そのため、母と直達の父に対しては、厳しい対応を取る。しかし、直達や茂道は不倫とは無関係なので、厳しく接することはない。恋愛をしないことにしている。出不精。ミスター・ムーンライトを可愛がっている。
- 歌川 茂道(うたがわ しげみち)
- 熊沢直達の母方の叔父で、シェアハウス2階に住んでいる漫画家。30歳過ぎ。直達以外の同居人からは「ニゲミチ先生」とペンネームで呼ばれている。姉である直達の母に頭が上がらない。姉夫婦には、会社員を辞めて漫画家になったことを隠している。独身で彼女の気配なし。
- 泉谷 颯(いずみや はやて)[注 2]
- シェアハウス1階の同居人で、職業は占い師。仕事のときは女装。楓の兄。勧善懲悪のためには喧嘩することを厭わない。
- 泉谷 楓(いずみや かえで)
- 直達の同級生の美少女。颯の妹で、シェアハウスによく来る。直達を好きになる。陸上部所属。
- 成瀬 賢三(なるせ けんぞう)[注 2]
- シェアハウス1階の同居人で、職業は教授。旅が多い。千紗の父と旧知の仲で、千紗を子供のころから知っている。
- 熊沢 達夫(くまざわ たつお)
- 直達の父。10年前、千紗の母とW不倫して駆け落ち[注 1]していた。直達の母方の祖父母宅へは行かない。千紗の印象では、善良な市民風の見た目。
- 高島 紗苗(たかしま さなえ)
- 千紗の母。10年前、直達の父とW不倫して駆け落ちしたが、1年で破局[注 1]。その後、榊家には戻らず、現在は高島吾朗と再婚し、吾朗の連れ子である美由(みゆ)と暮らしている。千紗によると、頭が良く、優しい人。
- 榊 謹悟(さかき きんご)[注 2]
- 千紗の父。白髪。家族に対して淡白なところがある。
- 藤浪(ふじなみ)
- 直達と同じ美術部所属の女子高生。眼鏡をかけている。楓を絵のモデルにする。彼氏なし。楓の恋心に気付く。
- 門司 明大(もじ あきひろ)
- 探偵。達夫から千紗の母の居場所の捜索を依頼され、見つけ出し千紗に報告書を渡した[注 3]。
- ミスター・ムーンライト
- 河原に捨てられていた猫で、直達が登校時に発見した。その日の放課後、男子中学生たちからダーツの矢の的として虐待されていたところを颯が救出した。動物病院で治療を受けた後、他のシェアハウス同居人たちの許可を得て、颯が引き取り命名した。颯以外の人は「ムーちゃん」と呼んでいる。
書誌情報
[編集]- 田島列島『水は海に向かって流れる』講談社〈KCデラックス〉、全3巻
- 2019年5月9日発行[4]、ISBN 978-4-06-514451-0
- 2019年12月9日発行[5]、ISBN 978-4-06-517908-6
- 2020年9月9日発行[6]、ISBN 978-4-06-520587-7
受賞
[編集]KADOKAWAの『ダ・ヴィンチ』2020年3月号では「今月のプラチナ本」に選ばれ[7]、同誌の「プラチナ本 OF THE YEAR 2020」も受賞している[8]。また、宝島社の『このマンガがすごい!オトコ編』では2020で5位を[9]、2021で4位を獲得しており[10][11]、マンガ大賞2020では5位を[12]、2021では4位を獲得している[13]。更に、フリースタイルの『このマンガを読め!』では2020で2位に[14]、2021でも2位に選ばれ[15]、日本出版販売の出版社コミック担当が選んだおすすめコミック2021では6位に選ばれた[16]。なお、本作は第24回手塚治虫文化賞新生賞の受賞理由となった作品の1つとなっている[17]。
実写映画
[編集]水は海に向かって流れる | |
---|---|
監督 | 前田哲 |
脚本 | 大島里美 |
原作 | 田島列島 |
製作 |
関口周平 近藤あゆみ |
製作総指揮 |
小西啓介 和田佳恵 高見洋平 出來由紀子 平体雄二 |
出演者 |
広瀬すず 大西利空 高良健吾 戸塚純貴 當真あみ 勝村政信 北村有起哉 坂井真紀 生瀬勝久 |
音楽 | 羽毛田丈史 |
主題歌 | スピッツ「ときめきpart1」 |
撮影 | 池田直矢 |
編集 | 田端華子 |
制作会社 | スタジオブルー[18] |
製作会社 | 映画「水は海に向かって流れる」製作委員会 |
配給 | ハピネットファントム・スタジオ |
公開 | 2023年6月9日 |
上映時間 | 123分[19] |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
2023年6月9日に公開された。監督は前田哲、脚本は大島里美、主演は広瀬すず[3]。
キャスト
[編集]- 榊千紗 - 広瀬すず[3]
- 熊沢直達 - 大西利空[20]
- 歌川茂道 - 高良健吾[20]
- 泉谷颯 - 戸塚純貴[21]
- 泉谷楓 - 當真あみ[20]
- 榊謹悟 - 勝村政信[21]
- 熊沢達夫 - 北村有起哉[21]
- 高島紗苗 - 坂井真紀[21]
- 成瀬賢三 - 生瀬勝久[21]
スタッフ
[編集]- 原作 - 田島列島『水は海に向かって流れる』(講談社「少年マガジンKCDX」刊)
- 監督 - 前田哲
- 脚本 - 大島里美
- 音楽 - 羽毛田丈史
- 主題歌 - スピッツ「ときめきpart1」(Polydor Records)[21]
- エグゼクティブプロデューサー - 小西啓介、和田佳恵、高見洋平、出來由紀子、平体雄二
- 企画・プロデュース - 関口周平
- プロデューサー - 近藤あゆみ
- 撮影 - 池田直矢
- 照明 - 舘野秀樹
- 録音 - 西山徹
- 美術 - 布部雅人
- 装飾 - 大原清孝
- 衣装 - 立花文乃
- ヘアメイク - 岩本みちる、豊川京子(広瀬すず)
- 編集 - 田端華子
- 選曲 - 泉清二
- 音響効果 - 佐藤祥子
- 記録 - 原田侑子
- 助監督 - 玉澤恭平
- 制作担当 - 守田健二
- 宣伝プロデューサー - 田中弘美
- 製作プロダクション - スタジオブルー[18]
- 製作幹事・配給 - ハピネットファントム・スタジオ
- 製作 - 映画「水は海に向かって流れる」製作委員会(ハピネットファントム・スタジオ、テレビ東京、講談社、フォスター・プラス、スタジオブルー)
映画関連書籍
[編集]- フォトブック『映画 水は海に向かって流れる×広瀬すず』(2023年5月10日、講談社、ISBN 978-4-06-531614-6)[22]
- ノベライズ本『小説 水は海に向かって流れる』(ノベライズ・森らむね、2023年5月16日、講談社〈講談社タイガ〉、ISBN 978-4-06-531447-0)[22]
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “「子供はわかってあげない」の田島列島、男女5人の共同生活描く新連載別マガで”. コミックナタリー (ナターシャ). (2018年8月9日) 2023年3月12日閲覧。
- ^ “別冊少年マガジン 2020年8月号”. 紀伊國屋書店ウェブストア. 紀伊國屋書店. 2023年3月12日閲覧。
- ^ a b c “「水は海に向かって流れる」主題歌はスピッツの書き下ろし、榊さんと直達の場面写真も”. コミックナタリー (ナターシャ). (2023年2月22日) 2023年3月12日閲覧。
- ^ “男女5人の奇妙な共同生活、田島列島の最新作「水は海に向かって流れる」1巻”. コミックナタリー (ナターシャ). (2019年5月9日) 2023年3月20日閲覧。
- ^ “田島列島初の短編集「ごあいさつ」発売&“だいたい10年”の活動を記念した原画展も”. コミックナタリー (ナターシャ). (2019年12月9日) 2023年3月20日閲覧。
- ^ “田島列島の年の差ワケありボーイミーツガール「水は海に向かって流れる」最終3巻”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年9月9日) 2023年3月20日閲覧。
- ^ “ダ・ヴィンチ「チョコレートと本」特集に「のだめ」千秋先輩の描き下ろしイラスト”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年2月6日) 2023年3月20日閲覧。
- ^ “本好きの“今年いちばん良かった本”、マンガ1位は「鬼滅の刃」!ダ・ヴィンチで発表”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年12月4日) 2023年3月20日閲覧。
- ^ “【2019.12.20更新】『このマンガがすごい!2020』令和初のランキングトップ20公開!!【公式発表】”. このマンガがすごい!. 宝島社 (2019年12月20日). 2023年3月20日閲覧。
- ^ “『このマンガがすごい!2021』発表! オトコ編1位は藤本タツキ『チェンソーマン』、オンナ編1位は和山やま『女の園の星』”. ファミ通.com (KADOKAWA Game Linkage). (2020年12月10日) 2023年3月20日閲覧。
- ^ “『このマンガがすごい!2021』ランキングTOP10発表 1位は『チェンソーマン』『女の園の星』”. ねとらぼ (ITmedia). (2020年12月10日) 2023年3月20日閲覧。
- ^ “マンガ大賞2020は山口つばさ「ブルーピリオド」に決定”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年3月16日) 2023年3月20日閲覧。
- ^ “マンガ大賞2021、大賞は山田鐘人・アベツカサ「葬送のフリーレン」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年3月16日) 2023年3月20日閲覧。
- ^ “このマンガを読め!は「夢中さ、きみに。」が1位、「気分はもう戦争3」原作も掲載”. コミックナタリー (ナターシャ). (2019年12月20日) 2023年3月20日閲覧。
- ^ “「このマンガを読め!」1位は近藤ようこ「高丘親王航海記」、和山やまは2作ランクイン”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年12月17日) 2023年3月27日閲覧。
- ^ “全国書店員が選んだおすすめマンガ、今年の1位は「わたしの幸せな結婚」”. コミックナタリー (ナターシャ). (2021年1月29日) 2023年3月27日閲覧。
- ^ “手塚治虫文化賞のマンガ大賞は高浜寛「ニュクスの角灯」!新生賞は田島列島に”. コミックナタリー (ナターシャ). (2020年4月28日) 2023年3月14日閲覧。
- ^ a b “水は海に向かって流れる”. MOVIE WALKER PRESS. 株式会社ムービーウォーカー. 2023年3月27日閲覧。
- ^ “水は海に向かって流れる”. 映画.com. 株式会社エイガ・ドット・コム. 2023年3月14日閲覧。
- ^ a b c “『水は海に向かって流れる』広瀬すずの10歳年下の相手役に大西利空 高良健吾&當真あみも”. リアルサウンド映画部 (blueprint). (2023年2月10日) 2023年3月14日閲覧。
- ^ a b c d e f “広瀬すずのツンデレな姿が 『水は海に向かって流れる』スピッツの主題歌入り予告公開”. リアルサウンド 映画部 (blueprint). (2023年3月13日) 2023年3月14日閲覧。
- ^ a b “広瀬すずと田島列島の対談収録「水は海に向かって流れる」公式フォトブック発売”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2023年4月11日) 2023年6月12日閲覧。
外部リンク
[編集]- 『水は海に向かって流れる』田島列島インタビュー|マンバ通信 - マンバ
- 映画『水は海に向かって流れる』公式サイト
- 映画『水は海に向かって流れる』 (@mizuumi_movie) - X(旧Twitter)
- 映画『水は海に向かって流れる』 (@mizuumi_movie) - Instagram
- 水は海に向かって流れる - allcinema
- 水は海に向かって流れる - KINENOTE
- 水は海に向かって流れる - MOVIE WALKER PRESS
- 水は海に向かって流れる - 映画.com
- 水は海に向かって流れる - 映画情報・レビュー・評価・あらすじ - Filmarks