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水沢有美

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
みずさわ ゆみ
水沢 有美
生年月日 (1951-09-08) 1951年9月8日(73歳)
出生地 日本の旗 日本東京都[1][2][3]
身長 156 cm[3]
血液型 AB型[3]
職業 女優歌手声優YouTuber
ジャンル テレビドラマ舞台
配偶者 有賀恒夫
著名な家族 小沢不二夫(父)
事務所 水沢有美事務所
主な作品
テレビドラマ
俺たちの旅
青春ド真中!
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水沢 有美(みずさわ ゆみ、1951年昭和26年〉9月8日[1][2][3] - )は、日本女優歌手声優YouTuber。本名及び旧姓は小沢 有美[1][2]

東京都出身[1][2][3]東邦音楽大学附属東邦高等学校卒業[1][2]エヌ・エー・シー[2]東京俳優生活協同組合を経て[1]、水沢有美事務所[4](提携=株式会社クイーンズカンパニー[5]およびコントロールプロダクション[6])所属。

父親は、作家・作詞家の小沢不二夫[2]

来歴・人物

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6歳の時に劇団四季の「せむしの悪女」で初舞台。12歳の時には新派の舞台に同世代だった坂東玉三郎 (5代目)と共演した[7]。その後、小学生のころにテレビドラマ『ロック物語』にレギュラー出演[8]。この出演時に水沢 有美と誤表記され、以後芸名として使用するようになる[2]

東宝ニュータレント第5期生に合格し、同期には前田美波里豊浦美子らがいた。1966年にテレビドラマ『青春とはなんだ』の高校生役として本格的に女優デビュー。以降は日本テレビ系列で放送された『青春ド真中!』までの青春シリーズに常連として出演を続けた。中でも1975年の『俺たちの旅』では、主人公のカースケ(中村雅俊)と友人のオメダ(田中健)、先輩のグズ六(秋野太作)らが住むアパートたちばな荘の大家・坂田大伍郎(名古屋章)の娘で、いろは食堂の看板娘・奈美役で人気を博した。

また、歌手志望であったこともあり、1966年10月に西郷輝彦とのデュエット曲「兄妹の星」で念願の歌手デビューを果たした。同曲はレコード70万枚の売り上げを記録するヒット曲となる。1973年には、ヤマハ主催の第5回ポピュラーソングコンテスト東京大会で知り合った古家杏子(ふるや杏)とユニット「乙女座」を組み、パーカションとピアノによるデュエットグループとして活動。1975年に事務所の閉鎖で活動休止するが、2005年12月の水沢有美デビュー40周年記念ライブを機に再結成し、現在も不定期だが乙女座としてのライブ活動を行なっている。2013年9月には乙女座結成40周年記念ライブを行った。アメリカ滞在(1988年頃から約10年)もあり空白期間はあったが、帰国後も女優・声優・歌手として、またNHKテレビの英語講座の出演者やカルチャー・スクールでの英語の講師など、幅広い活動を行っている。

日舞坂東流名取。日本泳法有段者。石寒太主宰の俳誌「炎環」同人。俳号は水沢水音(みおん)であり、2013年10月の巻頭句に選ばれている[9]。2016年11月に東久邇宮文化褒賞を受賞[10]

夫の音楽プロデューサー・有賀恒夫(トニー有賀)との間に2児あり[11]

趣味は俳句[3]。特技はピアノ[1][2]日本舞踊[1][3]三味線[1][3]英会話[3]パーカッション[3]と多彩である。

Yumi Mizusawa名義でYouTubeチャンネルを開設しており、メインチャンネルの『水沢有美の I Love It !』と、サブチャンネルの『水沢有美のキラキララ〜』がある。[12]

出演

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テレビドラマ

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その他テレビ・ラジオ番組

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映画

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Vシネマ

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声優

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  • 破裏拳ポリマー 第21話 「コンコン七変化」(1975年2月21日、NET)-ミッチー首領
  • 白バイ野郎ジョン&パンチ シーズン2(1979年) - シンディ・ケーヒル(ブリアン・リーリー)
  • 白バイ野郎ジョン&パンチ シーズン3~5(1979年 - 1982年) - ボニー・クラーク(ランディー・オークス)
  • まことちゃん(1980年、劇場版、東京ムービー新社) - 花子先生
  • スペースコブラ 第29話「極北の男・熱き血よ」(1983年、CX)
  • ひげよさらば (1984年、NHK)
  • 青春アニメ全集 第6話「日本名作文学 オリンポスの果実」(1986年、NTV)
  • ナイトライダーシーズン2 #16「激走!殺人レース荒野に死を呼ぶマッドオライダーを倒せ!!」(1987年) - サブリナ(リディア・コーネル)
  • シティーハンター (アニメ) 第45話「三姉妹は招くよ! 獠ちゃんのスキー天国」(1988年) - 高円寺美子
  • チャームド魔女三姉妹第20話「アンディの危機」 (2001年) - シャロン

舞台

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  • 掌一杯の幸せ (2007年、内幸町ホール) - 武田さん
  • 8.12 - 絆 - (2008年、ラディアンホール) - 芹澤麻耶
  • 8.12 - 絆 - (2008年、シアター代官山) - 芹澤麻耶
  • 純喫茶物語2009(2009年、笹塚ファクトリー) - 石森澄子
  • 静寂のさきに(2010年、武蔵野芸能劇場) - お嬢吉三
  • 暁にいざよいて 伝承里見八犬伝(2012年、武蔵野芸能劇場) - 玉梓
  • さよならは言わない 病室より愛をこめて2(2013年、シアター代官山) - 相澤早苗
  • 語りとテルミンで紡ぐ アグニの神(2013年、建長寺方丈龍王殿) - 語り
  • ウォーラス一座第7回公演 短き不在(2014年、ワーサルシアター) - 大女優・杉山、国夫の母(二役)
  • 同居人 それでも朝はやってきる(2014年、つきじブディストホール) - 松永彩子
  • デンティスト(2014年、barジャージャン) - 十石薫
  • クローズド- 閉じ込められて -(2015年、barジャージャン) - 十石薫
  • 8.12 - 白球 -(2015年、つきじブディストホール) - 斉藤百合
  • ホテルリスボン(2015年、barジャージャン) - 十石薫ほか
  • ホテルリスボン2(2016年、BAR COREDO乃木坂) - 十石薫、前妻幽霊・美智子、現在妻・風子(三役)
  • 橋の上の二人 ~「橋の上の男」より~(2016年、南青山MANDALA) - カメラマンの女 
  • 帽子が飛んだのは風のせいじゃない(2016年、シアター代官山) - 町の資産家・白石慶子 
  • 喪服の女(2016年、テアトロジャージャン) - 主演・十石薫
  • 歌う女 M家の人々Ⅲ(2017年、テアトロジャージャン) - 主演・芳野
  • 近代能楽集2017 葵上⇔卒塔婆小町(2017年、ライブステージほっぢボッチ) 主演・六条美園
  • 食事処さつき(2017年、上野ストアハウス) - ビルのオーナー・元家豪子
  • 近代能楽集 船辨慶 Reincaration(2018年、武蔵野芸能劇場) 静御前、桜田しずか(二役)
  • 櫻と桃の物語(2018年、テアトロジャージャン)
  • 第1回現代妖怪伝説「雪女-座敷わらし」(2019年、板橋区グリーンカレッジホール) 
  • 練馬版・父帰る(紅組)(2019年、中野区野方市民ホール) - 真理子 役
  • 妖近代能楽集/羽衣-時空浪漫奇譚(2019年9月、荻窪オメガ東京)
  • 高橋亘芸能五〇周年記念『雙生隅田川』花 <演目>長唄・日本舞踊【雛鶴三番叟】(2019年11月、宝生能楽堂)
  • 7人のミサキ(2019年12月、中板橋・新生館スタジオ)- 岬麗子 役
  • 近代能楽集/土蜘蛛(2021年11月、キーノート・シアター)- 二役主演・蜘蛛姫/香織
  • デンティスト(再演、2022年3月、テアトロジャージャン)桃井章・作演出、薫役、ふたり芝居相手役・浜田晃
  • ミュージカル ターニングポイント(2023年9月21日~24日、銀座8丁目博品館劇場)是枝正彦・作:演出、メアリー役
  • 朗読劇 ひめゆりの唄 2024年版(2024年2月23日~25日、中野スタジオあくとれ)- 芳江 役
  • 目で見るラジオドラマ〜ユーモアスケッチ集(2024年5月29日~6月2日、築地ブティストホール)

音楽

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シングル

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  • 兄妹の星 / すばらしい兄貴(1966年、クラウンレコード、CW-555) - 西郷輝彦とのデュエット
  • 学級委員 / 水引草の想い出(1967年、クラウンレコード、CW-654)
  • 君は四葉のクローバー(進一彦とのデュエット) / 北アルプスの見える丘(1968年、クラウンレコード、CW-789)
  • 夕陽にバイバイ / とっても逢いたいの(1968年、クラウンレコード、CW-875)
  • 夜の浜辺で / ほんとは好きよ(1969年、クラウンレコード、CW-943)
  • あなたのすべてを / 好きになる素材(日本コロムビア、P-124)
  • めぐり逢う日に / 日曜の朝(1972年、日本コロムビア、P-161)

乙女座

  • 自由な私 / おとぎ話(乙女座、1973年、日本コロムビア、P-238)
  • ふたりだけの窓 / 白い耳かざり(乙女座 ゆみ&杏、1974年、MGMレーベル・ポリドール、M-2516<2006 910>

LPアルバム

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  • 水沢有美とポールサイモンの世界~ニュー・フォーク・ボイス誕生(1971年、日本コロムビア、JPS-5218)
  • ふたり (乙女座 ゆみ&杏 1974年、MGMレーベルド・ポリドール、MY-2002)
2007年4月にCDアルバムとしてユニバーサルミュージックよりボーナス・トラック曲2曲を加えてリバイバル発売された。
  • 小野寺昭のソロアルバム「ひとりきりの部屋」(1975年、日本コロムビア、JDX-7067)のA面2曲目「結婚するって本当ですか」にデュエットとして参加している。
  • 谷村新司のソロアルバム「海猫」(1975年、東芝EMI、ETP-72124)の収録曲「都忘れ」にデュエットとして参加している。

CD

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  • リンゴ追分 / 晩香玉の花咲く宵(2006年)
  • 水沢有美 リンゴ追分(2012年、シティレコード)
晩香玉の花咲く宵/津軽のふるさと/リンゴ園の少女(再現ラジオドラマ)/リンゴ追分/君にうがなびら/君にうがなびら(カラオケ)
  • 小沢不二夫生誕100年記念作品
  • パットオースチン (2021年5月、ミオン・レーベル)
パットオースチン なかちゆみこ作詞・作曲、編曲:TsuTom、歌:水沢有美/ほおずき市 作詞:水島涼太、作曲・歌:水沢有美/sakura 水沢有美作詞・作曲・歌

脚注

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出典

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  1. ^ a b c d e f g h i 日本タレント名鑑'82』VIPタイムズ社、1981年、376頁。 
  2. ^ a b c d e f g h i 『福島民報』1973年4月4日付夕刊、4面。
  3. ^ a b c d e f g h i j 水沢有美 - 日本タレント名鑑
  4. ^ 水沢有美事務所[1]
  5. ^ クイーンズカンパニー[2]
  6. ^ コントロールプロダクション/水沢有美[3]
  7. ^ 水沢美音「父と私と五七五」(『炎環』2022年1月号掲載)
  8. ^ 『週刊朝日』1976年10月22日号「今週の気になるあの人」
  9. ^ 後掲外部リンク「炎環」2013年10月巻頭/句 2013年10月31日閲覧。空蟬のころころころころあすふあると/ドームへのまさをつらぬく椿の実/乳母車の嬰児の笑ふ原爆忌/❖戦災遺跡いまあかとんぼ乱れ飛ぶ/❖月の雨人支へ合ふ二画かな(❖印=石 寒太主宰特選)
  10. ^ 水沢有美のブログ 2016年10月16日
  11. ^ 後掲外部リンク「ゲンダイネット『あの人は今こうしている』」2010年3月14日閲覧。
  12. ^ https://www.facebook.com/mizusawayumi]Facebook 2022年7月1日閲覧
  13. ^ 『生きているヒーローたち 東映TVの30年』講談社、1989年12月の59頁掲載「ロック物語」の項目および東映TV30年史リスト参照
  14. ^ ラジオライフ編集部『ラジオライフ2005年8月号』三才ブックス、2020年10月19日https://books.google.co.jp/books?id=bkIDEAAAQBAJ&pg=RA1-PA63&lpg=RA1-PA63&dq=%E5%A4%A9%E4%B8%8B%E3%81%AE%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%BC&source=bl&ots=5ZGroiW9hs&sig=ACfU3U0mxvz4Nq4WX9yxUoNf4h4TFqhQNQ&hl=ja&sa=X&ved=2ahUKEwjwnrmbq8TyAhWEGKYKHYBLATkQ6AF6BAgXEAM#v=onepage&q=%E5%A4%A9%E4%B8%8B%E3%81%AE%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%BC&f=false 

外部リンク

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