永島広紀
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永島 広紀(ながしま ひろき、1969年11月 - )は、日本の歴史学者。九州大学韓国研究センター教授。専門は朝鮮史学・日韓関係史研究。
略歴
[編集]福岡県出身。私立真和高等学校卒業。筑波大学第一学群人文学類(史学主専攻・東洋史コース)卒業。九州大学大学院人文科学府博士後期課程修了、博士(文学)。外務省専門調査員(在釜山日本国総領事館勤務)、佐賀大学文化教育学部講師・助教授・准教授を経て、現職。第2期日韓歴史共同研究委員会研究委員(教科書小グループ)。
著書
[編集]- 『戦時期朝鮮における「新体制」と京城帝国大学』(ゆまに書房、2011年)
論文
[編集]- 「一進会の活動とその展開 ―特に東学・侍天教との相関をめぐって―」(『年報 朝鮮學』5、1995年7月)
- 「일진회 일어학교에 관한 고찰(一進会の日語学校に関する考察)」(『韓日關係史研究』7、1997年12月)
- 「南北朝鮮の『民族統一』と天道教-『呉益済亡命事件』の前提にあるもの-」(『外務省調査月報』1999(1)、1999年6月)
- 「釜山・嶺南地域に残る歴史資料の現状について -主に日本統治期を中心に- 」(『年報 朝鮮學』7、1999年9月)
- 「一進会立『光武学校』考」(『朝鮮学報』178、2001年1月)
- 「韓国を歩く(2)釜山日乘 -ある『倭人』の韓国点描-」(『アジア遊学』26、2001年4月)
- 「昭和戦前期の朝鮮における「右派」学生運動試論 -津田栄と京城帝大予科立正会・緑旗連盟の設立過程をめぐる基礎的考察-」(『九州史学』135、2003年2月)
- 「近代の朝鮮儒教におけるその<復古>と<革新>」(特集 朝鮮社会と儒教)(『アジア遊学』50、2003年4月)
- 「韓国併合後の東学系民族運動をめぐる諸問題」(『七隈史学』5、2004年3月)
- 「旧韓末~日本統治期における「西北人」知識層の活動」(特集=東アジアにおける韓国朝鮮社会:地域を動かす中間層の人たち)(『韓国朝鮮の文化と社会』3、2004年10月)
- 「日本統治期の朝鮮における<史学>と<史料>の位相」(特集 史料論の射程--歴史家は史料とどのように向き合っているのか)(『歴史学研究』795、2004年11月)
- 「日本における近現代日韓関係史研究[1]」日韓歴史共同研究委員会編『日韓歴史共同研究報告書 第3分科篇 下巻』(日韓歴史共同研究委員会、2005年11月)
- 「ソウルの「一九四五年」-『解放前後史の認識』(一九七九)と『解放前後史の再認識』(二〇〇六)をめぐる偶感-」(『東アジア近代史』10、2007年3月)
- 「日本統治下の朝鮮における転向者と思想『善導』の構図」(『佐賀大学文化教育学部研究論文集』12巻2号、2008年1月)
- 「朝鮮社会における日露戦役の記憶と一進会」(東アジア近代史学会編『日露戦争と東アジア世界』ゆまに書房、2008年1月)
- 「戦時下の朝鮮における『醇正ナル国語』の再編成 -近代日本の『国語・国字問題』異聞」(『史境』<歴史人類学会>56、2008年3月)
- 「近代日本における『アジア主義』の形成と《朝鮮問題》」(九州史学研究会編『境界からみた内と外』岩田書院、2008年12月)
- 「戦時下の朝鮮における新体制運動と『文化』問題」(日韓文化交流基金編『訪韓学術研究者論文集』第8巻、日韓文化交流基金、2008年)
- 「『興亜』の実践拠点としての〈釜山港〉と玄洋社・黒龍会」(有馬学編『近代日本の企業家と政治 安川敬一郎とその時代』吉川弘文館、2009年2月)
訳書
[編集]刊行史料
[編集]- 『植民地帝国人物叢書 朝鮮編』全20巻(ゆまに書房、2010年)