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永遠なる愛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『永遠なる愛』
アリス・コルトレーンスタジオ・アルバム
リリース
録音 1975年8月13日(#3, #5)、8月15日(#1, #6)、9月5日(#2)、10月15日(#4)[1]
ジャンル フリー・ジャズ
時間
レーベル ワーナー・ブラザース・レコード
プロデュース エド・ミッチェル
専門評論家によるレビュー
アリス・コルトレーン アルバム 年表
啓示(with カルロス・サンタナ
(1974年)
永遠なる愛
(1976年)
Radha-Krsna Nama Sankirtana
(1977年)
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永遠なる愛』(原題:Eternity)は、アリス・コルトレーン1975年に録音・1976年に発表したスタジオ・アルバム

背景

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コルトレーンはインパルス!レコードを離れた後、カルロス・サンタナとのコラボレーション・アルバム『啓示』(1974年)を経て1975年にワーナー・ブラザース・レコードと新たに契約を得て、本作のリリースに至った[2]。なお、サンタナは本作にも「a friend」という変名で参加し、パーカッションを演奏している[3]。収録曲のうち「賢者の瞳」はハープの独奏で、「オム・シュプリーム」はエレクトリックピアノと総勢6名のボーカルによる録音である[1][2]

評価

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Thom Jurekはオールミュージックにおいて5点満点中4点を付け、全体像に関して「オーケストラからトリオまで多彩な編成において、コルトレーンは言葉にできないものを見出し、そして演奏している」、イーゴリ・ストラヴィンスキー春の祭典」からの抜粋に関して「彼女は見事にオーケストラを統制し、この断片のニュアンスや機微を読み解いており、この曲を録音した他のアーティストにも負けていないと言える」と評している[4]。また、ジェニファー・ルーシー・アランは2020年、『ガーディアン』紙において「彼女のアルバムの中では、特にメインストリーム寄りのものの一つ」「他の作品と比べると統一性に欠ける。とはいえ、ウーリッツァーの大仰なソロがストリングスに包まれているオープニング曲は、あまりにも不当評価されている」と評している[5]

収録曲

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特記なき楽曲はアリス・コルトレーン作。

  1. スピリチュアル・エターナル - "Spiritual Eternal" - 2:56
  2. 賢者の瞳 - "Wisdom Eye" - 3:10
  3. ロス・カバロス - "Los Caballos" - 11:27
  4. オム・シュプリーム - "Om Supreme" - 9:28
  5. 朝の礼拝 - "Morning Worship" - 3:36
  6. 春の祭典」より - "Spring Rounds (from The Rite of Spring)" (Igor Stravinsky) - 6:01

参加ミュージシャン

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下記のミュージシャンは1975年8月15日のセッションのみ参加[1]

脚注

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  1. ^ a b c CD英文ブックレット内クレジット
  2. ^ a b Jurek, Thom. “Alice Coltrane Biography, Songs, & Albums”. AllMusic. 2022年11月21日閲覧。
  3. ^ Reynolds, Mark (2018年10月11日). “'Spiritual Eternal' Fills the Gaps of Alice Coltrane's Evolution”. PopMatters. 2022年11月21日閲覧。
  4. ^ Jurek, Thom. “Alice Coltrane - Eternity Album Reviews, Songs & More”. AllMusic. 2022年11月21日閲覧。
  5. ^ Allan, Jennifer Lucy (2020年3月26日). “Alice Coltrane: where to start in her back catalogue”. The Guardian. Guardian News and Media. 2022年11月21日閲覧。

外部リンク

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