江戸忍法帖
江戸忍法帖 | ||
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著者 | 山田風太郎 | |
発行日 | 1960年 | |
ジャンル | 時代小説 | |
国 | 日本 | |
言語 | 日本語 | |
形態 | 日本のテレビドラマ | |
前作 | 甲賀忍法帖 | |
次作 | 飛騨忍法帖 | |
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『江戸忍法帖』(えどにんぽうちょう)は、山田風太郎の時代小説。1960年に発表された忍法帖シリーズの一作。シリーズ第2長編。
甲賀七忍と争う葵悠太郎、角兵衛獅子[1]の姉弟を主人公にした物語。主人公対複数の忍者という構図の最初の作品である。
あらすじ
[編集]将軍家御用人柳沢吉保は、五代将軍徳川綱吉の世継を己が掌握しようとしていたが、先代将軍家綱の御落胤の存在を知る。名は葵悠太郎、凄腕の剣士である。
吉保は、配下の甲賀忍者に悠太郎の暗殺を命じる。かつての伊賀服部半蔵の子孫は途絶え、分家の甲賀服部玄斎が忍者の頭領となっていた。玄斎は、悠太郎を討ち果たした者に孫娘と首領の地位を与えると宣言する。
角兵衛獅子芸人のお縫はこの争いに巻き込まれ、弟・丹吉を殺されてしまう。悠太郎も家臣を殺され、お縫と共に復讐の戦いを決意する。
登場する忍法
[編集]- 忍法肉鎧
- 肉体の皮膚を鋼鉄の硬さにする。
- 忍法流れ星[2]
- 壁に足の裏を貼り付けたり宙に浮いたりし、横からの剣さばきで相手を斬る。
- 忍法むささび落とし
- 上空から落下して襲撃する。
- 忍法幻五郎憑き
- 単眼のひとにらみで相手に催眠術をかけ、自分の分身のように操る。
- 忍法かげろう乱し
- 多数の薄絹を何枚もひるがえらせ、自分の姿を隠す。
- 忍法霧閉ざし
- 松の葉を食べて霧となし、離れた相手に吹き付ける。
- 忍法うつせみ
- 形を残したまま自分の皮膚を脱ぎ、いつの間にか居なくなる。
書誌情報
[編集]- 江戸忍法帖(講談社、1960年)
映画
[編集]『江戸忍法帖 七つの影』と題し、1963年5月19日に東映系で公開。85分。モノクロ作品。シネマスコープ。
『中仙道のつむじ風』の鈴木兵吾と『夜霧の上州路』の高田宏治が共同で脚色を担当し、『地獄の影法師』の倉田準二が監督を務めた。
テレビドラマ
[編集]『山田風太郎忍法シリーズ 江戸忍法帖』と題して放送。
同作品は、まず1964年10月4日(日曜) 21:30 - 22:00 (日本標準時)に毎日放送で放送されたが、同年度における放送はそれきりとなっている。それから1年半後の1966年4月3日から再び同局で放送され、同年7月3日に最終回が放送された。同年度における放送時間は毎週日曜 15:00 - 15:30 (日本標準時)[3]。
関東地区では、1967年7月9日から同年11月15日まで東京12チャンネル(現・テレビ東京)で以下の時間帯に放送されていた[3]。
- 日曜 22:30 - 23:00 (1967年7月9日 - 7月30日)
- 月曜 19:00 - 19:30 (1967年8月14日 - 9月25日) - この期間中、過去の内容の再放送も実施。
- 水曜 19:00 - 19:30 (1967年10月4日 - 10月25日)
- 水曜 19:30 - 20:00 (1967年11月1日 - 11月15日)
キャスト
[編集]- 葵悠太郎:山城新伍
- お縫:花園ひろみ
- 丹吉:松原マモル
- 鮎姫:島景子
- 志乃:嵯峨京子
- 服部幻斎:村井京之輔
- 水戸黄門:佐々木孝丸
- 柳沢出羽守:小林重四郎
- 織部玄左衛門:高松錦之助
- 伴兵馬:立花伸介
- 里見隼人:相原昇
- 水戸黄門の小姓:林昌江
- おさめ:朝倉晴子
- 佐々木助三郎:末広恵二郎
- 渥美格之丞[4]:中原伸
- 駕籠屋兵六:キドシン
- 駕籠屋銀十:東とんぼ
- 甲賀屋敷の下女:大浦和子
- 老臣:小宮山鉄朗
- 隠密:宇佐美裕司
- 牢役人:月岡賢二
- 甲賀七忍
- 卍谷の忍者(原作には登場しない。柳沢出羽守が新たに甲賀の里から呼び寄せた忍者たち)
- ナレーター:酒井哲
スタッフ
[編集]サブタイトル
[編集]- 第一話「甲賀七忍」
- 第二話「忍法陽炎乱し」
- 第三話「忍法幻五郎憑き」
- 第四話「葵悠太郎参上」
- 第五話「美しき囮」
- 第六話「死斗!」
- 第七話「おんな獅子」
- 第八話「老竜出府」
- 第九話「二人刑部」
- 第十話「卍谷の忍者」
- 第十一話「お命頂戴!」
- 第十二話「鮎姫処刑」
- 第十三話「帰去来」