河内清
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河内 清(かわち きよし、1907年4月20日 - 1991年2月11日)は、日本のフランス文学者、翻訳家。静岡大学名誉教授。
略歴
[編集]愛知県知多郡内海町(現・南知多町)出身。第一高等学校を経て、1930年東京帝国大学仏文科卒業。徳川義忠(尾張徳川家・分家)の家庭教師を務め、31年草村北星の龍吟社に入る。32年藤山工業図書館勤務、38年財団法人東亜研究所(近衛文麿総裁)に入り調査員となる。戦後の47年広島文理科大学および広島高等師範学校講師、48年静岡高等学校教授、49年静岡大学文理学部教授、54年図書館長、62年文理学部長、65年改組により初代人文学部長、67年東京教育大学教授、71年定年退官、静大名誉教授、72年白百合女子大学教授、78年定年退職。(『西吹く風 河内清遺稿集』付載年譜)
エミール・ゾラを主とするフランス自然主義を研究し、日本の自然主義との比較をおこなった。
著書
[編集]- 『エミール・ゾラ』(世界評論社) 1949
- 『ゾラとフランス・レアリスム 自然主義形成の一考察』(東京大学出版会) 1975
- 『ゾラと日本自然主義文学』(梓出版社) 1990.9
- 『西吹く風 遺稿集』(河内清先生の会) 1991.9
共編著
[編集]- 『自然主義文学 各国における展開』(勁草書房) 1962
翻訳
[編集]- 『シェイクスピアからミルトンまで』(イポリト・テーヌ、平岡昇共訳、大山書店) 1937
- 『孤愁 マリ・ボニファの生涯』(ジャック・ド・ラクルテル、平岡昇共訳、実業之日本社) 1940、のち改題『孤独な女』(講談社) 1956
- 『父親と子供たちと対話』(八雲書店、ディドロ著作集4) 1948
- 『谷間の百合』(バルザック、角川文庫) 1952