河原梓水
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河原 梓水(かわはら あずみ、1983年 ‐ )は、日本の歴史学者。福岡女子大学国際文理学部准教授[1]。専門はサディズム・マゾヒズム・SMの近現代史、古代史における蝦夷支配[2]。
経歴
[編集]立命館大学文学部史学科を卒業、同大学で博士前期課程、博士後期課程を修了[2]。2012年9月に博士論文「律令国家の華夷秩序と蝦夷支配」で博士(文学)を取得する[3]。その後、日本学術振興会特別研究員PDを経て、2020年4月福岡女子大学に着任。
研究活動
[編集]『奇譚クラブ』を中心とする「戦後風俗雑誌」を対象に、歴史学的なSM研究を行っている。河原の著書『SMの思想史』について、光石亜由美は「着実な史料研究、伝記調査、そして、作品の文学的読解に基づき、さらには、戦後思想史的な広がりを射程に入れている、極めてまっとうな研究書である」と評価している[4]。
「アンチ学際」をコンセプトとする歴史研究学会「Antitled友の会」創設メンバーの一人である[5]。
著作
[編集]単著
[編集]- 『SMの思想史:戦後日本における支配と暴力をめぐる夢と欲望』青弓社、2024年、ISBN 978-4-7872-1058-6
共編著
[編集]- 小西真理子・河原梓水編著『狂気な倫理:「愚か」 で 「不可解」 で 「無価値」 とされる生の肯定』晃洋書房、2022年、 ISBN 9784771036550
脚注
[編集]- ^ “研究者データベース|福岡女子大学 地域連携センター”. www.fwu.ac.jp. 2024年12月13日閲覧。
- ^ a b “河原 梓水 (Azumi KAWAHARA) - マイポータル - researchmap”. researchmap.jp. 2024年12月13日閲覧。
- ^ 河原, 梓水「律令国家における華夷秩序と蝦夷支配」。
- ^ “図書新聞”. 図書新聞Web. 2024年12月13日閲覧。
- ^ “巻頭言:『Antitled』創刊にあたって”. 『Antitled』 1. (2022). doi:10.57269/antitled.1.0_03.